
★湯木美術館 サイト
開館30周年記念『古筆と茶陶 名品をすべてご覧いただきます=その1= 湯木コレクション選-吉兆庵光悦会の茶道具-』
※12月10日(日)まで
Ⅰ期:9月1日(金)~10月1日(日)
Ⅱ期:10月3日(火)~11月5日(日)
Ⅲ期:11月7日(火)~12月10日(日)
ぐずぐずしているうちに、観に行った 第1期が終わってしまった。
展示替えはケース6の掛け物とケース7の漆器類ということらしい。
(陶磁器は不明)
ケース1、ケース2の茶碗は
まず、『あさが来た』のモデルとなった広岡家に伝来したという長次郎作の黒楽茶碗「キリギリス」。
筒っぽかったかな? 最近は「長次郎作」について、自分の観察眼がよくわからない。(多すぎて)
道入作の赤楽「是色」。長次郎の早船に似てる~と解説に書いてあったけど、そぉかな?
釘彫伊羅保「秋の山」(追銘「老松)は継ぎだらけだけど、ギザギザなところ印象に残った。
大好きな仁清の色絵扇流文茶碗が出ていたのは嬉しかった。
茶碗の解説に「吉兆庵七種」とあった。
湯木貞一さんが選んだものらしい。
(1)尾形深省 さび絵山水文茶碗
(2)仁清 色絵扇流文茶碗
(3)彫三島茶碗
(4)志野茶碗「広沢」
(5)釘彫伊羅保「秋の山」
この5つは展示されている。じゃあ、あと2つは? あれかしら?~ これかしら? あれだったら、ウレシイなぁ。
と思い、受付で質問して電話で学芸員に聞いてもらったところ、
一つは絵高麗梅鉢茶碗。 あぁ、なるほど。
だけど、もう一つは不明。現在の湯木美術館の所蔵品にはない?らしい。
しかも、貞一さんは2度選んだとか。
なので、最大14碗あることになるが、一度目と二度目が被っているものもある、とか。
そして、今わかっている6碗についても、一度目に選ばれたのか二度目だったのか、被っているのかいないのか、
それも不明とのこと。
なんか、心許ない「七種」だな。
そもそも、「吉兆庵七種」があるのも、今回初めて知った。
ステキなお茶碗が多すぎて、選ぼうとしても結局はあれもこれも~と選びきれなかったのだろう。
さて、今回は昭和49年(1974年)に光悦会でお釜を懸けた時の道具に展示しているとのこと。
だけど、全てではないし、最初にお茶碗、それから花入、炭道具なので、なにかピンとこなかった。
北村美術館のお茶事の進行に合わせた展示じゃなかったこともある。
茶事の進行を意識したり、そこで使われた道具を紹介~は畠山記念館の展示手法でもある。
畠山のように、どれを茶会で使ったのかが明確にわかるような工夫がほしかったなぁ。
掛け物は石山切がよかった。
有名だしね、料紙が色とりどりでステキだし、藤原公任の筆も美しい。(←読めないけど)
光悦会に懐石のお皿や漆器が使われたのかどうかはわからないけれど、
尾形深省(乾山)の懐石皿、五島美術館でも観たことがある色絵菊図皿。
それからめったに見かけない色絵三階松皿(長細い。雪松がすてき)
いずれも、二条丁字屋町時代の作品という。
なるほど、鳴滝から二条丁字屋町に移る課程における作風の違いがわかった。
帰って、乾山の図録と年代を確認してみたくなった。(←まだしてないけど)
あと1回訪れないと、年会費のモトはとれない。
来月、3期には寄ろうと思う。
2期は時間なさそ。
せっかく時間を作って訪れても、期待したほどの展示替えがなくてがっかりしたこともあるので、
そこがジレンマだなぁ。
★湯木美術館バックナンバリスト
2017年5月 春季展『ひと目でわかる京焼300年の歴史 江戸時代のやきもの―仁清・乾山窯と後期京焼の食器を中心に―』
2017年2月 早春展『わび茶のすがた 江戸時代後期の千家と大名の茶道具』
2016年11月 秋季展『茶道具と和歌 -ものがたりをまとった道具たち-』(後期)
2016年10月 秋季展『茶道具と和歌 -ものがたりをまとった道具たち-』(中期)
2016年7月 夏季展『茶人のたしなみ 茶事へのいざない―夏の茶道具―』
2016年6月 春季特別企画展『茶陶いっき見‼ やきもの百花繚乱 ―宗旦・宗和・遠州とその時代―』
2016年2月 春季展『おしゃれな名品たち―茶道具の文様・めでたいデザイン―』
2015年11月 秋季特別展『禅僧と茶道具―大徳寺を中心に―』(後期)
2015年10月 秋季特別展『禅僧と茶道具―大徳寺を中心に―』(前期)
2015年6月 夏季展『小さな茶道具の豊かなデザイン―香合・羽箒・炭斗をみてみよう―』
2015年4月 春季特別展『茶道具の創出(クリエイト)・再生(ルネサンス)・世界化(グローバル)-逸翁と吉兆庵のコレクションから-』
2015年3月 春季展『楽歴代と千家歴代の茶道具-利休のデザインと展開-』(後期)
2015年2月 春季展『楽歴代と千家歴代の茶道具-利休のデザインと展開-』(前期)
2014年11月 秋季特別展『大名家の茶道具コレクション-遠州と不昧の蔵帳から-』後期
2014年9月 秋季特別展『大名家の茶道具コレクション-遠州と不昧の蔵帳から-』前期
2014年7月 夏季展「酒井抱一の短冊で一年と楽しむ -待合掛と茶会の道具たち-」(短冊の方)
2014月7月『酒井抱一の短冊で一年と楽しむ -待合掛と茶会の道具たち-』(茶会の道具)
2014年6月『海を渡ってきた茶道具-名物記・茶会記に現れた唐物・南蛮・高麗-』
2014年2月『激動期の茶の湯』(前期)
2013年12月『湯木貞一の眼差し 茶の湯と料理の器』後期
2013年9月『湯木貞一の眼差し 茶の湯と料理の器』前期
2013年7月『吉兆庵湯木貞一の茶事-五月雨の茶事・朝茶-』
2013年6月『茶の湯の漆器―利休と不昧のデザイン―』2期
2013年4月「茶の湯の漆器―利休と不昧のデザイン―」1期
2013年1月「江戸時代の千家のわび茶 宗旦の高弟とその子孫たち」
2012年10月「関西数寄者の茶道具」(前期)
2012年5月「名物記に載せられた茶碗と名碗たち -高麗・樂・国焼を中心に-」2期
2012年3月「名物記に載せられた茶碗と名碗たち -高麗・樂・国焼を中心に-」1期
2012.2月「千家名物とその周辺-利休・少庵・宗旦の茶道具
2011.12月 秋季展「茶道具の琳派」
2011.8月 夏季展「夏の祭釜と茶道具」
2011.6月 「日本<茶>料理の開拓者 吉兆庵湯木貞一生誕110周年記念展」三期「湯木貞一の茶道具 - コレクションから」
2011.5月 「日本<茶>料理の開拓者 吉兆庵湯木貞一生誕110周年記念展」二期:「数寄者との交流 - 小林逸翁・松永耳庵・松下幸之助」
2010.9月 『上方豪商の茶』
2010年5月 『釜と水指』
2010年3月 『茶の裂地』
2009年11月 『棗と茶杓』
2009年5月 『千家十職-茶道具と懐石の器』
2008年10月 『茶道具と器にみる四季の花』
2008年3月 『茶碗を愉しむ』
2007年11月 『風流と美』
開館30周年記念『古筆と茶陶 名品をすべてご覧いただきます=その1= 湯木コレクション選-吉兆庵光悦会の茶道具-』
※12月10日(日)まで
Ⅰ期:9月1日(金)~10月1日(日)
Ⅱ期:10月3日(火)~11月5日(日)
Ⅲ期:11月7日(火)~12月10日(日)
ぐずぐずしているうちに、観に行った 第1期が終わってしまった。
展示替えはケース6の掛け物とケース7の漆器類ということらしい。
(陶磁器は不明)
ケース1、ケース2の茶碗は
まず、『あさが来た』のモデルとなった広岡家に伝来したという長次郎作の黒楽茶碗「キリギリス」。
筒っぽかったかな? 最近は「長次郎作」について、自分の観察眼がよくわからない。(多すぎて)
道入作の赤楽「是色」。長次郎の早船に似てる~と解説に書いてあったけど、そぉかな?
釘彫伊羅保「秋の山」(追銘「老松)は継ぎだらけだけど、ギザギザなところ印象に残った。
大好きな仁清の色絵扇流文茶碗が出ていたのは嬉しかった。
茶碗の解説に「吉兆庵七種」とあった。
湯木貞一さんが選んだものらしい。
(1)尾形深省 さび絵山水文茶碗
(2)仁清 色絵扇流文茶碗
(3)彫三島茶碗
(4)志野茶碗「広沢」
(5)釘彫伊羅保「秋の山」
この5つは展示されている。じゃあ、あと2つは? あれかしら?~ これかしら? あれだったら、ウレシイなぁ。
と思い、受付で質問して電話で学芸員に聞いてもらったところ、
一つは絵高麗梅鉢茶碗。 あぁ、なるほど。
だけど、もう一つは不明。現在の湯木美術館の所蔵品にはない?らしい。
しかも、貞一さんは2度選んだとか。
なので、最大14碗あることになるが、一度目と二度目が被っているものもある、とか。
そして、今わかっている6碗についても、一度目に選ばれたのか二度目だったのか、被っているのかいないのか、
それも不明とのこと。
なんか、心許ない「七種」だな。
そもそも、「吉兆庵七種」があるのも、今回初めて知った。
ステキなお茶碗が多すぎて、選ぼうとしても結局はあれもこれも~と選びきれなかったのだろう。
さて、今回は昭和49年(1974年)に光悦会でお釜を懸けた時の道具に展示しているとのこと。
だけど、全てではないし、最初にお茶碗、それから花入、炭道具なので、なにかピンとこなかった。
北村美術館のお茶事の進行に合わせた展示じゃなかったこともある。
茶事の進行を意識したり、そこで使われた道具を紹介~は畠山記念館の展示手法でもある。
畠山のように、どれを茶会で使ったのかが明確にわかるような工夫がほしかったなぁ。
掛け物は石山切がよかった。
有名だしね、料紙が色とりどりでステキだし、藤原公任の筆も美しい。(←読めないけど)
光悦会に懐石のお皿や漆器が使われたのかどうかはわからないけれど、
尾形深省(乾山)の懐石皿、五島美術館でも観たことがある色絵菊図皿。
それからめったに見かけない色絵三階松皿(長細い。雪松がすてき)
いずれも、二条丁字屋町時代の作品という。
なるほど、鳴滝から二条丁字屋町に移る課程における作風の違いがわかった。
帰って、乾山の図録と年代を確認してみたくなった。(←まだしてないけど)
あと1回訪れないと、年会費のモトはとれない。
来月、3期には寄ろうと思う。
2期は時間なさそ。
せっかく時間を作って訪れても、期待したほどの展示替えがなくてがっかりしたこともあるので、
そこがジレンマだなぁ。
★湯木美術館バックナンバリスト
2017年5月 春季展『ひと目でわかる京焼300年の歴史 江戸時代のやきもの―仁清・乾山窯と後期京焼の食器を中心に―』
2017年2月 早春展『わび茶のすがた 江戸時代後期の千家と大名の茶道具』
2016年11月 秋季展『茶道具と和歌 -ものがたりをまとった道具たち-』(後期)
2016年10月 秋季展『茶道具と和歌 -ものがたりをまとった道具たち-』(中期)
2016年7月 夏季展『茶人のたしなみ 茶事へのいざない―夏の茶道具―』
2016年6月 春季特別企画展『茶陶いっき見‼ やきもの百花繚乱 ―宗旦・宗和・遠州とその時代―』
2016年2月 春季展『おしゃれな名品たち―茶道具の文様・めでたいデザイン―』
2015年11月 秋季特別展『禅僧と茶道具―大徳寺を中心に―』(後期)
2015年10月 秋季特別展『禅僧と茶道具―大徳寺を中心に―』(前期)
2015年6月 夏季展『小さな茶道具の豊かなデザイン―香合・羽箒・炭斗をみてみよう―』
2015年4月 春季特別展『茶道具の創出(クリエイト)・再生(ルネサンス)・世界化(グローバル)-逸翁と吉兆庵のコレクションから-』
2015年3月 春季展『楽歴代と千家歴代の茶道具-利休のデザインと展開-』(後期)
2015年2月 春季展『楽歴代と千家歴代の茶道具-利休のデザインと展開-』(前期)
2014年11月 秋季特別展『大名家の茶道具コレクション-遠州と不昧の蔵帳から-』後期
2014年9月 秋季特別展『大名家の茶道具コレクション-遠州と不昧の蔵帳から-』前期
2014年7月 夏季展「酒井抱一の短冊で一年と楽しむ -待合掛と茶会の道具たち-」(短冊の方)
2014月7月『酒井抱一の短冊で一年と楽しむ -待合掛と茶会の道具たち-』(茶会の道具)
2014年6月『海を渡ってきた茶道具-名物記・茶会記に現れた唐物・南蛮・高麗-』
2014年2月『激動期の茶の湯』(前期)
2013年12月『湯木貞一の眼差し 茶の湯と料理の器』後期
2013年9月『湯木貞一の眼差し 茶の湯と料理の器』前期
2013年7月『吉兆庵湯木貞一の茶事-五月雨の茶事・朝茶-』
2013年6月『茶の湯の漆器―利休と不昧のデザイン―』2期
2013年4月「茶の湯の漆器―利休と不昧のデザイン―」1期
2013年1月「江戸時代の千家のわび茶 宗旦の高弟とその子孫たち」
2012年10月「関西数寄者の茶道具」(前期)
2012年5月「名物記に載せられた茶碗と名碗たち -高麗・樂・国焼を中心に-」2期
2012年3月「名物記に載せられた茶碗と名碗たち -高麗・樂・国焼を中心に-」1期
2012.2月「千家名物とその周辺-利休・少庵・宗旦の茶道具
2011.12月 秋季展「茶道具の琳派」
2011.8月 夏季展「夏の祭釜と茶道具」
2011.6月 「日本<茶>料理の開拓者 吉兆庵湯木貞一生誕110周年記念展」三期「湯木貞一の茶道具 - コレクションから」
2011.5月 「日本<茶>料理の開拓者 吉兆庵湯木貞一生誕110周年記念展」二期:「数寄者との交流 - 小林逸翁・松永耳庵・松下幸之助」
2010.9月 『上方豪商の茶』
2010年5月 『釜と水指』
2010年3月 『茶の裂地』
2009年11月 『棗と茶杓』
2009年5月 『千家十職-茶道具と懐石の器』
2008年10月 『茶道具と器にみる四季の花』
2008年3月 『茶碗を愉しむ』
2007年11月 『風流と美』