素晴らしき茜空の会

主に特撮番組の感想文。ブログタイトルは仮面ライダーキバに登場する「素晴らしき青空の会」より。

ウルトラマンジード 第1話「秘密基地へようこそ」

2017-07-08 22:00:00 | ウルトラマンジード
謎の怪獣・スカルゴモラが街を襲った日、住む場所を失った青年・朝倉リクは、善良な相棒宇宙人・ペガと共に、天文台の地下に眠る秘密基地へと誘われる。リクは基地のコンピューター・レムから、基地の所有者になったことを告げられ、ジードライザーとウルトラカプセルを託される。人々を救うために、リクはウルトラマンジードに変身することを決意する!


「仮面ライダーの感想をなぐり書きする」というテイでやってきた当ブログでしたが、
そんなリミットを軽く取っ払うことにいたしました。ウルトラマンジード、本日スタートです。

いや、実は先週の直前スペシャルを見た印象では「ふーん」くらいの印象だったんですが、
1話がね、そこかしこに散りばめられた設定が、闇の匂いをプンプンさせてて、
こんな美味しそうな食材見せられたら、これをどう調理していくのか期待せざるを得んでしょう!

というわけで。本編。

「かつてのクライシス・インパクトは、隕石落下が原因とされていますが、
 違います。この写真をご覧ください。
 クライシス・インパクトの影響で、当時の記録は全て失われたと言われていますが、
 偶然にも発見された一枚です。名前は、ウルトラマンべリアル」


スクープっぽい感じの番組ではありますが、お昼のワイドショーだし、
見てるハルヲさんの態度もとくに感銘を受けてる様子はなく、
「べリアル」の名は、すでに人々にとって常識として知られている模様。

この写真がモノクロだっていうのも、うまい演出ですよね。

「なぜなら、あなたもウルトラマンの遺伝子を受け継いでいますから」と言われ、
リクが手に取ったのはウルトラマンのカプセル。だよなぁ、普通はそっちですよね。

しかし、ウルトラマンに変身したリクの姿を見て、人々は沈黙する。

「あの目の感じ、どこかで・・・」

「リクのあの姿・・・まるで・・・」


そしてリク自身も、すべてが終わったあと。
街頭モニターに映し出される自分の戦う姿を見て、困惑の表情を浮かべる。

「・・・あれが、僕?」

まだ若いリクが(と言っても設定みたら19歳なんですね、大きくなったな)
人々を守るために、ある意味短絡的とも言える純粋な気持ちで「力」を求め、それを手にした。

「僕に力があったら、町を守れたのに」

「いいんだ、いま大事なのは『力』のことだ」


しかし、彼の純粋な気持ちとは裏腹に、
その変身した姿はかつての「破壊者」の姿を彷彿とさせ、
言葉もなく見守る人たちの表情も、かたく険しい。

そして。彼の放つ光線は、禍々しい闇の力を放ちながら怪獣を焼きつくし、
それを無邪気に喜んでいるのは、べリアルを知らない子供たちだけ。

「光の巨人」として人々の声援を受けるべきウルトラマンが、今作ではマイナスからのスタート。
どんなに頑張っても、何かひとつでも失敗すれば、
「あれはやはりべリアルの・・・」と後ろ指をさされることだろう。

家電等の雰囲気から、時代背景は昭和かな?という印象なんですが、
だとすると、オーブのように、彼を理解している仲間たちが動画をネットに乗せて
「信じてください!」と世界中に訴えることも、できないんですよ。

失敗は許されない、理不尽な綱渡り状態からのスタート。
もうワクワクが止まりませんね! これは絶対面白くなる!

世界設定。

「戦いに終止符を打つため、科学者でもあるウルトラマンヒカリは
 ウルトラカプセルを開発する。
 カプセルには、ウルトラマンたちの強大な力が宿っていた。
 手のひらに収まるほどの大きさしかなかったが、
 たったひとつで戦局をくつがえすほどの可能性を秘めていた」

「地球を中心に生じた次元の断層は、宇宙全体に広がり、星々は消滅した・・・かに、思われた」


前クールに放映されていた「ウルトラマンゼロ ザ クロニクル」を見てたので、
ウルトラマンの世界観は多元宇宙であり、宇宙の外には別の宇宙が泡のように存在しているし、
ベリアルが超時空爆弾を起動させた地球も、ここではないどこか別の宇宙の地球なのかな?とか思うのですが。
(なんとなく思うだけで、全然理解できてはいない)

そもそもベリアルが、なぜ宇宙をひとつ崩壊させたのか、意図がわからないのですよ。
彼の目的は、強大な力を得ること。その力で、光の国の人々をギャフンと言わせること、ですよね?
意味もなく宇宙をひとつ破壊するとか・・・やるか、やるかもな、べリアルだから。

しかしその中心に在った地球は、
クライシス・インパクトの影響を受けながらも、それなりに平穏な日々を過ごしているわけで。
そしてそこには、ベリアルの息子:リクがいて、彼が息子のために(?)残した秘密基地がある。

甘っちょろい推測を述べるならば、ここにベリアルの愛した女性がいて、彼女との子供も生まれ、
そんな美しい世界を美しいまま保存したいと、他の宇宙から切り離してしまった。とか?
「キミのお父さんとお母さん、どんな人だったのかな?」というペガの言葉もあるので
お母さんについても、今後触れる予定だと思うのですが。

まぁしかし。あのベリアルだからな。そんなキラキラ設定ありえないよな。
そもそもOP見る限り、伏井出ケイがべリアルみたいな感じだし。
ゼロも来るんだよね。全然切り離せてないよね。うーん、今後のお楽しみですね。

特撮シーン。

基本的には メビウス(途中までしか見られてないけど)の
「怪獣を倒しつつ、地上の被害を最低限にくいとめる」という原則が大好きで、
昨今のウルトラマンの、建物ガンガン倒れるけど、怪獣倒せて良かったね☆ミ ていうのは
うーん、派手で良いけど、うーん、とか思っていたクチで。

なので、「避難勧告を出された市民が歩いて避難する」というシーンが
生々しくてよかったです。

戦闘シーンはもう、当たり前の感想しか出てきませんが、
めちゃくちゃ格好よくて、とても良かったです。

その他。

「まもなく活動限界時間です。この星でウルトラマンでいられるのは、およそ3分間。
 次に変身できるのは、およそ20時間後です」


 「ウルトラマンに変身できない時間」を明確に設定してきたのが、目からうろこです。
 素晴らしいよね、これをはっきりさせることで、3分しか戦えないこと以上に、
 「いま決着をつけないと、20時間なにもできない」っていう焦燥感が、いいね。いいよね。

・秘密基地
 「ここは天文台地下500mに位置する中央指令室です」ってことは、
 指令室以外にも何らかの設備があるってことですよね! 何の設備だろう。

・報告管理システム:レム
 「Report(報告) Management(管理)のイニシャルですね」
 でもリクの態度から察するに、リクの大好きな「爆裂戦記ドンシャイン」の登場人物とかじゃない?

「これ、だれが撮ってるの?」
 「球体型偵察機ユートムによる映像です」

 今までみんなが心の中で思ってた「この絶妙なカメラワーク(笑)」と思っていた映像にも
 ちゃんと説明がつきました。そういうところも好きだぜ。

・エリちゃんのアイスが溶けていた謎。
 スカルゴモラがエリちゃんをターゲッティングしていたように、
 エリちゃんには何かがあるんだろうな。

・怪獣の胸にもランプついてる。カラータイマー?
 怪獣サイドにも、活動限界と冷却時間が設定されてるみたいですね。

     >>> 次のエピソード


コメントを投稿