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ベン・シャーン展・三重県立美術館



先日、三重県立美術館で開催中のベン・シャーン展に出かけました。

ベン・シャーンは、帝政ロシアの時代、移民として家族でアメリカに渡ったアメリカを代表する画家です。アメリカの画家と言えば、アンドリュー・ワイエスが思い浮かぶ方も多いと思いますが、今回提供された作品は、埼玉県朝霞市にある個人美術館「丸沼芸術の森」所蔵によるもので、ベン・シャーン作品と共にワイエスのコレクションでも有名な美術館です。

1930年に社会性の強い作品で注目を浴びて、写真、壁画、グラフィックなど幅広い分野で活躍しました。数年前に名古屋市美術館で開催され、東海地区では久しぶりの展観です。

ベンシャーンの作品で印象的なのはアメリカ社会を投影した風俗画と自由奔放でのびやかなペン画によるモノクロームの世界。風俗画では、大胆にデフォルメされた人物象が多数あり、権力悪に対して果敢に挑む強い意志を感じる作品。ペン画では、内面を鋭く切り取り、時に力強く、時に柔らかに運ばれる黒色の描線の中に、平和を愛する画家の深い愛を感じます。

アメリカのアートがポップアートに向かう以前、多彩な才能を彼の地で開花させたベンシャーン。その独自の世界は、いまなお新鮮です。今回の展覧会は9月25日まで、ベンシャーンを通じて激動の20世紀アメリカを、ぜひ感じてみてください。



今回配布された丸沼芸術の森のパンフレット。


もう一つの楽しみ。地元の人気店、うなふじのうな丼。


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