Siamo tutti un po' pazzi.

~我々は皆少しおかしい(イタリアの慣用句)~

普段色々考えていることの日記です。

今更「Axis powers ヘタリア」感想

2009年07月17日 | 漫画
「Axis powers ヘタリア」の感想は以前に3回書きました。
ヘタリア感想
ヘタリア感想2
『ヘタリア』 日丸屋秀和

で、この時「ギャグならいいんじゃないの?」ということを書いたのです。
が、ヘタリアのアニメ化に韓国が大反対したと聞き、その国会(か審議会)で議論している主張を聞いて、
穴があったら入りたい
と顔から血の気が引きました。

たとえギャグでも、いやギャグだからこそこういう漫画は描かれるべきではなかったのだと。
散々、擬人化は帝国主義で民族差別だと主張していたのに、自分までその罠にはまった気分です。

なぜ、国の擬人化はいけないのか?

という議論については、まだ私の中で整理できていないのですが、
いずれ一つ小論文を書こうと考えています。
それまでは、自分の過去の恥をこのようにしてさらしておこうと思います。


3 コメント

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コメントありがとうございます (管理人)
2009-10-11 13:08:41
コメントありがとうございます。
遅くなりましたが返信させていただきました。
長文になりましたので新規記事で返信させていただいています。
「通りすがりさんへ」という10月11日付の記事ですので、どうかご一読ください。
返信する
追記 (通りすがり)
2009-10-08 17:48:10

ちなみに、ハンガリーが女性なのは、
ハンガリーには男性の同性愛者向けビデオが多い

腐女子
という設定からです。

作中ではオーストリアとは家族の様な描写がされている場面が多々あるので、作者が差別的な意味で描いた可能性は低いです。
返信する
長文失礼します。 (通りすがり)
2009-10-07 19:56:12
こんにちは。
「ヘタリア 外国人 感想」の検索ワードでネットサーフィンをしている内に、こちらに辿り着いた者です。

始めに断っておきますが、私はどちらかというと「ヘタリアが好き」という方に属する人間です。
その為、偏った考え方と捉えられる文もあるかもしれません。



このブログを見る限り、管理人さんは様々な分野に興味を持たれていて、物事を幅広い視野で見れる方だと思います。
歴史や文学の知識も私の何倍もあります。

ただ、その方面の知識が一般人レベルの私から言わせて貰うと、少し反応しすぎでは無いでしょうか。

国の歴史は戦争や紛争と切っても切れない関係にあります。
その中でこのようなギャグに出来ない悲惨な事は数え切れないほどありました。
「○○人が電球を取り替えるのに何人いるか?」も民族差別をジョークにしたものであるという考えにも頷けます。
他にも、イギリスについては「あくまでも連邦国家であり、それぞれに独立した文化・行政などがあるにもかかわらず、一人の国として描いている」など、この漫画の内容は些か不謹慎であるという事には同感です。

しかし、「ある一つの民族をもとにして国を擬人化する=描かれていない少数民族を排除する」という考えには頷きかねます。
長い間、同国内にいれば民族ごとに気質が異なってくるということはあまりありません。(勿論例外はあります)
アメリカはそのいい例です。
黒人・白人の違いに関わらず、外国の方は「雰囲気で(アメリカ出身だと)分かる」そうです。
極端にいえば、日本だって単一民族国家だったわけではありません。
歴史から見ればほんの少し前、系統は同じといえど、アイヌ民族と旧日本政府との紛争がありました。
沖縄だって独自の文化を持つ琉球という一つの国家でした。
しかし今となってはどうでしょう。
そのような対立は無きに等しく(あくまで私個人の見解です)、北海道の人も東京の人も、沖縄の人も外国の方からみれば「日本人」であり、それぞれ「日本人=○○だ」といった見解を持ちます。
ブログ・漫画を見ている限り作者さんは「日本人的感覚ではあるが、一つの民族を例に擬人化したわけではなく、あくまでも一つの見解から生まれた国民性を擬人化しているだけ」だと思います。
その見解というのも決して偏っているというわけでもなさそうです。
留学以外にも、国内外様々なところへ旅行したりして海外の文化に触れています。
何より、グローバルな考えを持っていなければ、家に泊まれる程の友人なんて出来ません。(もちろん家も出身も海外の方です)

それから、韓国のヘタリア騒動についてですが。
これについては色々調べられてすでにご存じとは思いますが、言わせて貰います。
その騒動については「異常な反応だ」とするのが世界の世論です。
まず、主人公のイタリアがヘタレとして描かれているのにも関わらず、イタリアでその様な騒動は起きていません。
正直、怒って当たり前なのに華麗にスルーです。
もちろん、個人単位では嫌悪する方もいると思いますが、ここまでではありません。
韓国の描かれ方についてですが、議会で提示されたのは「米国・日本に依存し、中国を兄貴と呼び、常に日の丸の旗を持っていて、文物は何でも韓国起源だと主張する」というもの。
米国、日本に依存・・・そんな描写、あったでしょうか。
「中国を兄貴と呼ぶ」は「属国的な意味」を表わすと思っているそうです。
そうしたら、「にーに」と呼んでいた時期があった日本はどうなるのでしょうか。
「常に日の丸を持っている」のもまた「属国的な意味」と捉えられています。
常に持ち歩いているではないし、ストックがあるのはまた別の目的があるからです。
(はっきりとは描かれていませんが、私はその使用用途はデモなどでよく見かけるものだと思っています)
「文物は何でも韓国起源だと主張する」という事は真実ですから仕方がありません。
このような事を書きましたが、私自身、韓国という国も、擬人化された韓国というキャラクターも嫌いではありません。(むしろ好きです)
「支持者が少ないハンナラ党がネットユーザーに支持してもらうためにやった」と思っている韓国人の方も一部いるとか。


しかしながら、国(国民性)の擬人化というのは、その国に関しての大きな誤解を与える可能性もあります。
きっと作者さんはそれをきちんと弁えてやっているのでしょうが、問題は二次創作…いわゆる同人ですね。
前々から「○○と××が講和条約結んだからこの日は結婚記念日w」というものは知っていましたが、「原爆萌えw」「○○が××侵略すればいいのに」「第三次世界大戦起こらないかなぁ」という発言は初耳です。
結婚記念日の発言もそうですが、これらは決して容認すべきものではありません。
本来このようなジャンルは、良識のある人が同人としてひっそり楽しむべきもの。
確かにアニメ化・映画化・書籍化はヘタリアファンとして嬉しいです。
ですが、これらを戦争の悲惨さをまだ知らない子供が見たらとうでしょう。


とてもデリケートなジャンルの漫画ですよね。
でも、すべての人がそれをきちんと弁えて楽しむ事が出来るようになる日は来るのでしょうか

(私自身も良識があるのかあやしいところですが・・)


長文・乱文失礼しました。
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