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65オヤジのスタイルブック

65才茶々丸のスタイルブック。様々なカルチャーにふれて養ったライフスタイルを紹介

ダイアナ妃とウイリアム王子

2015年02月27日 | 【エッセイ・コラム】

イギリス王室のウイリアム王子が来日中でワイドショーでも特集を組んで王子の人柄やエピソードを紹介してます。

かつて今は亡きダイアナ妃が来日したときは、日本中にダイアナ旋風が吹きましたが、今回は寒風の中で王子の気さくな人柄が一足早く春風を吹き込んでくれているようです。

ウイリアム王子は、ダイアナ妃のDNAを継承する革新的な人です。今回の来日中に、救急ヘリの仕事が決まったとのニュースが舞い込んできました。空軍にも所蔵し、その年収のすべてを寄付したりと、イギリス王室伝統のボランタリー精神を継承しつつ、王室に新しい風を取り入れてられます。

その革新の始まりは、ダイアナ妃の教育からで、そらまでの家庭内での教育から初めて小学校に通った王子として、イートン校に学ばれた後に、オックスフォードやケンブリッジと言った名門大学ではなく、スコットランドのセントアンドルーズ大学に入学され、そこでキャサリン妃と出会われてます。二人の出会いが先般のスコットランド独立の回避につながって一因ではとも言われています。

革新と伝統を兼ね備えたウイリアム王子の今後の活躍にイギリス国民ならずとも注目がますます高まるのではと思います。

Elton John - Candle In The Wind


DVDハング

2015年02月26日 | 【映画・ドラマ・演劇】

映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。異色な作品が多いdビデオからのDVD化作品の「ハング」です。

 

今回のDVDは、警察小説で人気の誉田哲也の原作をドラマ化しdビデオで配信された作品「ハング」の全4話からなるドラマで、監督はROOKIESや仁を手掛けた平川雄一郎で、市原隼人主演の骨太サスペンスです。

ある事件をきっかけに不可解な殺人事件が起き、捜査1課の担当グループが解散に追い込まれる事態に。そして、元1課のメンバーが謎の殺し屋に命を狙わていきます。事件の真相を探るうちに権力の陰謀が裏にあり、市原演じる津原が犯人を追い込んでいきます。

事件のきっかけが、経済背景であったり、闇の権力があるOBであったりとリアルに密接する筋書きはさすが誉田氏です。今回の作品は、平川雄一郎監督の作るイメージを覆すドラマ事態に深い闇を漂わせた作品で面白かったです。


DVD・チング 永遠の絆

2015年02月25日 | 【映画・ドラマ・演劇】

映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。韓国映画の名作「友へチング」から12年目の続編「チング 永遠の絆」です。

 

裏社会を描いた名作は各国で存在します。「ゴッドファーザー」「男たちの挽歌」「仁義なき戦い」などが印象深くシリーズ化されています。

今回の作品は、韓国で初の800万人の動員を記録した「友へチング」の続編で作品としてはゴッドファーザーの流れに近い作品です。

前作では、幼き頃より友情を育んで大人になったユ・ソオン扮する組長の息子ジュンソクとチャン・ドンゴン扮するドンス。二人の男が敵対する組織の相手となることで、ジュンソクがドンスを死に追い込みその罪を背負いジュンソクが服役する悲しいラストとなっていました。

今回の作品はジュンソクが出所した17年後の世界を、ドンスの息子ソンフンとジュンソクの父が戦後の混乱から巨大な組織を築いた歴史や裏切りや復讐への残虐な抗争劇などを織り交ぜたスケールの大きな作品に仕上がっています。

チングの2作は、壮絶なバイオレンスシーンの中で叙情的な物語を作り上げアジア映画の新境地を開いた男たちの挽歌を頂点とする香港ノワールに匹敵するような韓国ノワールの不滅の金字塔と言えるシリーズ作品だと思います。

友へチング


第87回アカデミー賞私的総評

2015年02月24日 | 【映画・ドラマ・演劇】

第87回アカデミー賞の発表がありました。

各部門のオスカー獲得作品の私的な評をしたいと思います。

今回は受賞作品の大半が日本未公開の作品があるので受賞結果についての感想を述べるのはいささか難しいのですが、結果的にはアメリカ映画を中心に各ジャンルに振り分けられた感じのする結果でした。

そんな中で、評論家の評価が高かった「6才のボクがい大人になるまで」が助演女優賞でパトリシア・アークエッドの受賞のみで、やはりこのような作品はアカデミーの審査員には評価されないのだなと感じました。また、作品と監督での受賞が有力だったアメリカンスナイパーも、ふたを開ければ音響編集賞と内容とはかけ離れた賞のみで、イラク戦争をテーマにした作品の終焉を感じさせ、おそらくこの種の作品は今後は生まれないなと思います

公開作品の中で高評価を得たのがグランドブタベストホテル。美術、衣装、作曲の3部門を獲得。作品のアート性に強く共感を持っていて好きな作品でしたので個人的にもうれしい結果です。

今回の受賞結果によって、未公開作品が注目を浴びることは映画ファンにとっては喜ばしいことです。劇場予告や公式サイトを観ると、どの作品も劇場に足を運びたい作品ばかりです。

未公開作品と受賞部門以下の通り

バードマン/作品賞・監督賞・脚本賞・撮影賞 4月10日公開

博士と彼女のセオリー /主演男優賞(エディ・レッドメイン)3月13日公開

アリスのままで/主演女優賞(ジュリアン・ムーア)6月27日公開

セッション/助演男優賞(J・Kシモンズ)4月17日公開

イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密/脚色賞 3月13日公開

セルマ/主題歌賞 6月公開

等です。

また、見逃していた外国語作品賞を受賞したイーダもアンコール上映が決定しているので観てみたい作品です。

あなたなら、どの作品を観賞しますか。僕はどれも観たい作品です。 


映画・アメリカン・スナイパー

2015年02月23日 | 【映画・ドラマ・演劇】

クリント・イーストウッド監督の映画アメリカン・スナイパーを昨日、アカデミーの審査員気分で観賞してきました。

かつてのアメリカ映画の中でベトナム戦争をテーマにした数々の秀作が生まれました。今は、イラク戦争をテーマにした作品のハートロッカーなどに代表されるようにオスカー候補に毎年のように挙がってきます。

今回のアメリカン・スナイパーもそんな有力候補の一つでしたが、今回はタイミングを逸した結果だと感じます。ただし、イーストウッド監督は、決して賞などを望んではいなかったように思えます。それほどに、イラク戦争を描いた作品として、終止符を打ったのではと思うのです。

イラクで160名もの敵を殺した伝説の狙撃手・クリス・カイルの伝記を実写化した本作は、狙撃と言う単純かつ高度な技術を要する方法で敵を倒した男に焦点を当てたところが今までの戦争映画とは異なる点だと思います。

そして主人公カイルの国家に対する愛が9・11により芽生え、家族を持ったことで家族愛への板挟みとなり、戦友を失いその仇を取ることができる戦地への愛の3つの愛のはざまの中で矛盾を抱えながら戦う心の葛藤が緻密に描かれています。

そして伝説のスナイパーとして生きなければならない英雄としての宿命をラスト共に描き切っていて敵と味方を超えて戦争とは国家とは家族とはと観る人に問い続けているような作品でした。


DVDテロ,ライブ

2015年02月21日 | 【映画・ドラマ・演劇】

映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。爆弾テロ犯とアナウンサーの壮絶な中継を描く韓国映画「テロ,ライブ」です。

 

ここ名古屋では、こうした韓国作品は故・若松監督によるシネマ・スコーレでのみ上映で期間も短く見逃してしまった作品です。

人気アナウンサーの職を失いラジオのパーソナリティとなった男が、番組中に爆破予告をしてきた男の電話を取り、再起を図ろうと独占中継「テロライブ」する犯人とアナウンサーとの一部始終を描いた作品です。

橋梁爆破が行われたことで、テロと見なした政府が、犯人の要求を拒否することで事態が最悪の方向へと進んでいく状況を局の一室だけで展開していく斬新なアイデアながら恐怖が幾重にも増幅して拡大していく今までない手法が度肝を抜く映像です。ラストの結末も想像を超える面白さがありエンターテーメント性も十二分に感じます。圧倒的な存在感を放つハ・ジョンウと共にラウトに登場するもうひとりの犯人の存在感にも注目です。

 テロに屈しない。テロリストとは交渉しない。9・11以降、この言葉は常套句のごとく語られるようになりました。今回の作品は、その行為をそのものがテロとして国家も報道機関も一人走りして行った時の恐怖が全編に感じる作品でした。

テロと言う言葉だけが一人走りすると何がテロか、誰がテロリストなのか見誤ってしまうことがあるのではないかと、この作品で強くしました。そして国家権力のもとに下される決断。それが果たして正しいのか。テロ・ライブに流れる主張みたいなものを感じます。


DVD パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト

2015年02月19日 | 【映画・ドラマ・演劇】

映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。伝説のヴァイオリニストの破天荒な人生を描いた「パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト」です。

 

今回の映画は、18世紀に活躍した悪魔のヴァイオリニスト、パガニーニの半生を描いた作品です。天才芸術家に狂気な人物は少なくはないですが、その中でも傑出している人物がパガニーニ。

イタリア人ヴァイオリニストは、派手な女性関係とギャンブル生活に身を置きながら破滅の道を歩んでいきます。彼を成功の舞台へと導く敏腕マネージャーや唯一純愛を通した女性との出会い。悪魔の存在として、カトリックの墓地に埋葬されることがなかった終焉など、そのドラマチックな演奏と共に彼の劇的な生涯を描き切っています。

パガニーニを演じるのはデビッド・ギャレット。35歳の若きヴァイオリニストで数々の舞台を踏む実力者で、その端正な顔立ちと演奏が正に適役の人物です。

ショパン、シューベルト、リストが心酔した天才ヴァイオリニストの狂乱の人生は、音楽ファンならずとも誰もが魅了されるステージだと思います。

 


DVD罪の手ざわり

2015年02月18日 | 【映画・ドラマ・演劇】

映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。スピルバーグなど幾多の巨匠が絶賛のジャ・ジャンク―監督作品「罪の手ざわり」です。

 

中国人監督と言えばチェン・カイコーを知る人は多いと思いますが、今回のジャ・ジャンク―監督は次世代を担う国際的に評価の高い監督。カンヌの常連で長江哀歌で金獅子賞を受賞、今回の作品も脚本賞を受賞しています。

今回の作品は、著しい経済成長を遂げる中国で実際に起こった事件を基に4つの物語で構成されています。汚職にまみれ富が分配されない村で正義を通そうとする男。不倫相手との恋の結実を望みながら売春宿で働く女。仕送りのために家族に偽って強盗を続ける男。転職を繰り返す中で恋する相手との幸せを願いながらも自己の境遇に悩む青年。

4人の主人公がなぜ罪を犯してしまったのか。その心情をそれぞれの衝撃的な結末により観るのものに強烈に訴えかけながら、監督自身が結論に導くことなく観る人の心根に委ねる手法は叙情的でありました。

急速に発展する中国の中で、生まれた富の不平等や汚職などの腐敗により増幅していく暴力。もはや個々の力では抑えきれなくなった時に起こした4人の罪。起こした罪よりも深い、それぞれの引き金となった罪の大きさを痛切に感じる作品となりました。

 


UKシンガーの実力

2015年02月17日 | 【音楽・ライブ】

2015年グラミー賞の発表で、UKの新人サム・スミスが主要4部門の内3部門を獲得しました。特にソング・オブ・ザ・イヤーとレコード・オブ・ザ・イヤーを獲得したことを彼の実力と将来への期待の表れのように思います。

その歌声に加えてソングライターとしての実力を兼ね備えた彼。その風貌は、かつてのボーイ・ジョージの雰囲気を漂わているように感じましたが、ご存知の通りゲイを告白したシンガーでもあり不遇の人生から栄光への軌跡を今歩もうとしています。間違いなく、音楽史に名を刻むであろう逸材です。

思えば、亡きエイミー・ワインハウスやアデル、またオーディション番組で脚光を浴び、その人生も映画化されたポール・ボッツなどUKには優れたシンガーが数多く存在します。今やグラミー賞をにぎわすのはUKシンガー無くして考えれられない時代になっています。そして特徴としてはポップミュージックやソウルミュージックの系譜を持つシンガーが独自の歌唱力を持って人々を魅了する力を持っていることではないでしょうか。ひとことで言ううならば「シンプル」なのです。

アメリカにおいては、ブラックミュージックとりわけヒップホップシンガーが席巻し、そのほかのアーティストもパフォーマンスが先行する状況で、かつての歌唱力で勝負するアーティストはなくなったように僕は感じています。音楽シーンは、確実にUKの手にあるように感じてなりません。そして人種を超えた優れたアーティストが今後も誕生するような予感があります。そんなことを考えているとアジア人アーティストも近い将来グラミーの主要部門を獲得する日も近いのでは感じます。

Sam Smith - Lay Me Down (Live on SNL)


追悼・ロッククイーン・シーナ

2015年02月16日 | 【音楽・ライブ】

僕のロックの持論。年齢を重ねてもロックスタイルを崩さないこと。内面も外面も含めてロックであって欲しいとの願望からです。当然一世を風靡した人たちでも、ブクブクと太った体で昔のファン目当てに復活するバンドなんて認めません。

女性ロックシンガーとして走り続けたシーナさん。その後の女性ロックシンガーに多大な影響を与え常にロックであり続けた女性だと思います。ギタリスト鮎川誠さんとのおしどりロッカーとしての存在感もカッコ良く、シーナ&ロケットが時代を超えて、カリスマ的存在として君臨していることでも、彼女が日本のロッククイーンであるとことは間違いない事実でえす。

彼女が子宮頚ガンと闘いながら天国のノックを61歳でたたいたのは寂しいですが、きっと天国のロッククイーンたちとライブしてると思います。

シーナ、フォーエバー ウイズ アズ エバー!

シーナ&ロケッツ - Ride the Lightning


てくてく現代美術世界一周 岐阜県美術館

2015年02月15日 | 【美術鑑賞・イベント】

岐阜県美術館で開催中の「てくてく現代美術世界一周」は、現代美術ファンにとっては必見のコレクション展です。

今回のコレクションは、岐阜県出身の実業家・田口弘氏によるもので、アンディ・ウォーホル、キース・ヘリングから村上隆、奈良美智、会田誠、草間彌生など日本を代表するアーティストに加えて、アメリカ、イギリス、ドイツ、インド、ブラジル、ベネズエラ、ケニア、韓国、フィリピンと各国の現代美術のアーティストにより、平面から立体、映像まで多様な作品が並ぶタイトル通りの現代美術の世界旅を思わせる展覧会です。

日本の現代美術コレクターは、あまり知られていないですが意外と優れたコレクターがいることを最近このような展覧会で知るようになりました。

現代美術は、主張する芸術で解説がないと理解しにくい分野ですが今回の展覧会は、主張を抜きにして、その多彩な表現方法を楽しむ展示となっています。ここは、アートの遊園地を楽しむと言う感覚で出かけてみると面白い発見ができるのではと思います。


館内は、ほぼ撮影OKの開かれた展覧会。コレクターの了承がなければ実現しない試みです。


DVDジゴロ・イン・ニューヨーク

2015年02月14日 | 【映画・ドラマ・演劇】

映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。俳優ジョン・タトゥーロの監督・主演・脚本、ウッディ・アレン共演のコメディ「ジゴロ・イン・ニューヨーク」です。

 

個性派俳優のジョンタトゥーロ自ら脚本、主演し共感したウッディ・アレンが口を出したことで共演が実現した本作は、ニューヨークを舞台に繰り広げられるラブコメディ作品です。

タトゥーロ演じる代々続く本屋をつぶした男とアレン演じる定職に就かずアルバイトで生活する老人が、こともあろうに男娼ビジネスを始めると言う企みが、上客の女性を掴んだことで大繁盛。そこに敬虔なユダヤ教徒の未亡人が現れ、事態は思わぬ方向に展開にしていくと言う内容です。

高級マンションに安アパート、木々のあふれる公園にダイナー、ジャズクラブ。生粋のニューヨーカーでもあるタトゥーロとアレンが繰り広げるラブストーリーは、まさにニューヨークそのもので小粋でおしゃれな雰囲気が漂ってます。また、顧客の金持ち女性を演じたシャロン・ストーンの衰えぬセクシーな美貌と未亡人を演じたヴァネッサ・パラディなキュートな熟女ぶりも、異なる大人の色気があり魅惑的です。

ニューヨークの街でみかける髭を蓄え帽子をかぶった敬虔なユダヤ教徒とアレンのような不真面目な教徒による思いがけない筋立てもニューヨークが舞台で成立するすべてがニューヨークの香りがただよう素敵な大人のラブコメディです。


DVDマルティニークからの祈り

2015年02月13日 | 【映画・ドラマ・演劇】

映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。実話に基づく韓国作品「マルティニークからの祈り」です。

 

2006年、韓国のドキュメンタリー番組で紹介された実話で、身に覚えのない麻薬密売容疑で遠くフランスのマルティニーク島に765日の間投獄された妻と救出に奔走した夫と母の帰りを待つ娘を追った作品です。

友人の借金の肩代りをしたために、家を失った家族、その妻が借金返済のために手を貸した仕事が麻薬密売。しかし、彼女はそのことを知らされておらずフランスの空港で拘束され投獄されてしまいます。

首謀者の後輩を探し出し、彼女の無実を証明した夫は、その証拠書類をフランス大使館に送ったのですが、職員のずさんな処理のために紛失してしまい2年以上に及ぶ投獄を強いられることに。

劣悪な環境の中で孤独と闘いながら刑務所生活を送る妻。幼い娘を抱え妻を救出するためにありとあらゆる手を尽くす夫。二人が交わす手紙を通じて深まる夫婦の絆と反するような続く絶望の日々。家族を救ったのは政府でも役人でもなく、韓国社会がもたらした思わぬ方法でした。

時に自分の意思とは別に思わぬ犯罪に巻き込まれるケースは多々あります。そして犯罪者のレッテルを張られたことで、当然の権利さえも失ってしまう現実。この映画は、そうした現実を常に考えながら行動しなければならないことを教えてくれた映画でした。


DVDるろうに剣心「京都大火編」「伝説の最期編」

2015年02月11日 | 【映画・ドラマ・演劇】

映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回は、「るろうに剣心 京都大火編」と「伝説の最期編」です。

日本のコミックが原作の作品は、あまり観ない僕ですが、気になる作品はDVDで観ることにしてます。今回は大ヒット作品となった「るろうに剣心」の2作を連続して観ることにしました。

これだけの豪華俳優陣と製作費をかければヒットは間違いないのですが、これが観るとはまることを実感。剣心役の佐藤健をとりまく俳優陣がうまくサポートを関係を作ってます。今回の敵役となった、藤原竜也が役柄からその容貌を隠しながらも非情かつ冷酷な男を演じ、政府側には江口洋介、剣心を狙う隠密に伊勢谷友介、また師匠役には福山雅治とかつてドラマなどで幕末の志士を演じた面々を配してそれぞれのファンを取り込むことでエンターテーメント性を高めてます。

主役は佐藤健と武井咲なのですが、二人の存在感よりも強い面々の中で、むしろ二人はよく健闘してるなと感じました。

これもやはり原作の持つ強さなのか、そのスピード感迫力満点の映像には好感を持ちましたが、前半の京都大火編に比べて、後半の伝説の最期編に物足りなさを感じたのは僕だけじゃないかと思いました。


DVDさよなら、アドルフ

2015年02月10日 | 【映画・ドラマ・演劇】

映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。ヒトラーの子供の戦後を描いた異色作品「さよなら、アドルフ」です。

 

ドイツ敗戦後に、ナチス親衛隊の高官だった両親から離れ、4人の妹弟を連れ祖母の住む街をめざし過酷な旅を続ける長女ローレ。終戦直後の混乱とナチへの冷遇のなかローレたちを助けたユダヤ人青年との出会いを通して、ローレの信じた価値観が崩れ自我に目覚めていく姿を描いたヒューマン作品です。

美しい自然と相反する終戦直後の過酷な現実が目を覆いたくなるほどのリアルな描写で描かれ中で、ローレを演じるサスキア・ローゼンダールの妹に双子の弟、そして乳呑児の弟を守ろうとする感情を押し殺すような静かな演技は見事の一言に尽きます。そいて、今までにない視点で描いた女性監督ケイト・ショートランドの手腕に感服しました。

ユダヤ人の視点で描かれた作品は数多く存在し、その中から名作も数多く生まれました。今回の作品は、ナチスの子供の視点から描かれた作品で、戦争によってもたらされた被害者は、勝者にも敗者にも存在することを示しています。

その最も大きな被害者は、純粋無垢な子供たち。だからこそ戦争がない世界を大切さを叫び続ける必要があると改めて感じさせてくれる作品です。