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素晴らしき茜空の会

主に特撮番組の感想文。ブログタイトルは仮面ライダーキバに登場する「素晴らしき青空の会」より。

ウルトラマンジード 第6話「僕が僕であること」

2017-08-18 09:00:00 | ウルトラマンジード
強敵・サンダーキラーに苦戦し、ウルトラマンゼロに窮地を救われるジード。最後まで自分だけで戦えたのに、と意地を張るリクは、戦う決意をみせるレイトに対し、「お気楽なサラリーマンにウルトラマンは無理」と言い放ってしまう。その言葉に憤慨したレイトとリクは言い争いに発展。「それなら、二人とも入れ替わって生活してみれば?」 ライハの言葉をきっかけに、2人は奇妙な入れ替わり生活を送ることとなるが・・・。


すごく良い回でした。
と言いながら、まずは気になった点から。

「やっぱ見た目大事でしょ?」
「ジードってぇのは、面構えが気に入らねぇ。あいつはベリアルにそっくり」


前回から気になっていたんですけど、
「ジードは世間一般にどう思われているか」を、個人レベルで描いてくれないんですよね。

いやまぁ確かに、オーブでもそんな描写はほとんどなかったどさ。
ジード以外のウルトラマンは、人々の声援と感謝を受けるべき存在であったし。
地球防衛軍みたいな組織とも連携とったりとか、当然のように信頼されていたんですが。

でもジードはそれがない。人々に「信頼されていない」地点からスタートしてるわけで。
だから、ジードに守られている人々が彼をどう解釈しているのか、すごく興味があるんですけど、
今のところそこにはまったく触れない。明かされるのは「好感度」という数字と
無責任な一般人の、無責任な感想のみ。

これはもう、逆にそういう路線を狙ってるのかな。
イマドキの、SNSに流れる情報みたいな。顔も見えない人々の(私たちの?)無責任な発言を表現してるのかも?
なので、そんな無責任な意見に一喜一憂しているリクに若干不安に感じたりしたわけで。

しかし今回のエピソードでリクは、何のために戦うのか、
はっきりとした目標を見つけましたね。
「僕が僕であること」、すごい、すごい深い言葉ですね。いいなぁ。

ところで。現場に降り立っただけのゼロの方が好評価を受けているのは、
視聴者から見ると本当にお笑い種でしかないんですけども。
考えてみると彼らに石を投げて良いのは、人を見た目で判断して
あーだこーだと好き放題言って話のタネにしたことのない人だけである。

しかし、社会的動物である人類は古来より他者を見た目で判断する性質を持ち続けてきたわけで。
そう考えてみると、「外見で判断する」という手法は、それなりに有効なんじゃねーの?
という、身もふたもない結論にたどりついてしまった。救いがないぞ。

さて本編。タイトルバックはサンダーキラー(何回見ても名前を覚えられない)

「ライハにはわかんないよ、ウルトラマンの大変さは。
 ・・・だいたい、バイトのシフトも入れないし」

「リクくんにできるなら、僕にもできます。『僕は』頑張ります」
「はぁ?サラリーマンに、ウルトラマンの何がわかるわけ!?」
「きみに、サラリーマンの何がわかるわけ?」
「少なくとも給料はもらえるでしょ? ウルトラマンは、無給だ!」
「お金の問題じゃ、なーいー」


ここで突然、「ウルトラマン+フリーター」vs「サラリーマン」の
異種格闘技戦が始まります。素晴らしいですね異種格闘技戦!

「これ、ウルトラマンジードが使えば、違う姿に見せることもできるのかな?
 ベリアルに似てない姿に」


この発言はちょっと意外だった。
リクは本当に楽天的で、だからこそバランスを取るために
相棒のペガがネガティブな性格に設定された、っていうくらい呑気な性格をしていて、
自身がベリアルの息子であることもすんなり受け入れていたんですけど。

でも。そりゃあやっぱり気になるよね。外見だけであれこれ判断されてたら。

「結局、この日は食事も摂れなかった。
 『でも、充実してて楽しい!』・・・わけもなく、
 僕はただ、目の前のことをこなすのに必死だった。
 仕事は終わるまで続く。体力の限界が来ても、カラータイマーは、鳴らない」


このあたりはもう、時間給で働くフリーターと、月給で働く社員の違いですよね。リアル。
そう言われると、なんやかや言ってもウルトラマンはカラータイマーに守られてるのでは?
という気もしてくる。メカラウロコの発想だな。ホワイト企業。

「どうしてそんなに頑張れるんですか?」
「それは・・・守りたい大切なものがあるから、だね」
「・・・僕にはそれがない」
「僕だってなかったよ。でもね、ひとつ大切なものが見つかると、
 他にも大切なものがどんどん増えていくんだ。
 ルミナさんと出会ったから、マユが生まれた。
 マユが生まれてからこの街や地球を、前よりいとおしく思うようになったんだ。
 僕がいなくなったあとも、マユが生きていく世界だからね。
 ま、僕ができるのは、せいぜいこのくらいだけど」
 
「リクくんだってきっと大切なものに会える。君が君でさえあれば」


誰と話してた?と訊かれ「あ・・・うん、迷子だって」というレイトさんの返しもおしゃれである。
まずは、自分が他の誰でもない自分であると、受け入れること。自己を肯定すること。

そして「僕にできるのはせいぜいこのくらい」とゴミを拾うレイトさんですが、
前々回もバナナの皮を拾ったりとか、日常的にやってるんだろうな。
例え「このくらい」であっても、その行為は必ず街を、世界を守ることにつながってるんだと思う。

一人ひとりがそういう気持ちをもつことが、すごく大事なんだよなって思いました。
ウルトラマンじゃなくたって、平和な世界を守ることはできる。
むしろ、ウルトラマンじゃない私たちだからこそ、
自分たちのやり方で世界を守っていかねばならないんじゃないか?

「とにかく僕は・・・そんなに急に完璧にはできないってことを言いたいだけで」

リクは本当に、もうガチで「最近まで光の国の血をひくなんて思ってもいなかった」超絶のビギナーであって、
完璧にできるなんてまだまだ先の話だろうし、とりあえず勝利できてるだけでもすごいよね。

以前に光の国とかをググったとき読んだんですが、光の国の住人も元来は人間に近い姿をしていて、
プラズマスパークの力で巨大化してるらしいですね。
リクは、ウルトラマンの血をひいてると言っても(おそらく)半分だけだし、
プラズマスパークの光に触れることなくここまで成長してきたわけで。

だから、巨大な力を持つウルトラカプセルを使うことでようやくジードに変身できてるわけで
他のウルトラマン達に比べると、本当に危うい、ギリギリの存在なんだよな、と。

さて今まではリトルスターを狙って現れていた怪獣たちが、
今度はジード(リク)を狙ってやってくる。
「強くなるって、そういうことよ」「だから私は、あなたに変身しろとは言えない」
と、珍しく言葉を濁すライハ。

ところで意外と本格的にリクのトレーナーをやってたようで、ビックリしました。
毎日あんなハードなトレーニングしてるの?
なんかすっかりライハさんの存在に馴染んでいたけど、
考えてみたら彼女の素性も不明なんですよね。

あと。全く関係ありませんが、レイトさんの仕事って何なんだろう。
スペイン語のメールが来るとか。何気にレイトさん、すごい人なのでは。

株式会社谷丸商事。掲示されてるポスターを見た感じ、海外化粧品の輸入販売みたいな?
意外と美容系なのか。

伏井出ケイ

「そろそろ邪魔者には退場していただきましょうか」

ジードのことかな?と思わせておいて、
実はゼロのことじゃないかな?と思います。だってベリアルにとっては目の上のたんこぶだから。

さて次回は「あの」ギャラクトロンの登場です。効果音が大好きです。
ですが、前シリーズからがっつり見てる息子たちは「ぎゃー!」「これはやばい、絶対やばい」と
今から戦々恐々としています。いいですね、シリーズを重ねてきた醍醐味ですね!

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ウルトラマンジード 第5話「あいかた」

2017-08-05 23:00:00 | ウルトラマンジード
どんな傷もたちまち治す謎の“ヒーリング芸人”新井タカシ。その能力がリトルスターによるものではないかとタカシと接触するリクたち。ところが、それはタカシがひそかに匿っていた宇宙生物モコのものだった。モコのリトルスターを狙い、怪獣アーストロンが現れる。ピンチのモコを守ろうとタカシが走る! タカシたちを救うべく戦うウルトラマンジードに、新たな力が宿る!?


おそらくジードでもっとも短いタイトルになるであろう「あいかた」

冒頭のサメクジラにテンションあがりました。
少しずつ、過去ネタの引用もわかるようになってきましたよ。
しかし、Xのときは宇宙人に狙われるほど大人気だったのに
いまは不要だと捨てられてるとか、流行り廃りって怖いですね。

ピコピコ動くサメクジラを抱く瀬名先輩。
あれ、サメクジラを動かしてるのも先輩だよな?と舞台裏を想像して、勝手に萌えてます。

さてスタートダッシュの4話が終わり、脚本も監督も変わっての第5話。
アクロスマッシャー登場回ですが、ストーリー的には動きなし、かな?

思ったこと。

・モコ可愛いよモコ。
・保険のセールスレディと保健所の担当さん、
  なんとなく誤魔化せるんじゃね?とか思ったけど、さすがにダメか(笑)
・ゼロとレイトの入れ替わり一人芝居が忙しくて楽しい。すごいですね。
・ゼロ(レイト)の、人差し指を口にあてての「しーっ!」が格好よい可愛くて大変良い。
・しかし、別に「動物虐待」じゃないよね?ゼロに殴られるほどの悪いことじゃないよね?
・ただ、コスモスさんの力を使って金儲けしようという発想は良くないと思いました(小学生レベルの発言)
・タカシ、ギャグはつまらないけどそれなりに情のある彼が
  なんで「すぐ相方に逃げられちゃうらしいよ」だったのかな?と思いました。ギャグつまんないから?
・うちの小学一年生は爆笑してました。(おはヨーロッパ!恐ロシアwwwとかすごくうけてた)
・タカシ、本職も芸人さんかと思った(違った)

あとは。アクロスマッシャー。
登場して地上に降り立った瞬間、長男が「すげえぇぇぇ!静かだ!」と感動しており、
逆にあの静かな着地が、アクロスマッシャーのすごさを際立たせるっていう
逆転の発想すげぇなって思いました。

しかしコスモスの予備知識をまったく持たない夫は、その戦い方を見て
「え? なにこれ? これで終わりなの???」とキョトンとしていて、
私や長男などは「コスモスは慈愛の戦士なんだよ」などと知った顔で解説しましたが、
(ちなみにみんな本編未見、私だけオーブのオリサガで見た程度)
コスモスは毎週こんな、言ったらアレですが、テレビ映えしないような戦い方してたのか。
一度ちゃんと見ないといけませんな。

ともあれ。青くスタイリッシュで怪獣にも優しいアクロスマッシャーの登場により
街頭アンケートによる好感度調査の結果、「好き」が過半数を超えたことが判明。
こどもたちの声援を受けてるとは言え、ベリアルのことを知っている大人たちは
複雑な気持ちでジードの活躍を見守ってるんだろうなぁと思っていたので
「あ・・・好感度、意外と高いのね・・・」ってなりました。

自分の感覚だと、「好き/嫌い」ではなく
「感謝してる」なら85%くらいありそうなんだけど、
好感度で言ったら未だに「よくわからない・なんとも言えない」が
80%くらい占めそうな印象だったのだ。んで「好き」15%、「嫌い」5%くらい。
「好き」が多いのも意外だったけど、「嫌い」が多いのも違和感あったな。

ケイ。
以前の放送の発言からすると、彼の狙うウルトラカプセルはまだ2個ありそうな?
放送前に明かされていたジードの形態はすべて出揃いましたが、
オーブでも中盤でサンダーブレスターが追加されたので、
ジードもそんな感じかな。ベリアルは既出だし、どういうタイプが追加されるんだろう?

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ウルトラマンジード 第4話「星人を追う仕事」

2017-07-29 21:30:00 | ウルトラマンジード
リクとライハがお金を出し合って買った自転車が盗まれた! 盗んだ女性を追うリクだが、女性は手から光の刃を出してリクを牽制する。偶然にも幼馴染の愛崎モアと遭遇したリクは、追跡の応援を彼女に頼み込む。どうやらモアも事情があって、その女性を追っているらしい。やがて、怪獣エレキングが姿を現し、リクはフュージョンライズしてエレキングに立ち向かう。女性の正体、そしてモアの事情とは一体!?・・・。


「モア・・・例の、お姉さん?」
「いつも僕と一緒にいてくれた。だから僕は平気だったんだ」


この一言が、なんかすごくズシンときました第4話。

「お前の幼馴染だと?」
「はい、むかしうちで預かってた」


その言い方には、何か隠したい事情もありそうな?
人間に見えても桁違いの運動能力をもってるリクなので、
モアの家族もそれなりの苦労して育てていたかもしれないし、
もしかしたら、とっくにリクの正体を知ってたりとか?

モアは、第1話のOPから4歳次男が「僕、この子が好き!」と猛烈プッシュしてたんですけど
典型的なドジっ子キャラかと思いきや、
ピンチを脱するための機転と、それを実行する勇気を持ち合わせていて、
こんなん、みんなに愛されちゃうキャラじゃん。いいぞモアかわいいぞ。

「『じーっとしててもどうにもならない』、でしょ?
 これ、私がリクに・・・さっきの自転車の子に、よく言ってたことなんです」


この一言だけで、なんかもうモアの全て、
モアとリクとの関係性が全て説明された感がある。すごいな、脚本家は天才か(天才です)

AIB
法を犯した宇宙人を地球から強制退去させるという、すごいシステムをお持ちです。
それがあったら、怪獣倒さなくてもいいじゃん!
(ただし、怪獣を正確な位置に誘導・停止させる必要はある)
(おそらく転送可能な質量にも限度があるんだろうな)

ところで、「どこに」退去させるんでしょうね。座標を指定できるのかな。
よく考えるとめちゃくちゃ怖いシステムだよこれ。
ルールを守って正しく使用されていれば良いけど、
悪い人が占拠しちゃったらとんでもないことに使われるぜ?

・・・敢えてそういう設備を見せてきたっていうことは
今後、そういう展開があるのかな? 夢がふくらむなぁ!

「ここは、ウルトラマンキングと融合した宇宙だからな」

クライシス・インパクトの概要を理解しているゼナ。
「宇宙全域から問い合わせが殺到」とか「ウルトラ警備隊も関心を寄せているのだろう」とか
考えてみれば当然なんですが、そういうネットワークがちゃんと充実してるんですね。
地球がいかに未発達で閉鎖的な惑星なのかと思い知らされるな。

「リトルスターとはなんだ」
「研究所仲間の噂では、幼年期放射の結晶で、発生条件は不明。
 最近なぜか、同時多発的に発生している」


ウルトラカプセルのことは、ウルトラマン以外には知られてない?
「ひとつで戦局をくつがえすほどの可能性を秘めた」エネルギー体の情報を
光の国だけのものとし、(悪い言い方をすれば)隠ぺいしているというのは
その重要性を考えれば当然かもしれないけど、なんだかこう、モヤッとするというか。

しかし「広い宇宙に高度に発達した知的生命体が数多く存在する」という設定下においては
光の国ですら、数ある文明のひとつに過ぎないのかもしれないと思うと
なんつうか途方もないっていうか。なんかすげぇな。
そもそもウルトラマン達はプラズマスパークの力で巨人化し、強大なパワーを得られてるだけで
神様でもなんでもないんだよな。いやもう、やってることは神様レベルだけども。

ついでにウィキペディア読んできたんですけど、
ウルトラマンは本来、地球人によく似た姿をしていて、
プラズマスパークの放射線を受けられない環境下では、「本来の姿」に戻るとか。
うわぁテンションあがりますね「本来の姿」! セブンのモロボシ・ダンとか、メビウスのミライとか。
・・・いや、メビウスの「ミライ」は、宇宙で死んだ人間の姿を写したはずだったけど???

話を元に戻して。

リトルスターは地球以外でも発生してるのかな? 「この宇宙」の中だけ?
リトルスター=ウルトラカプセル、という認識だったんだけど、多発するほどの数が散らばってるのかな。
この宇宙にはキングの爺さんが拡散してるわけですが、なんか関係ある? ないかな?

とりあえず人間体のゼナさんは
口を開かずにしゃべるというだけで「キモっ!うわキモっ!」ってなる。
そこまで変身できたら、口を動かすギミックをつけるとか
普段からマスク着用したらどうだろう(よけいなお世話)

ゼロ。

「いや、様子見だ。本調子じゃないからな」

「様子見ってなーに?」と6歳長男に聞かれました。難しい。
「様子を見る」以外の説明ができぬ。いろいろ計算しての「待ち」なんだよ。

「お前にいろいろ聞きたいことがある・・・が、
 今日のところは、まぁいいか。頑張れよ」


ゼロから見たジードは、ベリアルに似ていたり、
ウルトラカプセルを所有していたりと、怪しさ満載なんですが、
仲間がいる、仲間と楽しい時間を過ごすことができる、
「その子を楽にしてあげて!」という悲痛な祈りを受け入れることができる、
そういう「行動」でジードを「悪いヤツじゃない」と判断し、
受け入れて、「頑張れよ」と声をかけられる。

そういう「悪いヤツじゃないなら、仲良くしようぜ!」って単純明快なとこ、
すごくゼロらしいですね!
様子見ばかりのゼロでしたが、ぼちぼち変身するのかな?
巨大化してもレイトの意識を連れていくんでしょうか。レイトの反応が楽しみすぎる。

打ち合わせのたびに目を赤く光らせて遠くを見る売れっ子作家。

「はい。報告をしていたのです。現状を」
「報告、ですか?」
「宇宙の、とある場所に、心のひとかけらを置いていましてね。
 目をつむれば、そこにおられる神と対話ができるのです」
「またぁ、ご冗談を」


打ち合わせのときくらい、編集者さんの相手を真面目にしてあげてください。

ともあれ。ケイ=ベリアルと思ったけど、等しい存在じゃない気配ですね。
「心のひとかけらを置いている」という言い方から、
ベリアルの本体を宇宙に残してあるようにも受け取れますが、
続く「神と対話」という言い方から察すると、ケイはベリアルの信者であるいち宇宙人にすぎず、
ベリアルの傀儡として動いている、っていう方が近い感じかな。

「恐怖に追い立てられ、人は祈る」

ウルトラカプセルを手に入れるため、彼は人々を恐怖に陥れるんだろうか。
宇宙を守るため「祈り」を鍵にしたこのシステムが
逆に人々を恐怖に追い詰めていくという皮肉な結果を招いているのかもしれない。

その他。

・ペガの作るカーネーションは1本5円
 相場を知らないんだけど、そういうもんか。時給に換算したらえらく低そう。
 しかしリクが無職なので、現状、宇宙人の内職で食いつないでる状態?

・モアが車の上にポンと置いたドリンクは、ちゃんと回収したんだろうか。
 そのまま走り出してる気がする。ディレクターズカットに収録されるのかな?

・リクの買った自転車。
 結論、リクが全額支払ってリクの選んだ自転車を買って(そこまでは正当)
 ついでに買い出し係をリクが全部負うことになってて(それは横暴)
 さらにその決定に対し「いいの?やったぁ!」と喜ぶリク。可愛いぞ。

・トリィの出した光の剣を見て「ナイトブレード!じゃあヒカリのウルトラカプセルだ!」と
 叫ぶウルトラ派の長男。詳しい人の解説がありがたい。

・エレキング。昔からなんとなく好きな怪獣です。形と模様が。
 メビウスにでてきたリムエレキングとか超かわいいですよね。

「宇宙人って、悪い人ばかりじゃないんですね」
 と上司の前で言っちゃうモア。どういう意味だ。どういう意味かゼナに説明してみろ。

ところで第四話まできて今更ですが、
OPサビの「みんなのために覚悟決めるぜ」という歌詞、なんかすごく怖くないですか?

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ウルトラマンジード 第3話「サラリーマンゼロ」

2017-07-22 21:55:00 | ウルトラマンジード
ウルトラマンゼロが新たな任務を帯びて地球に飛来。地球に漂う異変を察したゼロは、少年を救おうとして命を落とした地球人・伊賀栗レイトの勇敢な行動を目撃し、一体化を果たす。その頃、リクたちは不思議な力を発揮する少年を捉えた動画を目にする。リクたちは少年探しを始めるが、目の前にダークロプスゼロが現れて・・・。


第1話を見て、これはすごい闇展開になるぞ!と
鼻息も荒く感想文を書きあげたわけですが、
意外と、闇展開にならない。

「ってことは、僕のこと捕まえにきたのかな・・・ベリアルの息子だから」

「あの人、僕の父さん・・・ベリアルと、何かあったんでしょ?」


と、リクはベリアルの息子であることをすんなり受け入れてるし、
強敵ダークロプスゼロに全く歯が立たなかったのに

「となると、いま僕にできることはひとつだけだ。・・・おやすみなさい!」

と、かなりお気楽モード。君に闇はないのか。

一方、ベリアルに似た巨人:ジードを、信用できないままに頼らざるを得ないという
微妙な立ち位置である人間(というか、大人たち)の心情も
2話3話とまったく触れられていないんですよね。
どうなのかな、スタートダッシュが落ち着いたところで、じっくり書いていくのかな。

とりあえず、そんな人間たちに対しレムは声明文という形でフォローを入れます。

「『彼の名はウルトラマンジード。敵ではありません。
 運命にさからい、立ち向かう者です』
 リク、このメッセージでいいですか? このメッセージを、マスコミ宛てに送信します」


第一話の印象ではかなり昭和チックだったんですけど、
やっぱり時代は平成の現代みたいですね。

しかしなぁ。現状、リクが全幅の信頼を寄せてるレムですが、
あくまで「ベリアルが作った」基地の、報告管理システム、「報告」なんですよね。
カプセルを効率よく入手するためには、ジードを人間に信用してもらう必要があるわけで、
全てのカプセルを入手できた暁には、手のひらを返し
ジードを背後から撃ってくる可能性もあるよな。うーん。

ともあれ。声明文を送ったことで、少年はジードの名を叫ぶことができた。

「僕は知っているんだ。ウルトラマンは必ず勝つって。
 立って!立ってウルトラマンジード! 立って!!」
「名前だ、僕の名前を呼んでる!」


いいですよね。
子供たちの叫びが、祈りが、ウルトラマンの力に直結しているというのがいい。

「ヒーローはね、必ず勝つんだよ」
「彼はヒーローだと思う?」
「もちろん!」


大人たちの心情はともあれ、
ベリアルの脅威を知らない子供たちにとって、ジードは紛れもなくウルトラマンであり
ヒーローなんですよね。もしもいつか大人たちがジードに石を投げるようなことになっても
子供たちの想いが、彼の背中を守ってくれるに違いない。

さて今回の見どころ。ソリッドバーニング。メカメカしいぜ!
変身直後に背中から大量に吹き出す蒸気に、変身エフェクトマジかっけぇ!とか思ってたら
蒸気吹くのが通常営業で、さらに火炎も吹いちゃって、それで加速減速自由自在で
もう感動通り越して「ありがとうございます!」と感謝している。ありがとう。

スラッガーを足首に装着しての蹴りを見て「ギルスだ・・・」とつぶやく母に
6歳長男(ウルトラマン派)が「ギル・・・え?」ってなってました。

まぁソリッドバーニングは足首サイドに装着しての回し蹴りなのに対し、
ギルスは踵に爪(?)生やしながらのかかと落としなんですけどね。

ともあれ。初見時には「なんかすげーごちゃごちゃしたデザインだな」と思ってたのが
今はもう「サイコー!ソリッドバーニングサイコー!」ってなってます。
もうプリミティブは必要なくね?

ゼロさん。

「この宇宙はかつて、崩壊寸前にまで追い込まれたことがあったんだ。
 それを救ったのが、ウルトラマンキングの爺さんだ。
 この宇宙は、お前の体と一緒で、もう一息で死ぬところだった。
 俺たちウルトラマンは、相手と一体化することで、相手の傷をいやすことができる。
 しかし宇宙はでかすぎた。崩壊はまぬがれたが、キングの爺さんは宇宙全体に拡散し、
 呼びかけても返事がない」


自身が人間と一体化しつつ、それに喩えてキングの仕事を説明する流れがわかりやすくて素晴らしい。
オープニング冒頭からキングが出てくるのを、ずっと「なんで目立ってんの?」とか思ってましたが
あの宇宙の恩人だった。すごいぞ宇宙と一体化。

「光の国で開発された強力なアイテムが、何者かに盗まれて行方不明だ。
 俺はそいつを探しに来た。
 戦況を覆し得る究極の力、無限の可能性、それはウルトラカプセルだ」


盗まれたのか。
そのセリフの背後にケイが映されていたので、まぁ陛下が盗んだんでしょうが、
そもそも、なんで陛下が地球に来てるんだろうなぁ。自分が滅ぼした宇宙の中心に。

あと。ウルトラマンとベリアルは最初からカプセル化してた件。
おそらくベリアルが持ち出したカプセルが、セーフティー機能みたいなもんで
自動的にリトルスターに変換され地上に散らばったんだろうなと思うんですが、
ベリアルのカプセルはともかく、ウルトラマンのカプセルはなんでそのままだったんだろう。
ひとつだけは、ベリアルが捕まえて離さなかったってことかな?

しかし、ゼロが憑依したレイトのアクションが!すごい!すごいぞ中の人!!
レイトの、アクション直後の背中越しのカットがたまりませんな。

「俺に喧嘩を売るのはなぁ、二万年早いぜ!」

ググったら、EXILEの人か! なるほどブレイクダンス!
っていうか、ハイローの「加藤鷲」か! 名前は憶えてる、達磨だったっけ、今度確認する!
EXILEの人たちがどんどん特撮界隈に流入してきてるな。いいぞもっとやれ。

レイトの、虫も殺せないようなお人よしっぷりのサラリーマンスタイルと
いきなりキリッとするゼロスタイルの両立、素敵すぎる。今後も楽しみです。
ところで最初にレイトが踏んだバナナの皮も、あの不良チームが捨てたゴミなのかな?

ケイ。

「気の合わない相手と、久しぶりに会うかもしれないのです」

というセリフが、心底気乗りしてない様子で、なんか意外でした。

ゼロがベリアルを毛嫌いしてるのは当然なんですが、
陛下の方はわりと気に入ってると思ってたんだけどなぁ。


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ウルトラマンジード 第2話「怪獣を斬る少女」

2017-07-15 21:30:00 | ウルトラマンジード
ウルトラマンジードとなって戦いながらも世間からの否定的な意見を聞いたリクは二度とフュージョンライズしないと宣言。そんな矢先、エリが宇宙人ダダに攫われる事件が発生。突如目の前に現れた謎の女性・鳥羽ライハによると、エリには宇宙人が狙う謎のエネルギー・リトルスターが宿っているという。さらに倒したはずのスカルゴモラもエリを狙うように出現。危機を前にし、リクが出した答えとは!?


家族で並んで見ているんですが、
夫は「お、今回はしっぽの攻撃よけたな」とアクション重視な感想を言い、
6歳長男は「変身のときに一瞬、ベリアルのアーリースタイルが見えるんだよ、ここ!」とマニアな感想を言ってて、
基本、ストーリー萌えな私は全然そういうところに気づかないので
「大勢で見ると楽しいなぁ」などと思いました。第2話。

4歳次男は2度目視聴のときに「椅子を斬る少女だよwww」と笑ってました。
まぁね、そうだったね。人を箸で指すのは良くないけれど、人が持ってる箸を斬るのも良くない。

さて本編。
「リトルスターは、宿主からの分離が難しい。
 分離されるのは、宿主が祈ったときだけだ。ウルトラマンに」


リトルスターはエリちゃんから分離されてウルトラカプセルとなり、
リクの手元に届くわけなんですが。

ウルトラカプセルの幾つかが地球に届き、人間の中に吸い込まれた。
その力は、悪用されることがないよう「人間がウルトラマンに祈りを捧げたとき」のみ
「祈られたウルトラマンのもとへ届く」と。
つまり、人々を救済し得るウルトラマンにしか入手できないってことですよね。
なるほど、すごいシステムですねヒカリさん!

「だが目的は達した。必要なカプセルは、あと5つ」

しかし、伏井出ケイ(=ベリアル?)はそのシステムを理解したうえで、
リクを使って、リトルスターの分離を目論んでいるようで。
じゃあ分離させたら思うツボじゃないかと不安になります。
そもそも「リク」という子供を作った理由がソレだったらどうしよう。きついな。

「よし、決めた。もうフュージョンライズしない」とさくっと決心したリクですが。
(この時点では怪獣倒せてるし、また出てくるなんて思ってなかったんだろうし)

「やめろよペガ。足をつかむのは」
「何もしてないよ、ペガは」
「じゃあ、どうして足が動かなくなったんだ」
「それは君の意志だ」


っていうシーンが、なんかもうすっごく良かったし。

決め台詞の「キメるぜ覚悟!」っていうのが、
前回は「ウルトラマンになって人々を救う」っていう覚悟、
今回は「ベリアルの力かもしれないけど、俺は俺だから、俺として戦う」っていう覚悟で、
いやもう本当に、本当に覚悟決めてるよね!って。胸熱でした。

スカルゴモラ再戦。
シン・ゴジラは捕食活動しないから、目や口が小さい、みたいな記事をどこかで読んだ記憶があって、
だからスカルゴモラの小さい目も、なんかすごい怖い。

リクは、もちろんウルトラマンとしての戦闘経験とかまったくない訳で、
それでも本能的にバリア?やビームとか使えてるんですけど、
やっぱり苦戦しつつ、必死で戦ってるんですよね。
もうね、リアルに応援した。「頑張って!」って口に出して言ってた。
そりゃもう、エリちゃんじゃなくても祈るぜ!って思った。

肩口に食いつかれ、ゼロ距離で火炎攻撃くらって、
その攻撃をよけて地面に仰臥しつつのレッキングバースト!
むちゃくちゃカッコよかったです!!!

その他いろいろ。

・エリちゃんを追い出したことを自慢げに語る避難所のおっさん。
 前回のペガの「本当の友達じゃなかったのかもしれないね」発言と言い、
 何気に、人間の闇の部分にちょっかいかけてくるよね。

・そして、意外と一般人でもスマホとか持ってるんだね。んで、映像を売ろうとしてたりするのね。
 テレビの型がめちゃくちゃ古かったので、昭和くらいの時代設定かと思ってたんだけど。
 違う? 完全に異世界?

・避難所の様子とか、
 とにかくちゃんと「怪獣から受けた被害で、被災者が存在してる」っていうのを
 見せてくれる姿勢が、好きです。

・エリちゃんを捕まえるダダさん。
 ちょうど昨日、Xの16話「激撮!Xio密着24時」を見たとこだったので
 「お前、昨日も同じことやってたよな!」って思った。

・ダダさんの倒れ方は、ウルトラマン視聴歴の浅い私でも
 「あ、ダダさんの倒れ方だ」とわかるので、すごい。

・ライハさんの戦い方の、「平成ジェネレーションズに出てた人ですよね!」感。
 (ググったら当人だった!そして世界ジュニア武術選手権大会優勝歴をお持ちとか!)

・人間体でもありえないジャンプ力を披露しちゃうリクが良い。

・リク(というより濱田龍臣くん)が大きくてびっくりした。
 「こんなに大きくなって・・・」っていう、親戚のおばちゃんみたいな感じになってる。

・巨大化戦はカッコイイよな。当然ですが、カッコイイよな。

・今回は敵が爆発四散するタイプ。いいね!

・怪獣カプセルは、べリアルのオリジナル開発品かな?
 ウルトラカプセルほど品質高くないのはもちろんですが、
 ベリアル+怪獣カプセルは、威力が弱まってる可能性すらあるよね?
 (たぶんベリアル単体の方が強い)

・いずれベリアルと親子対決するのか、
 そりゃまぁ、するよね。うーん・・・、勝てる気がしない。

・基地やレムにあっさり馴染んでるライハさんがすごい。
 あと、きれいなお姉さんと同居かぁ・・・とか思いました。
 っても、基地内にドンシャイングッズ持ち込んでて、色気皆無ですけどね。

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