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65オヤジのスタイルブック

65才茶々丸のスタイルブック。様々なカルチャーにふれて養ったライフスタイルを紹介

レオナルドダヴィンチとアンギアーリの戦い展

2015年09月29日 | 【美術鑑賞・イベント】

先日、京都へ個人的に注目していた展覧会に出かけました。

そのひとつは、京都文化博物館で開催中のレオナルド・ダ・ヴインチと「アンギアーリの戦い」展です。

レオナルドとミケランジェロの競演による未完の大壁画計画のアンギアーリの戦い。その壁画の中心部にあるのが軍旗争奪の戦闘場面を描いた「タヴォラ・ドーリア」で、イタリアの至宝が今回初公開されています。

この作品は油彩画の板絵で、長い間行方不明だった作品で東京富士美術館によりイタリアに寄贈されました。もし、この作品がダ・ヴィンチの作品だとするとモナリザに並ぶ歴史的な傑作と言われています。また、仮に違っていても同時代の作品に間違いはなく、ダヴィンチに基づく作風にもっとも近いもので、きわめて貴重な作品です。

また、今回アンギアーリの戦いと並びミケランジェロに基づくカッシナの戦いの下絵も今回初公開されており、また、その後に活躍した画家たちにより描かれた模写もならんでおり、ダ・ヴィンチのアンギアーリの戦いが、後世においても重要な作品であったかが伺えました。

本展は、11月23日まで京都文化博物館で。その後宮城県立美術館にて開催されます。

レオナルド・ダ・ヴィンチのアンギアーリの戦いにまつわるミステリーをあなたも「タヴォラ・ドーリア」から体感してみませんか。


DVD・陽だまりハウスでマラソンを

2015年09月27日 | 【映画・ドラマ・演劇】

映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回は、元オリンピック金メダリストの老人がベルリンマラソンに挑戦する「陽だまりハウスでマラソンを」です。

 

元オリンピック選手で伝説のマラソンランナー・パウルは、愛する妻の病気を機に老人ホームに入居。施設の不自由な生活に耐えかねて、ベルリンマラソンの出場を決意、コーチでもある妻とトレーニングを開始します。パウルが伝説のマラソンランナーだったことを知った入居者たちは、次第に元気を取り戻します。

高齢化の波が押し寄せる現代で、ドイツもまた日本と同じように高齢化の問題を抱えています。ホームの現状が、老人を終末を迎える場としか考えてない中で、パウルの生き方から家族を愛い、人生を楽しむ権利は、年齢に関係なく持っていることをこの映画から学ぶことが出来ました。

それは、一人一人の個性を育む環境が、どんな現場でも大切なんだと思います。また、伝説のランナーとして今も尊敬され、愛されてるパウルの姿から、そうした成熟した社会が、今必要なんだと思う作品でした。


DVD・唐山大地震

2015年09月26日 | 【映画・ドラマ・演劇】

映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。唐山大地震により、生き別れとなったか家族の32年間御の軌跡を追った映画「唐山大地震」です。

 

本作は、2011年の3月に公開予定でしたが、同年の3月11日の東日本大震災の被災者への心情を察し公開中止となった作品です。しかしながら、作品自体は被災者のその後と家族の絆をテーマにした作品で、当時、中国で国内史上最高の観客動員数を記録した大作です。監督は、中国のスピルバーグとして評価の高いファン・シャオガン監督です。

物語は、1976年未曽有の被害を記録した唐山大地震で、瓦礫の下敷きとなった双子の姉弟を助け出すためにどちらかを犠牲にせざる負えなかった母親の選択により救出されたものの片腕を失った息子と、奇跡的に助かった娘が生き別れとなり、32年後の四川大地震により再開までが描かれています。

娘を自らの選択で亡くしたことによる罪を背負った母と弟を選んだことで母への憎しみを持ちながら里親の元で不自由ない生活を送る娘。被災により片腕を失いながらも、亡き夫を思い女でひとつで育てくれた母への親孝行を誓い大成していく弟。家族の三様の生き方と再会を果たす軌跡が感動的です。

2015年にふたたび公開された唐山大地震。ともすれば時間の経過によりその記憶は薄らぎ、同日を迎えなければ蘇えらない記憶をこの作品は人間の復興として鮮明にしてくれ、家族の絆を深くしてくれる作品と言えます。


DVD・偉大なる、しゅららぼん

2015年09月25日 | 【映画・ドラマ・演劇】

映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。濱田岳&岡田将生W主演の映画「偉大なる、しゅららぼん」 です。

一番好きな若手俳優は誰かと聞かれれば、迷わず濱田岳と答えます。数々のドラマや映画に主演し、独特な雰囲気を醸し出している岳君が、今回も、パワースポット琵琶湖畔の城に住む不思議な能力を持った一族の跡継ぎを演じています。

物語は、不思議な能力を持った日出一族の長男、濱田岳演じる淡十郎と一族いとこ家と棗

原作は、鴨川ホルモンやプリンセストヨトミなどが映画化され、その独自の世界が支持されている万城目学。監督は犬とあなたの物語・いぬのえいがの水落豊。

不思議な能力を持つ日出一族の跡継ぎ濱田演じる淡十郎と分家の同級生涼介演じる岡田将生に一族と主権を争ってきた棗一族の長男、渡辺大演じる広美の高校生からスタート。その生活は、城から船頭の源治郎のお供により、赤い制服を着て通うユニークなもの。

クラスメートの恋の三角関係から、日出一族の二人の姉、深田恭子演じる清子と涼介の指南役の女、貫地谷しほり演じる涛子加わっての一族追放を企む校長とのパワー対決など、ありそうでなさそうな奇想天外な展開が見ものです。

主人公淡十郎はもとより登場人物の特異なキャラクターに注目して、楽しんでいただきたい作品になっています。


映画・ピエロがお前を嘲笑う

2015年09月23日 | 【映画・ドラマ・演劇】

9月に東京都と名古屋のわずか2館の上映から、SNSで拡散し上映館を続々と増やしているトリックムービー。「ピエロがお前を嘲笑う」を観賞。

 

ドイツで大ヒットを記録し、ハリウッドで激しいリメイク争奪戦が繰り広げられている「マインド・ファック」ムービーと言うふれこみの本作。まさに心を奪われるトリックにトリックを重ねたクールなサスペンス映画です。

物語は、殺人事件の容疑がかかる天才ハッカー・ベンヤミンの出頭から始まります。殺人容疑は、ベンヤミンも加わったハッカー集団の男三人の謎の死。ベンヤミンは、自らの過去と共に仲間たちと企てたハッカー騒ぎの一部始終を語り始めるもの。

ベンヤミンと三人のハッカーたちは、それぞれが持つ役割を確実に果たしながら、子供の悪戯のようなハッキングを仕掛けるよう様子が実にクール。享楽的な犯罪を嘲笑うように、地下組織の謎のハッカー集団との対立やベンヤミンの片思い、女性取調官との騙し合いなど、見どころ満載で進んで行きます。

終盤での最後のトリックは、誰もが騙され事実の結末に驚愕することまちがいなし。ミニシアター系のヒット作は、最近はヒューマンコメディが多い中、今回の作品は、本年度最大のヒット作となる予感がします。

現在続々と上映館が増えてますので、これからでも遅くない、新感覚のトリックムービーで、あなたもぜひ騙されてみてください。

 


DVD・明烏 あけがらす

2015年09月22日 | 【映画・ドラマ・演劇】

映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。菅田将暉主演、福田雄一脚本・監督の痛快コメディー「明烏 あけがらす」です。

 

数々のドラマ脚本をてがけ、最近では、鈴木亮平主演の映画HK/変態仮面で注目を浴びたブラボーカンパニー座長の福田雄一がしかけた痛快コメディー。

舞台は、品川のホストクラブ。指名の取れない菅田将暉扮する売れないホストが1000万の借金返済がギャンブルで用意できたことでホスト仲間と宴会を開くことに。しかし、目が覚めるとその返済金はなく、どうも夢らしく、12時間と迫った返済期限の中で、頼りにならない同僚ホスト、金の払えない客、父親、借金取りを交えてもがく様が描かれてます。

ホストのオーナーと父親には、個性的なキャラとコミカルな演技で人気のムロツヨシと佐藤二郎、ホストの仲間や借金取りには、城田優に新井浩文など実力派の若手が顔を揃えてます。また、今回の作品で重要な鍵を握る金の払えない女性客役のオーディションで選ばれた吉岡里帆の快演が光ってました。

この作品のベースになっているのは、古典落語の「明烏」と「品川心中」で、物語の随所にうまく味付けされていて小気味のよい展開のスパイスとなっています。

今や次の人気若手俳優として注目されてる菅田将暉。つい最近では、auのCMの鬼役で登場。そのチャラい演技が笑いを誘ってますが、コミカルからシリアスまで巧みに使い分ける演技は実力の片鱗を見せ今後に期待が大きいです。彼の演技を追うだけでも十二分に楽しめる作品になっています。


ラグビーW杯日本・南アに歴史的勝利

2015年09月21日 | 【スポーツ】

日本が歴史的勝利に沸いた、ラグビーワールドカップ2015の初戦。各スポーツ紙が一面でその快挙を称えました。

この試合でも5つのペナリティゴールを決めていた五郎丸選手を擁する現在の日本代表。同点での選択肢が決勝ラウンド進出の可能性を大きくする。にもかかわらず、勝利を目指しラストでのトライを選択した選手の勇気に誰もが感動したと思います。

南アフリカは、常に優勝候補の一角に挙げられる強豪国。南アフリカ代表は、アパルトヘイトの国際制裁がとけた1995年自国開催でのワールドカップで初出場、初優勝を果たした奇跡を演じています。その出来事は、映画化されています。

その苦難の歴史から、強豪国へとのし上がってきたチームを破ったことに、大きな意味を僕は感じます。

この勢いと勇気で、予選poolを勝ち抜き悲願のベスト8進出を果たしてもらいたいです。

がんばれ!ラグビー日本代表!

 

 


DVD・フォーカス

2015年09月20日 | 【映画・ドラマ・演劇】

映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回はウイル・スミスが天才詐欺師に扮した映画「フォーカス」です。

 

物語は、30人の詐欺師集団のトップに君臨する天才詐欺師ニッキ―。高級ホテルで出会った女詐欺師ジェスは、彼が詐欺師と知らずに彼をひっかけようとして失敗。逆に彼のグループに入り詐欺師の腕を磨き、信頼と愛情を得ます。

大きなヤマに勝った後、ニッキ―は、突然ジェスの元から姿を消します。数年後、再開したニッキ―は、ジェスの恋人の大富豪に一世一代の詐欺を仕掛けます。

実在の世界最高の天才スリ師を顧問に据えたこの映画。大胆かつ繊細なスリテクニックと人間工学に基づいた騙しのテクニックに驚き、騙されないと思う人は、この作品からは皆無と誰もが納得するシーンの連続でした。

世界の中で最も稼いだ俳優ウイル・スミス。ここのところ、俳優としての評価があまり芳しくなかったのですが、今回の作品は、彼のキャラクターが生かされて小気味の良い作品に仕上がっています。


プロスポーツの未来

2015年09月17日 | 【スポーツ】

先日、協会内のゴタゴタでオリンピック出場が危ぶまれていたバスケット。川淵会長のリーダーシップにより、オリンピック出場の扉が開き、アジアチャンピオンの女子が早々とリオオリンピックの出場権を手にしました。

そして、2016年秋には新リーグとしてBリーグがスタート。このスタートを前に、男子も、オリンピック出場権を手にしてほしいと切に願っています。

バスケットがBリーグ。バレーボールはVリーグ。頭文字をとったリーグもありますが、Jリーグは、頭文字ではなく、当時プロリーグを目指したプロジェクトの名前を気に入った、当時の川淵チェアマンがJリーグとしてそうで、それぞれのリーグにも強い思いとわかりやすいネーミングからつけられたものと感じてます。

あとは、リーグが地域スポーツとして根付くかどうかにあると思います。先駆者であるJリーグーでも、まだまだ課題が抱えながら進んでいます。また、どのスポーツでも、日本代表とリーグとの関係を観た場合に、代表には人気が集まっても、リーグの人気は比例しているわけではなく、その課題克服には、各チームの創意工夫にかかっています。

そしてスポーツの人気は観客動員数と比例するわけで、そこにスポットをあてる戦略にかかっています。

観戦する人が、プレーはもちろんのこと、楽しめる企画、リピーターを増やす戦略にプロスポーツの未来にかかってくると感じています。


アンフェア・ダブルミーニング・連鎖

2015年09月16日 | 【映画・ドラマ・演劇】

アンフェアシリーズのスピンオフ作品。昨日放映されたダブルミーニングシリーズのスペシャルドラマ「アンフェア ダブルミーニング―連鎖―」を録画鑑賞しました。

人気ドラマ作品には、優れたスピンオフ作品が生まれてますが、踊る大捜査線のスピンオフ作品が知られていて、劇中の登場人物にスポットをあてた単発作品が多い中で、今回のスピンオフ作品は、シリーズ三作目となります。

ダブルミーニングでは、少女誘拐未解決事件の被害者が、刑事となって犯人を見つけていくもので、北乃きいが主人公・望月陽として、また、彼女を助けた刑事は、寺島進演じる山路刑事で、新人とベテラン刑事を中心にドラマが展開されました。

第三作目の今回は、望月が誘拐された事件に酷似した誘拐事件が起こり、同一人物の犯行と推測した望月が、山路や加藤雅也演じる三上の協力で事件解決に導いていく内容です。

信じる者の裏切りが見え隠れする展開は、本編のアンフェアシリーズ同様魅力的。久しぶりに観る北乃きいも、色あせることなく篠原の演じる雪平像と望月像が板についています。

事件は、さらに望月が被害者となった誘拐事件ともうひとつの誘拐事件があり、三つの事件が連鎖する展開となっています。今回で望月が誘拐された事件は、思わぬ展開を含んで今回の事件と共に解決されるのですが、ラストで迎えるもうひつの事件は未解決となり、その犯人が明らかになります。観た人は、さらに次への作品に、明らかになった犯人との攻防戦を期待した人もいたと思います。僕もその一人です。

この作品、DVD化されたときに、アンフェアthe endと共に観賞を勧めたい作品でした。


映画・天空の蜂

2015年09月14日 | 【映画・ドラマ・演劇】

東野圭吾原作、堤幸彦監督の映画「天空の蜂」を鑑賞

 

原作と映画の関係。読んでから観るか、観てから読むか。僕の場合は禅問答のようで、さらに観て読まないかも含まれ、この関係に基づいて映画を観てしまうと、映画としての評価から逸脱してしまうように感じます。

今回の作品は、娯楽的要素の強い作品で人気の堤幸彦監督によるシリアスな社会派サスペンス。

偶然にも観賞した場所が、小牧市の飛行場に隣接する映画館。小牧の飛行場から遠隔操作により乗っ取られる巨大ヘリ「ビッグB」の向かう先は、巨大原子力発電所「新陽」で犯人の要求は、日本にある原子力発電所の破棄。8時間以内に要求に応じないとヘリが新陽に落ちることに。

犯人の要求に応じる否か、江口洋介演じるビッグBの設計士と原発の、本木雅弘演じる原発設計士との攻防と政府の暗躍。ビッグBに乗ってしました息子の救出。犯人捜査と緊迫した時間が同時進行で進む息を吞む展開は見ごたえ十分です。

そこに二人の設計士や本作で迫真の演技が光った綾野剛演じる犯人の過去が浮きぼりになることで、さらに人間味あふれるサスペンスに仕上がってました。

東日本大震災以降、大きな社会問題となっている「原発」の有無。原作はその問題を1995年に提示しているのだから、東野圭吾氏の先見性のすごさを感じます。また、その問題を是非として問うのではなく、政治と国民との関係や二分する大人社会がもたらした、子供社会への影響などを通じて、単純にには図れない問題へと昇華していて考えさせられることが多くありました。

とは、言ってもこれらの感想は、原作を読んでない僕は、映画から十分に感じとることができたのです。本編に流れる技術的な問題を理解できなくとも、すばらしいキャスティングと監督の情熱により、この作品の持つ意義は大きいと感じました。


映画・カリフォルニア・ダウン

2015年09月13日 | 【映画・ドラマ・演劇】

カリフォルニアを襲う巨大地震をテーマにしたパニック映画「カリフォルニア・ダウン」を観賞

 

舞台は、カリフォルニア州全域。広範囲にわたる地殻変動によって最大級の大地震が起こり、全域が非常警戒地域となるもので、ドゥエイン・ジョンソン演じるレスキュー隊のパイロット・レイが妻と娘を救出するというものです。

巨大地震がもたらす被害状況、パニックに襲われた人々の心理や行動をつぶさに描きながら、レイの娘と妻、娘を救って共に行動する兄弟の行動を軸に、いかに自らの身を守るかを詳しく描くことでサバイバル術をも反映しています。

僕の個人的な記憶の中で、パニックムービーの代表作を挙げれるとすれば、大地震、タワーリングインフェルノ、デイアフタートゥモローなどがあります。

これらの作品は、根底に極限化での人間愛や家族愛が描かれ観る人に感動をもたらしてくれます。今回のカリフォルニアダウンも、パニックムービーの代表作のひとつとなるでしょう。

 

 

 


映画・キングスマン

2015年09月12日 | 【映画・ドラマ・演劇】

コリン・ファース主演のスパイ映画「キングスマン」を観賞

 

英国王のスピーチでオスカーを受賞したコリン・ファース主演のスパイ映画は、ひとことで言えば痛快の言葉が一番ふさわしいと思います。

公開が間近のダニエル・クレイグの007シリーズやトム・クルーズのM:Iシリーなど、スパイもの作品に人気が集まる中で、今回公開されたキングスマンは、人気の2作品とは全く異なる作品で、面白さから観れば、2作品をしのぐ作品です。

ロンドンのサヴィル・ロー。高級紳士服店の裏の顔がどの国にも属さな国際諜報機関で、そこを訪れる顧客から資金得て、事件を解決する。しかもキングスマン称する諜報員は高級紳士服をまとい、靴、傘、ペン、時計など紳士の高級な小道具がスパイ道具に変わる。そして現代の戦闘服としてスーツをまとった身のこなしが実にクール。若きキングスマンを育てるコリーン・ファースのスパイが見事です。

物語は、死んだ部下の息子が、キングスマン入隊テストに始まり、IT長者の男が、世界戦略を企て、両足を剣にした美人秘書を従えて、ICチップを使って世界を再生のための破滅計画を阻止するもの。

ノンストップで展開される派手なアクションシーン。コリンファース演じるハリーにより、そのほとんどが、スタントなしで繰り広げられます。ラスト近くの教会での数十人を相手にする大格闘シーンは圧巻でした。また、ハリーにスカウトされた若きキングスマン、エグジーを演じたタロン・エガートンは、映画経験のない新人。しかしながら、ハリーに呼応するようにもう一人の主人公ともいえる存在感で輝いていました。

次回作も決定し、新しいスパイ映画シリーズの誕生に心躍ってます。 


鈴木五郎展・メナード美術館

2015年09月11日 | 【美術鑑賞・イベント】

メナード美術館で開催中の鈴木五郎展を観賞しました。

愛知県豊田市在住の現代陶芸家・鈴木五郎氏は、16歳で作陶をはじめ28歳で訪れたアメリカでアートとしての陶芸に触れることで、伝統的な職人技に自由な感覚の作品を生む独自のスタイルを確立した、現代陶芸の先駆者と言えます。

今回の展示された作陶も従来の土の世界から石を組み合わせ、日本の金継ぎの技法を組み合わせた巨大な織部の壺や大皿や黄瀬戸、織部、伊賀などの伝統の焼きで作られた椅子など、氏のスケールの大きさや奇想天外な発想が目を楽しませてくれます。

また、伝統技法を高さを感じる初期作品や日常を楽しむ器や独自の発想で作られた茶道具の数々等、氏の制作の全貌とオリジナリティをつぶさに観賞できる展覧会となっています。

シルバーウイークの23日まで開催中ですので、休日を利用して土に生き、土に遊ぶ、鈴木五郎の生命力あふれる作品からエネルギーを吸収してみてはどうでしょうか。


映画・アンフェア the end

2015年09月10日 | 【映画・ドラマ・演劇】

雪平夏見最後の雄姿となる映画「アンフェア the end」を鑑賞。

 

内部告発による父の死の真相をさぐるために刑事となった篠原涼子演じる雪平夏見の活躍もこれが最後となると、少し感傷的になります。

2006年にテレビドラマとしてスタートしたアンフェア。原作の雪平夏見シリーズ「推理小説」を発端として、警察内部の闇を描いたオリジナルドラマに発展。篠原涼子の女優としての出世作となり、踊る大捜査線や海猿、HEROなどと並ぶ人気シリーズとなりました。

今回の作品は、父の死の真相にいよいよ辿りつく完結編ですが、警察内部の見えない権力と真の犯人が最後までわからない心理戦が魅力的です。

前作で登場した元検事総長と検事の息子の連続殺人事件の容疑をかけられた青年と彼の無実と警察内部の情報を入手し告発しようとする彼の信念を信じ共に行動する雪平刑事。

死んだはずの元恋人の一条の出現で、事件は思わぬ方向に進んでいきます。今回は衝撃的なシーンや派手なアクションは少ないですが、緊迫の逃亡劇と見えない真相に目が離せませんでした。また、雪平を愛する男たちは必ず死ぬと言うジンクスも健在。また、今はAKB48とのメンバーとなった雪平の娘の成長にも、この作品の歴史を感じました。

映画シリーズは、完結となりますが、今度は原作の雪平夏見として新しいドラマが生まれることを期待しています。