人生黄昏時

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パーントゥ【2】

2018年11月20日 00時00分53秒 | 日記

  島尻スマで行われる、パーントゥは

年三回行われるプナハ(祈願祭)は

旧暦九月吉日に行われる日(開催日は神人によって決められる)に

パーントゥは登場する

 

スマの青年三人が選任され、プナハの前にピカズトゥリヤ(神人)が

パーントゥ・プナハを始める事を報告し、ツマッサリ(儀式)を行う

 

祭りの時以外は、仮面は、ムウトゥ(元家)に保管されている

ムウトゥに祭の開始を報告し、お清めの塩とお酒をもらい

プナハの成功と安全を祈願する

 

儀式の後に選ばれた、三人は仮面を着け

蔓草をまとい、頭にマートウ(ススキ)をし

手にはグシャン(杖)を持ち全身に泥を塗り異様な出で立ちになる

 

この泥は、ンマリガー(生まれ泉)と呼ばれる

スマでは特別な泉として、子供が生まれたとき産湯として使い

死者を清める聖水として使われた

 

この神聖な泉の底にある泥をも悪霊を追い払う力があると信じられ

パーントゥは全身にこの泥を塗るのである

 

そうして地底から肉体を持った

神、パーントゥ三神が誕生するのである

 

パーントゥは奇声を発しながら

スマ内を巡り歩き、誰彼かまわず、泥を塗り付ける

 

特に新生児や新築家屋に上がりこみ泥を塗り邪気を払い

カリーを(縁起)を付ける

 

メディア・交通整理中の警察官・パトカーや赤ちゃん・子供

観光客など容赦なく泥を塗り付ける

泥が無くなれば、泥を充満し再度出陣する

 

この泥は強烈な臭気を放ち、塗られたら一日中臭いが取れない

ため女性観光客から苦情が多く、激怒した男性観光客から

パーントゥに暴行事件も発生している

 

パーントゥ・プナハは伝統神事で、イベントではないので

ご理解の上、パーントゥ祭を見学してほしい

 

もしも幸運にも、パーントゥに会う事が出来、泥を塗られたら

邪気が払われ、一年無病息災で幸福に過ごす事になるでしょう

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