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生涯学習支援のための参加型学習(ワークショップ)のすすめ方―「参加」から「参画」へ

2012年09月17日 | Workshop

生涯学習支援のための参加型学習(ワークショップ)のすすめ方―「参加」から「参画」へ 生涯学習支援のための参加型学習(ワークショップ)のすすめ方―「参加」から「参画」へ

 

 

 

とても分かりやすい文章で参加型学習(ワークショップ)について書かれています。
参考文献も、公共団体系のものが多数書かれていて、論文とはことなる引用の仕方をしているのが面白いです。

今は、絶版?になっているのか、中古でしか手に入らないのが、もったいない本です。

「参加」と「参画」の言葉のニュアンスについて、どう説明したらいいのかと思っているときに、タイムリーに届いてよかったです。

以下、抜粋■
○体験学習の特色
 :学習者(自分)中心の学習である
 :身体とすべての感覚を用いる学習である
 :学び方を学ぶ学習である
 :頭でわかることと行動がかわることをつなぐ学習である
 :自分と他者のかかわりを通して学ぶ学習である

○体験学習の効果
 :主体性
 :現実性
 :協働性
 :創造性
 :指向性

○参加型学習プログラムの3つの力
 :「企画・立案」力
 :「デザイン」力
  *起 導入 こころをほぐそう
  *承 展開1 ひきつけよう
  *転 展開2 未知との出会い
  *結 シェアリング 学習の統合と発展
  **ふり返りカードをつくる
   (1)活動活動を考えて答えやすい設問とする
   (2)質問の持つ意味が伝わるような表現で
   (3)学習者が興味を持って取り組める工夫を
   (4)学習者のニーズにあったもの
   (5)その場の状況にあったもの
   (6)多様な表現方法を取り入れる
   (a)日々の変化をかくにんするためのカード
   (b)目的達成度を数値で評価する者
   (c)文章を完成させるタイプ
   (d)設問にこたえるヒアリング形式
   (e)印象的なできごとを「絵」や「構造図」にして表現するもの
 :「運営」力
  *学習にふさわしい雰囲気をつくろう
  *できるだけの準備をしておこう
  *自分の準備を信じよう
  *計画を絶対視しない
  *学習者の自己判断の場を作ろう
  *学習者に対しては受容的に
  *時間を守ろう
  *お互いを尊重する互恵関係を維持する
  *学習環境を整備する
  *著作権に留意
  ◎シェアリングで気をつけること
   :仲間とわかちあう
   :個人のふりかえりも大切にしたい


○つくっておくとよい3つのプログラム
 (1)学習者のために提示するプログラム
 (2)運営者のための詳細なプログラム
 (3)実際に行ったものを記録したプログラム

○参加したくない、つまらないプログラム ベスト5?
 (1)専門用語で武装した基調講演で始まるプログラム(しかも、時間オーバー)
 (2)同一の学習方法が連続(講義または演習)のプログラム
 (3)前回と同じ、全く踏襲のプログラム
 (4)あれもこれも盛りだくさんで、知識詰め込み型のプログラム
 (5)共感は呼ぶが、教えてもらうだけの刺激のないプログラム

○参加学習型のルール
 :発言しやすい、良い雰囲気は学習者自身でつくる
 :豊かな人権感覚で、互いに相手を尊重しましょう
 :互いに学び合うことを大切にしましょう
 :相手の話をまず聞こう
 :できるだけ結論から先に言おう
 :表現しないと誰にも分からない 「分からない」ことは「分からない」という
 :相手を傷つけずに自分の考えを伝える

○20の手法
 (1)まちづくりWS
 (2)施設づくりWS
 (3)学校支援WS
 (4)問題解決WS
 (5)学習支援者養成・研修WS
 (6)団体活動開発WS
 (7)ディベード
 (8)KJ法
 (9)討議法(バズセッション、パネルディスカッション、シンポジウム・フォーラム、レクチャー・フォーラム、フィルム・フォーラム、インタビュー、ダイアログ)
 (10)ブレーンストーミング
 (11)ラベルトーク
 (12)ランキング
 (13)ゲーム
 (14)ロールプレイ
 (15)アサーティブトレーニング
 (16)フォトランゲージ
 (17)フィールドワーク
 (18)シミュレーション
 (19)ネイチャーゲーム
 (20)アイスブレイク

○学習を支える3つの役割
 ・プランナー
  :学習者の視点から講座に参加することで得られるメリットを明示したり、楽しい雰囲気が伝わるようにする
 ・ファシリテーター
  (1)学習者の主体性を尊重し、操作的な言動は慎む
  (2)講座全体が開放的になるような雰囲気づくりを心がける
  (3)現在の討議、状況に至るまでのグループプロセスを把握しておく、または理解しようと努める
  (4)問題の解答を教えるのではなく、解決は学習者自身に任せる
 ・チューター

○3ステージ・4エンジン
 Stage1:個人的学びのために「いあわす」だけの参集ステージ
  ↓学習者が個人という殻を破って、直接的、具体的、実際的に、”他者”と関わり合う行動変容が必要
 Stage2:グループの学びに「かかわる」参与ステージ(自立的に学びの場を企画・運営するノウハウを学習支援者から主体的に学び取ることが必要なステージ)
  ↓他者によるお膳立てから自立して、自らその学びの活動の場に参加して、これを担う
 Stage3:学びの場を組織的に「にないあう」参画ステージ
  
 エンジン1:学習者をひきつける「人格力」エンジン
 エンジン2:私を活かす「組織力」エンジン
 エンジン3:私を超えた「事実力」エンジン
 エンジン4:私たちを媒介する「情報力」エンジン

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