Akatsuki庵

茶道具に関する展覧会を巡りつつ、
日本各地を少しずつ旅してます~

茶道具と和歌を味わう展覧会

2016年11月05日 13時36分41秒 | 美術館・博物館etc.
お題「美術館へは行きますか?」に参加中!
★湯木美術館 サイト
 『茶道具と和歌 -ものがたりをまとった道具たち-』 ※12月4日(日)まで

なんとか中期展示に間に合った

お気に入りの唐物肩衝茶入「富士山」、今回は挽家を伴っての展示。
なんと、この挽家に江月宗玩の五言絶句の詩が書いてあるノダ。
(その中に「吹翻富士峯」という一文がある。要するに富士山を詠んだ漢詩)

なるほど~。
ちなみに、「富士山」に添っている四方盆は前田利常所持だったそうな~。

他にも真塗手桶水指の割蓋に和歌が書いてあったり、
鶴羽箒の箱の内側に和歌が書いてあったり。

茶道具の「銘」を和歌は切手も切れぬ関係なのねぇ。

柿の蔕茶碗 銘「藤浪」。 耳庵追銘「茨木」もおもしろい。

耳庵さんが詠んだ歌「茨木をかよいて嵯峨に着きにけり 時雨に濡れしあとの照映え」。
(夕陽の素晴らしい色合いとこの茶碗の色を重ねたということ?)

道入作の赤楽茶碗「三井寺」は大きな割れ目に因んだもの。
(おそらく後で割れて、継いで、それで改めて銘をつけた?)

中央奥の掛け物も当然、和歌関係。

伝源俊頼筆の色紙「あききぬと」。(平安時代)
 百人一首にも選ばれた歌(『秋来ぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞおどろかれぬる』)
 詠み人は藤原敏行さん~

重文の高野切。 それから熊野御幸図。

後半は酒井抱一の朱盃とか佐竹本三十六歌仙絵巻の模本など。


茶道具に自分の思いを重ね、それもストレートではなく古の和歌に託して銘をつけて慈しんで使う。

日本人らしい感性かもね。
(それにしても、羽箒にまで銘をつけた事例は初めて見たぜっ)


★湯木美術館バックナンバリスト
 2016年7月 夏季展『茶人のたしなみ 茶事へのいざない―夏の茶道具―』
 2016年6月 春季特別企画展『茶陶いっき見‼ やきもの百花繚乱 ―宗旦・宗和・遠州とその時代―』 
 2016年2月 春季展『おしゃれな名品たち―茶道具の文様・めでたいデザイン―』
 2015年11月 秋季特別展『禅僧と茶道具―大徳寺を中心に―』(後期)
 2015年10月 秋季特別展『禅僧と茶道具―大徳寺を中心に―』(前期)
 2015年6月 夏季展『小さな茶道具の豊かなデザイン―香合・羽箒・炭斗をみてみよう―』
 2015年4月 春季特別展『茶道具の創出(クリエイト)・再生(ルネサンス)・世界化(グローバル)-逸翁と吉兆庵のコレクションから-』 
 2015年3月 春季展『楽歴代と千家歴代の茶道具-利休のデザインと展開-』(後期)
 2015年2月 春季展『楽歴代と千家歴代の茶道具-利休のデザインと展開-』(前期)
2014年11月 秋季特別展『大名家の茶道具コレクション-遠州と不昧の蔵帳から-』後期
2014年9月 秋季特別展『大名家の茶道具コレクション-遠州と不昧の蔵帳から-』前期
2014年7月 夏季展「酒井抱一の短冊で一年と楽しむ -待合掛と茶会の道具たち-」(短冊の方)
2014月7月『酒井抱一の短冊で一年と楽しむ -待合掛と茶会の道具たち-』(茶会の道具)
2014年6月『海を渡ってきた茶道具-名物記・茶会記に現れた唐物・南蛮・高麗-』
2014年2月『激動期の茶の湯』(前期)
 2013年12月『湯木貞一の眼差し 茶の湯と料理の器』後期
 2013年9月『湯木貞一の眼差し 茶の湯と料理の器』前期
 2013年7月『吉兆庵湯木貞一の茶事-五月雨の茶事・朝茶-』
 2013年6月『茶の湯の漆器―利休と不昧のデザイン―』2期
 2013年4月「茶の湯の漆器―利休と不昧のデザイン―」1期
 2013年1月「江戸時代の千家のわび茶 宗旦の高弟とその子孫たち
2012年10月「関西数寄者の茶道具」(前期)
2012年5月「名物記に載せられた茶碗と名碗たち -高麗・樂・国焼を中心に-」2期
2012年3月「名物記に載せられた茶碗と名碗たち -高麗・樂・国焼を中心に-」1期
2012.2月「千家名物とその周辺-利休・少庵・宗旦の茶道具 
 2011.12月 秋季展「茶道具の琳派」
 2011.8月 夏季展「夏の祭釜と茶道具」
 2011.6月 「日本<茶>料理の開拓者 吉兆庵湯木貞一生誕110周年記念展」三期「湯木貞一の茶道具 - コレクションから」
 2011.5月 「日本<茶>料理の開拓者 吉兆庵湯木貞一生誕110周年記念展」二期:「数寄者との交流 - 小林逸翁・松永耳庵・松下幸之助」
2010.9月 『上方豪商の茶』
2010年5月 『釜と水指』
2010年3月 『茶の裂地』
 2009年11月 『棗と茶杓』
 2009年5月 『千家十職-茶道具と懐石の器』
2008年10月 『茶道具と器にみる四季の花』
2008年3月 『茶碗を愉しむ』
 2007年11月 『風流と美』




   
ジャンル:
習い事
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