東村山散策

新型コロナウイルスの感染拡大が収まらず、もう１２月になってしまいました。2020年という年はコロナウイルスに席巻された一年で終わろうとしています。

東京都の小池知事からは、65歳以上の高齢者や基礎疾患のある人はコロナ感染したときに重症化の恐れがあるので外出を自粛してくださいというメッセージが出されています。はい、もうずっとそのようにしているつもりです。時々ランチを楽しむ友人たちとは今年は一度もランチに行っていません。高校時代の友人と何年振りかに会おうとセッティングした新宿会食はおながれになりました。

でも、Go  To  キャンペーンなるものが国の主導で始まり、11月には家族旅行にも行けたのでまだ我が家は出かけられたほうでしょう。どこかに行きたいと思いながらタイミングを逸して本当に一年どこにも行かず、楽しい集まりも我慢している友人たちが周りにいます。なんだか年寄りいじめみたいに思うのは、私のひがみでしょうか？

三密をさけて、なんとか友人たちと楽しい語らいをしたいと思い、11月末の土曜日に東村山散策の機会を作りました。東京都の広報誌に「正福寺地蔵堂・都立八国山緑地周辺」というウオーキングコースの紹介が出ていたのです。東村山に住んでいる友人が、東村山は密ではないからここのハイキングはおすすめよとお誘いがあり、我慢ばかりだった一年、十分注意して友人たちと出かけることにしたのです。

10時半に東村山駅集合、志村けんのケヤキを目印に集まり、まずは正福寺に向かいました。のどかです。お天気もばっちり、途中で地場野菜の直売所でニンジンやミニトマトを買ったりして、ぶらぶら歩いて行きました。本当に静かで穏やかないいところです。

12分ほどで正福寺の門が現われてきました。

正福寺には都内唯一の木造の国宝建造物の地蔵堂があります。内部に千体を超える小地蔵が安置されているそうで、毎年11月3日の文化の日に地蔵祭りが行われ、内部も拝見できるそうですが、今年はコロナのせいで中止になったとのこと、室町時代に建てられた地蔵堂はどうどうとして厳粛な雰囲気のなかにも温かなぬくもりがある場所です。

境内には人影もなく、本当に静かです。秋晴れの土曜日の昼間とは思えません。

小地蔵をかたどった奉納絵馬もたくさんかけられていました。地蔵祭りのときはにぎわうのでしょうね。

本堂もなかなか立派です。

我々以外のたった一組の参拝者です。

正福寺を後にしてまずは腹ごしらえということで、武蔵野うどんの「野口製麵所」といううどん屋さんに行きました。私は地粉うどんの肉汁つけ麺をいただきました。

しっかりした腰のあるうどんで美味しかったです。友人たちは讃岐うどんのかけと天ぷら盛り合わせを注文しました。

量もたっぷりあり、おなか一杯になりました。赤いのは紅しょうがの天ぷらです。

 

お腹もいっぱいになり、いよいよ目的のハイキングスタートです。北山公園という菖蒲で有名な公園に入っていきました。

菖蒲の時期はさぞかしきれいなことでしょう。その季節に再訪したいなと思いました。

北山公園を抜けて八国山緑地に入っていきました。トトロの森と呼ばれている場所で宮崎駿監督の映画「となりのトトロ」の舞台になったそうです。

静かな雑木林が続き、本当にリラックスできます。こんなにいいところに人もいなくて我々だけ、なんだか贅沢な気分です。

これは北山公園の中に咲いていたピンクの可愛い花ですが、ヒガンバナに似ていると思ったのですが、名前が分らず私が参加しているフェイスブックの「花と自然と癒しのコミュニティー」というグループに写真を送って名前を聞いてみたら、すぐにダイヤモンドリリーという花だと教えてもらえました。ヒガンバナ科だそうで、別名ネリネというそうです。

八国山緑地を1時間ほど散策して、ベンチで持参のお茶とお団子やチョコレートを食べながら楽しいおしゃべりタイム。

マスク越しでも静かな山中、十分おしゃべりを楽しめました。この時間を待っていた！  なんの気兼ねもない仲間との語らい、たわいのない話なのにどうしてこんなに笑顔が湧くのだろう。今のこの社会状況のなかではなんとも贅沢なかけがえのないひと時でした。

東村山のお団子、珍しいお団子でふつうは串団子になっているみたらし餡が皮の中に入っているのです。黒ゴマ餡と2種類あり、どちらもかわいらしくてとても美味しかったです。

楽しい東村山散策、有名な場所でなくてもこんなに素敵ないい場所があるのですね。案内してくれたKさん、ありがとうございました。志村けんだけではない東村山発見の一日でした。