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Akatsuki庵

後活(アトカツ)中!

四季の器

2008年10月30日 09時29分59秒 | 美術館・博物館etc.
 「茶道具と器にみる四季の花」
 湯木美術館
  ※前期:9月20日(土)~11月3日(月) 後期11月5日(水)~12月14日(日)

 ビジネス街にひっそりと建つ細いビルの中にあって、とても小さな美術館。
 ちょっと引っ込んだ入り口も奥ゆかしい。
 と、ここを訪れる度に思う。
 
 今回は茶碗と茶入の展示がなかったのが、ちょっと淋しかった。
 でも、その前(藤田美術館)とこの後(滴翠美術館)で堪能した分、
 バランス的にはちょうどよかったのかも。
 (と、今になって思う)

 棗・替茶器では
 鈍翁の箱書のある藤蒔絵の金輪寺。
 紫陽花に住吉蒔絵、秋草蒔絵と普段は“共演”しない取り合わせが一堂に。
 ちょっと混乱した。
 その中で、貝桶の形をした茶器は面白かった。

 染付の平蓮水指、これは絶対に見立てだと思う。
 水指よりも鉢。
 蓋を開けた内側が“蓮の花”できれい。

 鉢やお皿、酒器、お碗などの漆器はさすが料亭の湯木貞一さんのコレクション。
 どれも、「これで懐石をいただいたら、美味しいだろうなぁ」と思えるもの。
(実際に料理を盛ったパネル写真があればよかったのだけど)

 全般的に「四季」をテーマにしているのはわかるけど、
 その季節感を大事にしてほしい。
 春の物と秋の物、夏の物、冬の物をただ横並びで展示しているのは無粋。
 (学芸員さんの大きな深い意図があったのかもしれないが)

 吉兆も最近でこそ、他がすごくて話題に上らなくなったとはいえ、
 やはり元気がなさそう。
 今回の展示もその空気を反映してか、ちょっと物足りなかったかなぁ。

 【参考~このブログにおける過去の湯木美術館の記事】
 2008年3月 『茶碗を愉しむ』
 2007年11月 『風流と美』
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