私の記憶帳

日々知り得た雑学や興味を持ったことを記録してある

2012年の経済を予測する

2012年01月23日 14時24分47秒 | Weblog
 40年を一ゼネレーションと言う。
この一ゼネレーションを大きな転換点からスタートしたと思われる年が1865年の明治維新と1945年の戦後である。俗に第一の波と第二の波と呼ばれている年だ。

 これまで体制を維持させてきたリーダーたちは自信を失くしたり失くされたりして第一線から外された。変わってこの年に20歳台から30歳台の人たちがリーダーになって、今は苦しくても将来は必ず良くなるのだという信念を持って目標に向かって行動した。目標は明確だった。豊かになりたい、その為の手段である軍事力を強化することが1865年以降の日本の目標になった。1945年以降は同じ豊かになりたいと言う手段を経済力の強化に求めた。どちらもほぼ40年間は小さな上下はあったものの右肩上がりで世界に類を見ないほどの大成功を成し遂げた。

 しかし一ゼネレーションである40年を過ぎてもその後大きな変革をなさないまま突き進んでしまった。その節目の年が1905年だ。豊かになる手段を目的としてそれが達成したのだから今度はその目標達成を次の目標達成の為の手段にして更に漸進的な目標を掲げてステージを変えていかなければいけなかった。しかし過去の成功体験を変えることはできなかった。過去の延長線上に更に大きな目標を積み上げて挑んでいったのである。40年たって力を付けたリーダーたちは第一線のリーダーから外れることなくリーダーの座におさまり若い人たちの不甲斐なさを嘆くようになった。また既存のルールを変える事に抵抗をするようにもなった。その事がどん底への道をたどるきっかけになりやがて外圧に堪えられなくなって崩壊した。今の日本はこの1905年以降の日本が辿ってきた道に似ている。
だから現在の経済危機を1865年と1945年のどん底からのスタートの年と重ねて第三の波と呼んでいるのは単に事象だけを捉えた考えかたに過ぎない。正確に時代の流れを見ているとは言えないから間違いだと思う。1985年以降に起きた危機はどん底まで落ちたところの危機ではなく大成功を収めた後の流れの中で起こっている危機なのだ。それは1905年に日ロ戦争に勝利して軍事大国として世界の仲間入りを果たしたと考えていた当時の日本と酷似していると思うからだ。
経済大国を成し遂げたと言う成功体験から抜けきれず更に合理性を求め成長することに関心を高めた。その結果高齢者に格差が生じた。定年を過ぎて退職を余儀なくされた一般の国民は生活するのがやっとという暮らしになり、しかもそれさえ危ぶまれている。その一方で権力と収入をいつまでも手放さないで改革には総論賛成各論反対で身の安全ばかり優先する高齢者が多くなってしまった。民主主義、資本主義の悪い点が目立つようになっている。高齢化、財政赤字、政治機能の停滞という基本的な問題点が未解決のままなので景気の低迷はまだまだ続くと予想される。

アメリカの個人消費の低迷は住宅問題の処理を抱えたままなのでこの先も続くだろう。ヨーロッパも金融市場はマヒ状態だ。アジア諸国はハイパーインフレを警戒して金融引き締めが行なわれている。だから日本だけの介入では円高は止まらない。円買いはまだ進んでいくだろう。従って円高は止まらずやがて60円台に限りなく近づくと思う。
ただ2012年と言う短期的なことでみれば景気が良くなる材料は揃っている。その一つは震災復興景気だ。被災された方々には大きな悲しみとダメージがあるが復興したい、復興させたいという思いは国民の共通の思いなのでこの事に関連した消費は確実に増える。また震災直後の自粛ムードも解消されたのでこの面での消費も増えている。
また2012年は世界の主要国の大統領選挙が相次いで行なわれるので各候補者は景気対策や失業対策、福祉の改善など財政投入を打ち出す政策を提唱するので経済にとっては一時的には好材料になるだろう。どの国でも自国の貨幣を強くさせたいと思うので今年は一時的に円安になるだろう。

問題なのはその結果生じる財政赤字の拡大をどのように解消させるかだがその策を全くと言っていいほど打てていない。日本国内では団塊の世代がいよいよ65歳に突入し税を払う立場から受ける立場に変わること、金余りが続いているとはいえそのお金は銀行が取り込んでしまい市場には殆ど出回らないと言った不安材料が残ったままなので景気はけしてよくならない。銀行は企業の再建にオフバランスばかり勧めているから仮に企業単体としては再建が出来たとしても資産の売却やリストラで総資本は小さくなっていく雇用も減少してしまう。コンサル付きの劣後ローンの組み替えも後々には大きな問題を残すことになるだろう。
総じて2012年は9月頃までは対前年比でプラスに転じるものの9月頃からは長期的なトレンドつまり下方向に戻るのではないかと予測される。

リーダーたちは何かを捨てなければ何かを得られない事はわかっている。しかし何かを捨てることは自分たちや自分の仲間たちの既得権益を捨てさせることになるので抵抗が大きい。これからの日本にとって大切なことは目標設定能力だ。そして目標を設定したらその大切なことを実行する為にこれまで正しかったこととこれまで得をしたことをどれだけ捨てるかあるいは捨てさせるかと言う勇気を持つことだ。今は一年毎に一喜一憂すべきときではない。20代30代の人たちがこの先40年日本がどのような道を歩んでいくべきか長期的なビジョンを定める時だ。1985年を1905年に軍事力の強化を経済力の強化すなわち合理性の追求に置き換えて歴史的な事実に沿って改革をするべき時である。2012年は1905年からの歴史になぞれば次の年には国際連盟を脱退して孤立への道を歩むことになった年である。関東大震災があり金融恐慌があったそしてどん底への道を歩んでしまった。その歴史を繰り返してはならない。
それには国家としてのビジョンを持つこと。40年後に次の世代の人たちにバトンタッチが出来る若い人たちに一日でも早くリーダーの座を譲ることだ。それが出来なければ日本を始めとした先進国は夕日の如く沈んでしまうだろう。思えば先進国が中国やインドに変わって先進国に成りえたのは産業革命以降のことだ。今再び産業革命以前に先進国だった中国やインドが力を付けているのはあながち偶然のことではないだろう。

ブィヤベースの意味は

2012年01月17日 00時00分12秒 | Weblog
サフランの香りが何とも言えないブィヤベース。魚があまり得意でないがブィヤベースは以前から好きな料理だ。ところでブィヤベースの意味を聞いてみると意外に知らない人が多かった。フランスで売れそこなった小魚を鍋で煮込む料理だが魚臭さを取る為に強火で料理をする。そしてその火を止めるタイミングが重要なのだ。ブィヤベースとは火力を強くしてその火を止めてという意味の言葉から生まれたネーミングなのだ。料理は素材そのものの味だけではなく調理の仕方や温度保管の仕方で味が変わってしまうから楽しい。

野田総理

2012年01月15日 09時54分28秒 | Weblog
政治家にとって大切なことは決断力と実行力だ。消費税のアップには賛否両論がある。それぞれの言い分にはうなずけることもうなずけないこともある。個人的な意見を言えというなら反対だ。しかし野田総理は消費税の増税には不撤退の決意で望むとしている。確かに使い方にはまだまだ不透明な部分は多い。しかし入ってくるお金の使い道を先に考えろというのも不謹慎なような気がする。なぜなら今のままの状態でも収支は真っ赤かなのである。とりあえず増収分だけ赤字国債を減らすだけでも意味がある。経費の節約はお金に余裕がある時の方が大胆にできる。逆にお金がない時の経費節減はみみっちくて思ったほどの効果がでないことが多い。まずは財政をもう少し豊かにしてから大胆な節約を期待したい。何となく野田総理を応援したくなってきた。

仕事をしなくても時間が足りない。

2012年01月15日 02時30分40秒 | Weblog
仕事をしなくても時間が足りなくて困っている。朝6時に起きてその日のニュースや天気予報をみると7時になる。7時から8時まで朝食タイムだ。その後8時から12時まで録画をしていたテレビを二本みる。そうすると直ぐに昼食だ。昼食は気晴らしに外食することが多い。すると瞬く間に2時になってしまう。そのあと3時頃から二時間ばかりショッピングを兼ねてウォーキング5時から6時頃まで読書またはマッサージ。6時から7時迄は夕食。7時から9時頃までは散歩9時から11時まではテレビ。11時から2時頃までは読書が一般的なパターンだ。それに透析に行ったり、来客があったり、打ち合わせにでかけたり、友人と食事をしたりしていると時間がいくらあっても足りない。年をとったら退屈になると言われたが退屈どころか新しく趣味さえもてない。ただすべてのことが結果をだすよりプロセスを楽しめるから楽しい。

将来が若いうちに決まってしまう

2012年01月14日 15時13分43秒 | Weblog
今日は大学のセンター試験の日だ。センター試験の合否は高校時代の成績でほぼ決まってしまう。その高校への進学も中学生の頃に決まる。つまり一人一人の人の将来がまだ世の中のことがよくわからないうちに決まってしまうのだ。こんな理不尽なことでいいのだろうか?途中で軌道修正のチャンスがあってもいいのではないかと思う。

水も不足している

2012年01月13日 12時10分14秒 | Weblog
食糧、エネルギーを外国に依存している日本は水も不足しているという。蛇口をひねれば安くて安全な水がいつでも手に入るからまさかと思ったらまさかではなさそうだ。現在でも世界人口の三分の一に相当する20億人以上の人が明日の水が確保出来ない状態にある。実は肉や野菜を通じて日本は外国から水を買っている。例えば牛肉1トンを輸入すれば2万立法メートルの水を輸入していることになるそうだ。仮に日本で水まで枯渇する恐れがあるとすれば次世代の人たちはどうなってしまうのかとても気になるところだ。

日本の財産が海外に蓄積されている

2012年01月12日 22時43分12秒 | Weblog
暗黒の20年と言われている。GDPは下がりデフレが続き、雇用も減少している。ドル安からデフレになりデフレが円高を招き円高が企業の合理化をすすめ、企業の合理化が工場の海外移転や海外からの原材料の調達を促進する。人件費が下がり購買力が低下して更にデフレを促進させる。個人主義の色彩が強くなった日本では法人も個人主義になっている。自分たちの企業が増収することを最優先して考えるから円高や法人税が国際的にみて高い、社員の雇用形態が厳しい、電力不足が懸念されるなどの理由から海外移転を増加させている。そうした経済危機の中で日本が海外に持つ資産の残高は20年連続で世界一だ。2010年末時点で資産から負債を引いた対外純資産は251兆円もある。国外で外国人の雇用の場を確保し、給与水準を高め、生活環境も向上させている。反面国内では失業者を増やし給与水準を低下させている。こうした状態を野放図にしていて日本人は幸せになれるのだろうか?疑問だ。

前期高齢者

2012年01月11日 02時27分16秒 | Weblog
65歳から後期高齢者だと思っていたら後期高齢者は75歳からだった。65歳から74歳までは前期高齢者だそうだ。前期高齢者と後期高齢者にわけたのは前期高齢者はまだ働けると考えて年金支給を将来的に75歳まで引き上げようと考えているのだろう。消費税の次は財産保有税がくるだろう。65歳以上の高齢者が資産の65%を所有しているのだから。

失業率は下がったというけれど

2012年01月11日 00時10分21秒 | Weblog
統計的な数字で言えば2011年8月の完全失業率は4.3%と2009年の後半からは下がって来ている。しかし実際は生活保護受給者204万人の他に雇用調整助成金の対象になっている人は170万人にものぼっている。あわせて団塊の世代が65歳に到達して年金受給者になる。これらの費用はすべて国費として出費される。更に産業の空洞化が進んで失業者が増える。そうなると職を求める人たちの働く場は3Kと言われているところになってしまいかねない。何とかして産業の空洞化を止めて欲しいと思うのだが。企業が生き残る為に働く人をコスト扱いしていたらこの国は荒廃するばかりだ。

台湾料理四季紅

2012年01月10日 12時33分29秒 | Weblog
4号線上堂3丁目にある台湾料理四季紅で昼食をする。この店は今日で三回目だ。青椒肉絲680円とフカヒレ天津飯1180円を二人で注文する。この店の特長はとにかくでか盛りだということだ。青椒肉絲も四人前はあるほどのボリュームがある。初めて行った時は思わずこれは一人前ですか?と確認したほどだ。チャーハンや天津飯も二人で一人前は食べきれない。しかも味は値段に負けない位美味しい。青椒肉絲はお気に入りになった。

三つのリッチ

2012年01月09日 11時46分03秒 | Weblog
自分なりに豊かな生き方をする為に準備した三つのリッチがある。一つ目はマネーリッチだ。これまでもこれからもたくさんのお金を必要とするような過度な贅沢を望んだり、羨ましがったりすることはない。日々の暮らしに困らないほどのマネーリッチと美味しいものを食べることに困らないマネーリッチ、読みたい本を躊躇せずに買えるマネーリッチを80歳の男子の平均寿命まで保てそうだと感じている幸せ。二つ目はタイムリッチだ。人生は一回限りだ。若い頃は会いたくない人とも会い、会いたい人と会う時間をカットし、くだらないと思いながらもお付き合いに顔を出していた。しかしこれからの残された時間は以外と短い。男子の平均寿命である80歳まで生きたとして残りは15年だ。しかし後半の6年は寝たきりになっているとのことなのでわずか9年しかない。不摂生をしているから5年も持たないかもしれない。だから重要な時間を嫌なことや不愉快なことのために使うような勿体ないことはしない。自分本位で楽しいと思うことに使うことにし
た。三つ目はフレンドリッチだ。友人や後輩はまさに宝物だ。だから玉石混淆せずに大切な友人を絞りこんで付き合っていきたい。会う回数よりも心がかよえる人を大切にしていきたい。幸いフレンドリッチにも恵まれていると思うので嬉しい。年上の人より年下の人との交流をより大切にしていきたい。若い人はたくさんの刺激を与えてくれるからだ。

軍閥が財閥に変わって同じ過ちを繰り返している。

2012年01月08日 22時38分41秒 | Weblog
戦前の日本は軍事力を手段にして豊かさを実現しようと考えて海外に進出した。豊富な資源と安い人員を求めて。軍事力を経済力に置き換えて日本は戦前と同じようなことをしている。果たしてそれで国民は豊かになるのだろうか?日本の工業従事者は人口の20%をきってしまった。大企業は安い人件費と安い設備投資費を求めて海外に工場を移転している。その結果日本人が国内で正規の社員として働く場が失われ所得が200万円以下の人が続出している。GDPも560兆円から460兆円にまで縮小した。国内は正に戦時中の欲しがりません勝つまではと同じような状態になりつつある。この経済戦争はやがては勝つことのない泥沼に足を踏み入れたことになる。今の日本で大切なことは働く場をつくることすなわち内需の拡大だ。生活保護受給者の為に3兆円もの予算が必要なほど日本人は貧しくなってしまった。

民主主義にこれが唯一の正解だという答えはない。

2012年01月08日 15時23分55秒 | Weblog
目的が具体的であれば目的以外のことを多少犠牲にすればほとんどの人を一つの方向に導くことができた。ところがこの目標がおおよそ達成してくると個々の要求は細分化され共通の目標にはならなくなってくる。どちらが正しいのではないから事態は収集つかなくなる。価値基準を今は何が一番大切なことかと絞りこんでその実行にあたってマイナスになることを捨てる覚悟が必要なのだが捨てることによって損する人と得する人に分かれてしまうから決断が難しい。

心拍数

2012年01月07日 13時34分17秒 | Weblog
このところ心拍数が110~135ととても早い。体の調子がいいときは65前後だから倍位の早さだ。一生のうちにうつ脈拍数は同じだと聞いたことがあるから脈拍数が早いことは気になる。いつも全力疾走しているようなもので息苦しい。心拍数が多いと階段を10段もあがれば立ちくらみをしてしまう。血圧が下がりすぎて無気力になったり逆に血圧が高すぎて頭痛がしたりと突然具合が悪くなることが増えた。どうやらこの変化は寒さと関係がありそうな気がする。

TPPで問題になるのは農産物や水産物の価格差という目の前にある話ではない。

2012年01月07日 06時53分02秒 | Weblog
TPP問題で気になることは農産物や水産物の関税という目先の話だけではない。農地や農業生産法人や漁業権などがお金の力で外資に取られてしまう恐れだ。日本の年金や医療制度の崩壊、所得格差からくる歪みなど弱肉強食の時代に本格的に突入してしまう恐れがあることだ。大部分の日本の労働者が言われたままのしごとをさせられ独創性や提案が受け入れられなく社会になってしまったら仕事をする喜びも半減してしまうだろう。