Akatsuki庵

後活(アトカツ)中!

湯木美術館のひな祭り

2019年03月20日 13時17分05秒 | 美術館・博物館etc.

★湯木美術館 サイト
  特別展『湯木吉兆庵の雛道具―ひな祭りのしつらえと茶道具―』
 ※2月19日(火)~3月24日(日)

もうお彼岸だし、そろそろ雛人形は片付けてほしい~

と個人の立場だったら思うけど、湯木美術館の開館以来初となる「ひな祭り」は展示は見たい。

と思って、出かけた。

奥の掛け物がかかっているケースにどーんと大きな雛飾り。

大きすぎて、男雛と女雛、五人官女と嫁入り道具のミニチュアの展示でもう満杯。

これがひな壇に総飾りされたら、どんだけ大がかりになるんだろう~と思った。

他にも画賛ぽ掛け物。「桜に雛図」とか「歌仙雛図」とか「立雛図」といった

寄付に掛かっていそうなもの。

茶道具は古清水の源氏絵香炉(穴が源氏香の記号になっている)

豪華な源氏絵会桶茶器(八角形)

保全咲くの色絵鶏之絵茶碗。(3月3日に宮中で闘鶏が催されるしきたりに因んだらしい)

即全作の色絵伊勢物語の絵茶碗。(14段の場面を表現)

後は年中行事図屏風が興味深かった。

それからくす玉(薬玉)飾りも。

くす玉飾りにも真行草があるんだって。

「真」は半球体で下にさらに飾りがつくとか。(じゃあ、球体のくす玉は「草」?)

この日はなんばから心斎橋筋をとことこ徒歩で北上してきた。

かつては船場と呼ばれ、船場商人が行き来していた街。

繊維の街だしね、さぞや裕福で華やかな町人文化が展開されたのだろうなぁと想像しながら歩いて来たので、

そんな町人による豪華なひな祭りをリアルに見てしまったような、そんな面白みがあった。

次回展示は

『寛永と元禄(仮)』 ※4月9日(火)~6月23日(日)

前後期の展示替えの有無は不明。とりあえず、連休明けの連休はないらしい。

 ★湯木美術館バックナンバーリスト

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 2018年11月 秋季展『松平不昧没後200年 不昧の茶道具と近代数寄者 ―その書とデザイン―』(後期)
 2018年10月 秋季展『松平不昧没後200年 不昧の茶道具と近代数寄者 ―その書とデザイン―』(前期)
 2018年5月 開館30周年展『湯木コレクション選 その2 古筆と茶陶/吉兆庵 大師会の茶道具』
 2018年1月 早春展『千家に受け継がれる美の形』
 2017年9月 開館30周年記念『古筆と茶陶 名品をすべてご覧いただきます=その1= 湯木コレクション選-吉兆庵光悦会の茶道具-』
 2017年5月 春季展『ひと目でわかる京焼300年の歴史 江戸時代のやきもの―仁清・乾山窯と後期京焼の食器を中心に―』
 2017年2月 早春展『わび茶のすがた 江戸時代後期の千家と大名の茶道具』
 2016年11月 秋季展『茶道具と和歌 -ものがたりをまとった道具たち-』(後期)
 2016年10月 秋季展『茶道具と和歌 -ものがたりをまとった道具たち-』(中期)
 2016年7月 夏季展『茶人のたしなみ 茶事へのいざない―夏の茶道具―』
 2016年6月 春季特別企画展『茶陶いっき見‼ やきもの百花繚乱 ―宗旦・宗和・遠州とその時代―』 
 2016年2月 春季展『おしゃれな名品たち―茶道具の文様・めでたいデザイン―』
 2015年11月 秋季特別展『禅僧と茶道具―大徳寺を中心に―』(後期)
 2015年10月 秋季特別展『禅僧と茶道具―大徳寺を中心に―』(前期)
 2015年6月 夏季展『小さな茶道具の豊かなデザイン―香合・羽箒・炭斗をみてみよう―』
 2015年4月 春季特別展『茶道具の創出(クリエイト)・再生(ルネサンス)・世界化(グローバル)-逸翁と吉兆庵のコレクションから-』 
 2015年3月 春季展『楽歴代と千家歴代の茶道具-利休のデザインと展開-』(後期)
 2015年2月 春季展『楽歴代と千家歴代の茶道具-利休のデザインと展開-』(前期)
2014年11月 秋季特別展『大名家の茶道具コレクション-遠州と不昧の蔵帳から-』後期
2014年9月 秋季特別展『大名家の茶道具コレクション-遠州と不昧の蔵帳から-』前期
2014年7月 夏季展「酒井抱一の短冊で一年と楽しむ -待合掛と茶会の道具たち-」(短冊の方)
2014月7月『酒井抱一の短冊で一年と楽しむ -待合掛と茶会の道具たち-』(茶会の道具)
2014年6月『海を渡ってきた茶道具-名物記・茶会記に現れた唐物・南蛮・高麗-』
2014年2月『激動期の茶の湯』(前期)
 2013年12月『湯木貞一の眼差し 茶の湯と料理の器』後期
 2013年9月『湯木貞一の眼差し 茶の湯と料理の器』前期
 2013年7月『吉兆庵湯木貞一の茶事-五月雨の茶事・朝茶-』
 2013年6月『茶の湯の漆器―利休と不昧のデザイン―』2期
 2013年4月「茶の湯の漆器―利休と不昧のデザイン―」1期
 2013年1月「江戸時代の千家のわび茶 宗旦の高弟とその子孫たち
2012年10月「関西数寄者の茶道具」(前期)
2012年5月「名物記に載せられた茶碗と名碗たち -高麗・樂・国焼を中心に-」2期
2012年3月「名物記に載せられた茶碗と名碗たち -高麗・樂・国焼を中心に-」1期
2012.2月「千家名物とその周辺-利休・少庵・宗旦の茶道具 
 2011.12月 秋季展「茶道具の琳派」
 2011.8月 夏季展「夏の祭釜と茶道具」
 2011.6月 「日本料理の開拓者 吉兆庵湯木貞一生誕110周年記念展」三期「湯木貞一の茶道具 - コレクションから」
 2011.5月 「日本料理の開拓者 吉兆庵湯木貞一生誕110周年記念展」二期:「数寄者との交流 - 小林逸翁・松永耳庵・松下幸之助」
2010.9月 『上方豪商の茶』
2010年5月 『釜と水指』
2010年3月 『茶の裂地』
 2009年11月 『棗と茶杓』
 2009年5月 『千家十職-茶道具と懐石の器』
2008年10月 『茶道具と器にみる四季の花』
2008年3月 『茶碗を愉しむ』
 2007年11月 『風流と美』


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