板倉町の富士食品工業の「黒まめもやし 」、今日の主人公です。
「もやしの袋の空気が抜いてあるのは輸送中にもやしが折れないためです。お買い求めになったら、竹串か爪楊枝で穴をあけて空気を入れてください。もやしは生きています。呼吸をさせてやると品質の低下が防げます」、これは以前板倉の富士食品工業を訪ねたときに専務さんに教えられたことです。
富士食品工業は、板倉生まれの板倉育ち、「分福もやし」の富士食品です。
昨日の朝日新聞群馬県版に掲載された「ヒゲおじさん厨房に入る」です。
テーマは「もやし」です。
どうしてもやしなのかと言うと、野菜が天候不順でとても高値だからです。
もやしは物価の優等生、野菜といっても農地でなくて工場で生産されるので、価格がとても安定しているんです
それと、「もやし」という言葉は、「あの子もやしみたい…」というように病弱の例えに使われますけれど、実際のもやしは鉄分やカルシウムも多いし、ビタミンB群やCも豊富な健康食品なのです。
だから、この夏は、財布にも優しいもやしをいっぱい食べて行きましょうってお話しです。
もやしで餃子を作ってみましょう。もやし一袋、ニラ1/2束、豚肉150g、ショウガとニンニクです。
白菜やキャベツの代りをもやしがつとめてくれます。
キャベツや白菜はゆでて搾ることで水分を取り除きますが、もやしは違います。
生のまま、粗く包丁で刻んだら小さじ1杯ほどの塩を振りかけて軽くもみしばらく(10分ほど)おきます。ニラもみじん切りにしたら同様に塩を振ってしばらくおきます。
それを、ストッキングタイプの水切り袋に入れて、しっかり絞ります。水分をしっかり搾り取ってください。
もやしやニラは、加熱するのではなくて、塩を使って水分を抜きます。
挽肉とまぜて、塩・コショウ、おろしたニンンク・ショウガ、オイスターソース、胡麻油などで好みの味をつければ票座の餡の出来上がりです。
この量で市販の皮ふた袋、50個ぐらいの餃子ができるはずです。
餡はしばらく冷蔵庫で休ませてあげるとおいしくなります。
ヒゲおじさんが包んで焼いたもやし餃子です。上手に焼けてるでしょう。
うまく焼くこつ教えます。
冷たいフライパンに油を少量引いて餃子を並べてから火にかけます。
油がぴちぴちはねてきたら水を100ccほど入れて蓋をし、中火にして水がなくなるまで焼きます。ここまでは、普通のことです。
水が無くなったら底入れ(餃子をフライパンの底から離す)しなくてはなりません。
フライ返しでゴシゴシしたりしすると餃子の皮を破ってしまったりしますよね。
そこで上手な底入れのコツ、広げた濡れ布巾の上にフライパンをのせて底をちょいと冷ましてあげてください。
簡単に餃子はフライパンから離れてくれますよ。やってみてください。
まえに、炒り煮のコツで鍋底を温めたり冷やしたりを繰り返しすって書きましたけど、あじことです。
もやしの餃子、シャキシャキしたもやしの食感がいいですよ。
塩にして水分を絞ったもやしは、タマネギの代わりにもなります。ハンバーグやカレーにに入れられますよ。炒めずにそのままで大丈夫です。
コチラはレシピにあるそうめんチャンプルの材料です。これで2人前です。そうめんは一人一束(50g)で間に合いますよ。写真は頂き物の上物ですが、安価な太目のそうめんの方がチャンプルのときにはおいしいかもしれません。
もやしをたっぷり使って、そうめんの量を減らしています。
沖縄でも、よくツナ缶を使いますが、「コンビーフハッシュ」(コンビーフとジャガイモの炒めもの・缶詰やレトルトがあります)や「スパム」も使われます。
そうめんはゆでる前に短く折っておきます。このほうが炒めたときに野菜と良くなじみます。
固めにゆでて、水洗いしたら、胡麻油をまぶしておきます。こうするとそうめんがフライパンに張り付いちゃったりしません。
炒める順は野菜が先ですが、もやしはくれぐれも炒め過ぎないでくださいね。シャキシャキした食感が命の野菜ですから…
野菜に火が通ったら、そうめんとツナを加え、さっと炒めて塩・コショウ、好みで醤油ちょっぴりです。
夏の簡単料理、沖縄風そうめんチャンプルです。トッピングしているのは新ショウガの梅酢漬け、もちろん自家製です。
もやし炒めの最大のコツは、たっぷりもやしを使って、いためすぎないことですよ…
富士食品工業さん、おいしくて安いもやしありがとうございます。
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次回の「ヒゲおじさん厨房に入る」(朝日新聞群馬県版)は、8月後半です。
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