岸辺でマリモ観察 阿寒湖温泉で「祭り」開幕（北海道新聞）

岸辺でマリモ観察　阿寒湖温泉で「祭り」開幕（10/09 14:23）

岸辺に打ち上げられたマリモを観察する参加者たち

　【阿寒湖温泉】第五十八回まりも祭り（阿寒観光協会など主催）が八日、釧路市の阿寒湖温泉で開幕し、市教育委員会の若菜勇学芸専門員（５０）が「マリモの生育条件と生長速度」と題して講演した。

　講演会には観光客や住民ら約四十人が出席。若菜さんは「よく日光が届き、ミネラル分を含んだ湧水（ゆうすい）があれば、マリモは一年間で四センチも大きくなる」と説明。その上で、森林伐採で消滅した湖西部二カ所の生息地で、マリモを再生させる計画を披露。「計画は実現可能。これからは、その必要性を市民に広く理解してもらうことが大切」と強調した。

　この後、普段は立ち入りが禁止されている湖北部のチュウルイ湾へ移動し、岸辺に打ち上げられたマリモを観察した。

　九日は「まりも踊り行進」、最終日の十日は「まりもを湖に送る儀式」などがある。

　問い合わせは阿寒観光協会（電）０１５４・６７・３２００へ。