リスクとは何か?について分かりやすく書かれています。
福島原発から放出された放射線に関することも理解しやすいと思います。
Macの爆弾マーク、ひさびさに思い出しました。
以下、抜粋■
○リスクの高低 「(起きた時の影響の大きさ)×(起きる確率の高さ)」
○人にはリスクを見ないようにしたり、あるいはリスクを過大に見積もろうとしたりする、心の偏り(バイアス)が生じる
○ハーバード大学のリスク解析センター
(1)恐怖心
(2)制御可能性
(3)自然か人工か
(4)選択可能性
(5)子どもの関与
(6)新しいリスク
(7)意識と関心
(8)自分に起こるか
(9)リスクとベネフィット
(10)信頼
○確証バイアス 「嫌いなものは間違っているはずだ!」
:同じ傾向の人が集まることでより強化される
○正常性バイアス 「大したことではない、日常親しんだ状況の延長で読み解ける」と過小評価する
○「ベテランバイアス」と「バージンバイアス」
経験豊富な事柄に関してはリスクを低く見積もってしまい、初めての事柄に対してはリスクを課題に評価してしまう
○アンカリング効果
:ある情報が与えられると、人の認識がそちらにひきづられてしまうこと
○リスクは放っておくと勝手に拡大し、とめどなく膨張していく
○「定性分析」「定量分析」
分析したいものの中に、ある物質が含まれているのかどうかを調べるのが定性分析
どれだけの量が含まれているのかを調べるのが定量分析
定量分析の方が、前者よりも高い技術と知識が必要になってくる
最近のリスク判断は、定性的な判断しかなされていないことが多いように思う
○完璧ではないが、魅力あるもの を許容できないおかげで、日本はずいぶんと損をしている気がする
○「面白いけど不確実な学説」の方が、「面白くないけど正しい学説」 より生き残る
○「合成添加物は人間の体で処理できない」は、はっきりとした誤り
○「天然」と「合成」という区分は思ったほど明確ではない
○寿命を延ばす科学的に証明された方法は、「腹7分目」。多種類のものをバランスよく食べる
○「危険なものを体に取り入れる」イコール「アウト」ではない。危険かどうかはあくまでも量によるのであり、極めて少量ならば、どんなものでも大丈夫(発がん性については通用しない)
○発がん性物質の分類
http://monographs.iarc.fr/ENG/Classification/index.php
携帯電話もリストに掲載 グループ2B
○がんは「時間が引き起こす病気」であり、長い寿命を持つ多細胞生物には避けられない宿命
○「ない」ということの証明はできない
○3種の放射線「アルファ線」「ベータ線」「ガンマ線」
○「アルファ線」
:ウラン、プルトニウム
:内部被ばくを警戒
○「ベータ線」
:非常に高いエネルギーを持ち、衝突した周囲の原子を破壊
:ヨウ素131、セシウム134、セシウム137、ストロンチウム
:外部被ばくを警戒
○「ガンマ線」
:殺菌作用などもあり、肉や果実などに照射して保存性を高める場合も(ただし日本では認められていない)
:外部被ばく
○ベクレル
:1秒間に何個の原子が崩壊して放射線を出しているか? を表す単位
:福島第一から放出された物質は90テラベクレル 物質量としては、数百ぐらむから、数キログラム程度
○シーベルト
:放射線の人体への影響を測るために考案された単位
:シーベルト毎時 は、1時間の間に何シーベルト出るかという単位で、シーベルトとは違う。混同されて使わている場合もみられる
○原子・分子の世界と、原子核・素粒子の世界はまるで別物であり、前者の力で後者をとめることなどできない
○あまりに但し書きの多い物言いは相手に伝わりにくく、説得力に欠ける
○甲状腺のガンと、放射線ヨードとの関係
:甲状腺がん とは
http://ganjoho.jp/public/pre_scr/cause/part_distinction.html#prg19_1
:甲状腺がん 受診から診断、治療、経過観察への流れ
http://ganjoho.jp/data/public/qa_links/brochure/odjrh3000000ul06-att/117.pdf
○放射線を扱う労働者の被ばく量低減の考え方
ALARA : As Low As Reasonability Achievable
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