人生黄昏時

 老いを心身ともに感じ

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ウヤガン祭 【3】

2018年11月05日 00時06分39秒 | 日記

  ウヤガン祭 

狩俣スマの住民はユームトゥ(四ヵ所の本家)の

いずれかに所属しファーマーと呼ばれ

各ムトゥの構成員になっている

 

ユームトゥには、神役の女性がいて

ウヤパー(祖神女)と呼ばれ

 

ウプグフムトゥ(大城元)のウヤパーが狩俣スマの

最高位の神女とされ、アブンマ(大きい母)と呼ばれる

各ウヤパーの元には、五人から十人ほどの神女が置かれている

 

ウヤガン祭の時には、御嶽の神家に籠るのは

ユームトゥの上位の神女たちである

 

ウプグフムトゥ(大城元)アブンマ

ナーマムトゥ(仲間元)のミョーニヌヌス

シダディムトゥ(志立元)ユーヌヌス

ナンミムトゥ(仲嶺元)ミズヌヌスの

他にユームトゥ以外のムトゥの神女も参加して

儀礼を行い、祖霊神を憑依し、ウヤパー(祖神女)に成る

 

神を憑依して祭祀を行うのは日本・沖縄の中で

このウヤガン祭祀だけである

 

また、ウヤガン祭の儀礼、フサ(神謠)などは

代々口頭伝承されているため秘儀とされ

祭祀は関係者以外、知ることなく

 

儀礼、フサなどの全貌や本質意義はまだ究明されていない

そのため研究の対象となっている

 

ウヤパーはウヤガン祭の期間は

死の穢に一切近づいてはならないとされ

 

もし家族に死者が出た場合は別の家に住み遺体にも

葬儀にも、墓にも近づかず、穢れをさけた

 

またスマの人々も喪中の家には、絶対に近づかない

喪中の家の人たちも、ウヤガン祭の期間は

家から出ず静かに過ごすのである

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