ホームドラマの金字塔を築いた「渡る世間は鬼ばかり」が、昨日20年の歴史に終止符を打ちました。
脚本家・橋田寿賀子、プロデューサー石井ふく子の名コンビの連続ドラマは、最近では、水戸黄門と並び嫌いなドラマのひとつとなりましたが、アイドル出演ドラマが、10%程度の低い視聴率に対して最終回の視聴率は、瞬間で25%、平均で22%をあげて有終の美を飾りました。
茶々丸オヤジ、はじめは苦手なドラマで、特に毎度展開される嫁、舅の確執がどうも好きになれず、嫌いなドラマでしたが、40代も半ばに差し掛かると、高齢化社会と相まって、妙にリアリティがまし、親近感を持つようになりました。
そんな訳で、今回の最終シリーズは、ほぼ観賞。えなりの眞と貴子の恋の行方にやきもきしながら観てましたが、元サヤに収まった時には、ひそかに恋仇となったまひるに、僕自身が恋心を抱いてたので、ほっとしつつも、親友の壮太と結ばれた時には、元彼女の幸せを祈る元彼気分になってました。
振り返ってみると、渡鬼の魅力は、出演者の多さと複雑な相関関係だと思います。
おかくらの大吉と六人の娘のそれぞれの相関関係をみても、平凡に感じるドラマの空気が、波乱万丈の人生だとうかがえます。
ホームドラマ史上、不滅の金字塔となった「渡る世間は鬼ばかり」は、今後、多くの脚本家が生まれる中、ホームドラマの教科書的存在として、行き続けていくことは間違いないです。