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Akatsuki庵

後活(アトカツ)中!

棗と茶杓

2009年11月20日 00時08分52秒 | 美術館・博物館etc.
「棗と茶杓」 湯木美術館 ※12月6日(日)まで

 今回は棗を含む茶器と茶杓がいっぱい。
 もっとも、茶杓は未だ観賞する力が弱いからねぇ。
 専ら茶器の方を熱心に観た。

 面白かったのは、大きさが様々なこと。
 ノ貫在判の黒大棗は「本当に大きいなぁ」と思った。
 隣の宗旦在判の又隠棗が小ぶりだったけに、余計そう感じたのかもしれない。

 たしか近くに色紙が掛けてあった。
 覚々斎筆で「ノ貫は(どこにいるのだろうか~)」みたいなことが書いてあった。

 藤蒔絵の金輪寺茶器はきれい。
 根来薬器はお椀みたいで、見立て感強し。
 不昧好の糸面雪吹はちょっと地味。でも、小島漆壷斎の作。
 同じく不昧好の大菊棗は原羊遊斎作。
 高台寺蒔絵にも引けをとらない豪華な高蒔絵。

 替茶器は仁清の色絵丸文茶器は鞠みたい。
 乾山の茶器は菱形が2つ。
 オランダ染付の茶器は薬壺みたい。

 茶杓はねー。
 春屋宗園作の無銘(共筒)、宗旦の添文つき。
 銘が「暁鶏」という茶杓があって、「おっ」と反応。でも、作は覚々斎。

 仙叟の茶杓が3本もあって、「珍しいなぁ」と思った。
 他には、「(桑山)宗仙の面影」と銘がある片桐石州作の茶杓。

 特別展示は江月宗玩筆の墨跡。
 このヒト、なかなか覚えられなくて茶道文化検定の予想問題でもよく間違う。

 台目席は昭和60年の臘月(ろうげつ、12月)の会の再現。
 辻与次郎の釜、信楽鬼桶の大きさ、柿の蔕茶碗あたりが印象に残った。

 訪れたのは平日の正午前後。
 ビジネス街のど真ん中にあるので、外はランチへ急ぐサラリーマンやOLさんたちがいっぱい。
 でも、美術館の中はワタシが独り占め
 ちょっと、贅沢気分を味わえた。。。かも 

★参考
 2009年5月 『千家十職-茶道具と懐石の器』
 2008年10月 『茶道具と器にみる四季の花』
 2008年3月 『茶碗を愉しむ』
 2007年11月 『風流と美』
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