Akatsuki庵

後活(アトカツ)中!

湯木美術館の京焼って、ステキ

2017年05月07日 08時50分10秒 | 美術館・博物館etc.
★湯木美術館 サイト
 春季展『ひと目でわかる京焼300年の歴史 江戸時代のやきもの―仁清・乾山窯と後期京焼の食器を中心に―』
 ※7月30日(日)まで

料亭のコレクションだけあって、こちらの京焼は優しいラインナップなのが好き。

まずは長次郎。黒楽茶碗「五月雨」。
時代が「室町」なのが「へ?」だけど、1973年以前だったら、「室町時代」なのかなぁ。戦国時代のような気もするけど。

長次郎の茶碗は手づくねで独特だけど、後の京焼に影響を与えたという。

つづいて御室焼仁清窯の色絵武蔵野文茶碗。 あちこちく“出張”する仁清の代表的な茶碗の一つ。

乾山窯の色絵水仙文鉢。乾山にしては少し地味な色使いだけど、やはり乾山なんだなぁと思う。

同じく乾山窯の銹絵雪竹文向付。
最近は仁阿弥道八の写(銹絵雪竹絵手鉢)の方が馴染みがあるなぁ。

永楽保全の安南蜻蛉文写茶碗。シンプルだけど透かしがいい感じ。

仁清窯の水玉透向付も形だけでみせてしまう優雅さがいい。(畠山記念館の水玉透鉢と通じるところがいい)

楽道入の割山椒の向付。(高取焼の割山椒向付を参考にしたらしい。楽美術館にも同じのがある~)

楽長入の縞筋筒向付もステキ。

煎茶系の道具はパス。

後半は永楽保全の古備前すり鉢写。形は仁清っぽいけど、肌目は備前。意外性がおもしろい。

宮川長造の刷毛目千鳥透鉢。前回来た時もあったなぁ。

最後のケース8は乾山窯。銹絵染付絵替の筒向付。
全部で十客あるそう。一つ一つの文様が違うところが魅力的。

今回は前後期じゃなくて、全期なんだって。
3か月半も会期があるのに、展示替えがないのはちょっとショック。

もっとも、前回の早春展も前後期あって、後期も見たんだけど、あまり違いがわからなくて。
(だから、展示替えがあってもなくても、変わらないのかなぁ)

昨年12月に会員を更新してから訪問3回目。

5回来ないとモトがとれない。
過去3年間はモトがとれてきたけど、今年は微妙そう。

7月に再訪したら、また違った景色が見える、かもね。

ちなみに秋季展は9月1日(金)~12月10日(日) 
開館30周年記念『湯木美術館の名品(仮称)』

★湯木美術館バックナンバリスト
 2017年2月 早春展『わび茶のすがた 江戸時代後期の千家と大名の茶道具』
 2016年11月 秋季展『茶道具と和歌 -ものがたりをまとった道具たち-』(後期)
 2016年10月 秋季展『茶道具と和歌 -ものがたりをまとった道具たち-』(中期)
 2016年7月 夏季展『茶人のたしなみ 茶事へのいざない―夏の茶道具―』
 2016年6月 春季特別企画展『茶陶いっき見‼ やきもの百花繚乱 ―宗旦・宗和・遠州とその時代―』 
 2016年2月 春季展『おしゃれな名品たち―茶道具の文様・めでたいデザイン―』
 2015年11月 秋季特別展『禅僧と茶道具―大徳寺を中心に―』(後期)
 2015年10月 秋季特別展『禅僧と茶道具―大徳寺を中心に―』(前期)
 2015年6月 夏季展『小さな茶道具の豊かなデザイン―香合・羽箒・炭斗をみてみよう―』
 2015年4月 春季特別展『茶道具の創出(クリエイト)・再生(ルネサンス)・世界化(グローバル)-逸翁と吉兆庵のコレクションから-』 
 2015年3月 春季展『楽歴代と千家歴代の茶道具-利休のデザインと展開-』(後期)
 2015年2月 春季展『楽歴代と千家歴代の茶道具-利休のデザインと展開-』(前期)
2014年11月 秋季特別展『大名家の茶道具コレクション-遠州と不昧の蔵帳から-』後期
2014年9月 秋季特別展『大名家の茶道具コレクション-遠州と不昧の蔵帳から-』前期
2014年7月 夏季展「酒井抱一の短冊で一年と楽しむ -待合掛と茶会の道具たち-」(短冊の方)
2014月7月『酒井抱一の短冊で一年と楽しむ -待合掛と茶会の道具たち-』(茶会の道具)
2014年6月『海を渡ってきた茶道具-名物記・茶会記に現れた唐物・南蛮・高麗-』
2014年2月『激動期の茶の湯』(前期)
 2013年12月『湯木貞一の眼差し 茶の湯と料理の器』後期
 2013年9月『湯木貞一の眼差し 茶の湯と料理の器』前期
 2013年7月『吉兆庵湯木貞一の茶事-五月雨の茶事・朝茶-』
 2013年6月『茶の湯の漆器―利休と不昧のデザイン―』2期
 2013年4月「茶の湯の漆器―利休と不昧のデザイン―」1期
 2013年1月「江戸時代の千家のわび茶 宗旦の高弟とその子孫たち
2012年10月「関西数寄者の茶道具」(前期)
2012年5月「名物記に載せられた茶碗と名碗たち -高麗・樂・国焼を中心に-」2期
2012年3月「名物記に載せられた茶碗と名碗たち -高麗・樂・国焼を中心に-」1期
2012.2月「千家名物とその周辺-利休・少庵・宗旦の茶道具 
 2011.12月 秋季展「茶道具の琳派」
 2011.8月 夏季展「夏の祭釜と茶道具」
 2011.6月 「日本<茶>料理の開拓者 吉兆庵湯木貞一生誕110周年記念展」三期「湯木貞一の茶道具 - コレクションから」
 2011.5月 「日本<茶>料理の開拓者 吉兆庵湯木貞一生誕110周年記念展」二期:「数寄者との交流 - 小林逸翁・松永耳庵・松下幸之助」
2010.9月 『上方豪商の茶』
2010年5月 『釜と水指』
2010年3月 『茶の裂地』
 2009年11月 『棗と茶杓』
 2009年5月 『千家十職-茶道具と懐石の器』
2008年10月 『茶道具と器にみる四季の花』
2008年3月 『茶碗を愉しむ』
 2007年11月 『風流と美』

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