私の記憶帳

日々知り得た雑学や興味を持ったことを記録してある

団塊世代向けの商品

2008年12月27日 13時58分00秒 | Weblog
日本も本格的な高齢化社会を迎えた。ところが高齢者が生き生きと生活を楽しむ商品が余りにも少ない。今までは団塊の世代が年齢を重ねる度にその世代にあった商品が出てきて市場を豊かにしていた。ところが今は年寄りが楽しくなる商品ではなくて不安を癒すような商品ばかりが売り出されている。60歳の人が70歳になるまでには10年ある。10年とは中学、高校、大学を卒業する年数と一緒だ。でもこの間の学びは将来の為の学びだから多少面白く無くても基礎からしっかり学ばなくてはだめだ。しかし高齢者の学びは将来の為ではなくて今を楽しみたい学びだ。だから即効性がなければだめなのだ。例えばビアノが引けたら楽しいなと思う。でもそれは好きな曲がせいぜい二、三曲も弾ければ嬉しいのだ。でもそういうカルチャースクールはない。個人レッスンだとめちゃくちゃに高い。バイエルを習っていない子供でもあの難しい猫ふんしゃったという曲は弾ける子は多い。同じように基礎から学ばなくても好きな曲を二、三曲弾けるようになるのにそんなに何日も学ばなくても済むはずだ。高齢者は時間を持て余しているからと言わんばかりのカルチャープログラムや既存のカルチャープランに当てはめているだけではだめなのにそれがわかっていない。レストランにしても少子化で子供が少なくなっているのに相変わらずお子様ランチで客を引こうとしか考えていない。お年寄りは小家族のところが多い。弁当や惣菜を買って来て家で食べるよりレストランで食べたほうがよほどいい。ところがレストランではお年寄りランチはない。量を少なくして料金も割安にすればもっと集客商品になるのにと思う。この世代は出されたものを残すことに罪悪感を感じる人が多い。だから初めからレストランでは量が多すぎると敬遠してしまう。忘れて欲しくないのは団塊の世代はいつも新しい文化の最大の消費者だったということだ。残念ながら今はそうなっていない。過去のやり方そのままでは未来からの贈り物を受け取ることは出来ない。

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