そんな訳で六揮は昔から重用されていたわけではなかった。暦が陰暦から新暦に変わるとその因果関係は全く解らなくなってしまい謎めいてきた。普通は大安の後は赤口なのに時には先勝になったりするからだ。そこでまたまた六揮の書いてある暦が重宝になってきた。何故ならいいことをするなら縁起を担いで大安や友引の日にしたいとかこの日は先勝だから幸先がいいなどと言って日にちを決める人が多いからだ。念のため書いておくが六揮とは実に単純な原理で定められている。しかもそれは陰暦と関係している。陰暦の月と日を足して余りが2なら先勝だ。つまり旧暦の1月1日と7月1日は前の日の六揮が何であろうが必ず先勝になる。そこで順番通りにならなくなるのだ。裏を返せば六揮の順番が通常通りでなくなった日は必ず1日になる。同じように月と日を足して余りが3なら友引、4なら先負、5なら仏滅、0なら大安、1なら赤口と決まっている。単純な繰り返しだから意味がないと取るか単純な繰り返しだから神秘
的と取るかは受け取る人の自由なのかも知れない。
的と取るかは受け取る人の自由なのかも知れない。