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エコアクション21の取組について(力量アップの必要性)

2008-02-24 20:55:22 | エコアクション21
エコアクション21認証登録数は、2004年10月創設以来2145事業者(2月18日現在)となった。2009年度末には5000事業者となると予想される。

エコアクション21は環境省のガイドラインを基に、環境マネジメントシステムを構築するものであり、ISO14001が比較的大企業向けなのに対して、中小事業者でも取り組める仕組みである。エコアクション21は、ISO14001の簡易版とも言われているが、環境活動レポートの作成やその公開、各種のチェックリストの利用、業種別マニュアルの作成などISO14001にない特徴を持っている。

エコアクション21の特徴に審査人制度がある。ISO14001は審査機関による審査が行われるが、エコアクション21では審査人という個人が審査を行う。審査においては、コンサルも実施できる。書類審査や現地審査の過程でコンサルを行う事が出来る。この点はISO14001とは大きく異なる。審査人は個人として事業者と交渉することになる。事業者は、審査において審査人を選ぶことができる。通常は地元の審査人を選ぶケースが多いと思うが、この制度をよく理解してると、事業者にとって最も最適な審査人を選ぶことにより、最高の効果を出すことができる。

最近は、大手製紙メーカーによる古紙配合比率偽装問題や、食品の農薬成分混入問題など、社会的に大きな影響する問題が起きている。これらの問題の原因はいくつがあると思うが、その原因に組織のあり方が絡んでいる。コンプライアンスの問題も、次から次へと出てくる。多くの大企業ではこの問題は解決していると思っていたが、問題が発覚するたびに、大企業の名前が出てくる。ISO14001などのシステムが機能していないことが露呈してきた。

コンプライアンス(法令順守)は大企業は大丈夫、中小企業はその制度がないので不安だというのは、最近の状況を見るとなんとも言えない。ISO14001やエコアクション21の審査は、審査員あるいは審査人が法令順守も含めて環境マネジメントシステムがうまく運用されているかを確認することだ。その場合、審査する側の『力量』が問題となる。審査が公平に行われ、より高いレベルで審査されることが求められている。結局それが認証制度の根幹的な問題と言える。

ISO14001やエコアクション21の審査で求められる『力量』とは、システムの欠陥が分かり、それに対して適切に処理できるとと、それには幅広い能力が求められる。もちろん審査はサンプリングであり、事業者側が隠そうとした場合その発見は難しいかもしれない。しかし、このような『認証制度』の信頼性を確保するにはより高い取組が求められている。
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