日本のもったいないの精神を世界的に広め、グリーンベルト運動で環境保護に取り組んだ、ノーベル平和賞受賞者のワンダイ・マータイさんが亡くなられました。
今や環境3Rとして定着してる、リデュース、リニュース、リサイクルにもったないの言葉をリスペクトして、MOTTAINAIを世界共通語にしてキャンペーンを展開した、女史の功績は永遠に歴史に刻まれると確信します。
ケニア独裁政権下の中で、投獄と逮捕を経験するなか、国会議員、副大臣として活躍、ナイロビ大学初の女性教授を歴任されています。
ノーベル平和賞受賞のきっかけとなった、グリーンベルト運動は、森林破壊により砂漠化したケニアの農村女性たちと、7本の苗木を植えることから始まったそうです。その運動は、女性たちに広がり、30年間で3000万本の植林へと広がりました。
彼女が、日本の「もったいない」の言葉に感銘したのも、彼女の環境問題への信念に呼応したからこそ、今日の広がりへとつながったと感じます。
かつて、箪笥の敷物だった日本の浮世絵が、海外にわたり評価を高め、印象派の画家たちに多大な影響を与えたように、マータイさんが、感銘した「もったいない」の精神文化が世界へと広がっていく、遠い国の異文化の女性の功績を忘れず、日本人の僕たちが、世界に広めていく使命があるんだと、改めて感じています。
東日本大震災時にも、心を痛められ、励ましのメッセージを送られています。