有馬記念病

有馬記念は５０００円勝負。
今年こそ１点で決めるぞと、決意して競馬場に向かう。
競馬場に着くと、レーシングプログラムをもらうが、予想のために新聞と赤ペンを出し、頼まれた馬券をどこかにしまって、ドリンクを持っているうちに、気持ちが落ち着かなくなる。ましてや、競馬場独特の人を飲み込むような雰囲気。
一点馬券の候補はあった「ダイワメジャーの単勝、馬連４－６」だ。
まずは運試しで、３Ｒで勝負してみる。買ったのは武豊の単勝。
勝ったのは人気薄のの先行馬。
自分の馬券はあっさり外れるが、そんなの関係ねえ。
むしろ、メインレースの事を考え、人気薄の先行馬、メジャーで行けると確信する。

しかし、ここからがいけない。
隣人の会話や、モニターのオッズ、新聞の記事を見ている間に心が揺れてくる。
３連複は付くな、ここのワイドもいいかも、インティイライミもいいな。
こうなると、有馬病発病である。
悩んで、悩んで、とても一点には絞れない。

５０００円を刻み始める。
結局、以下の馬券を買ってしまった。
　単④１０００
　馬連④－⑥１０００
　ワイドボックス④⑥⑫⑭各３００
　３連複④⑥→①⑫⑭⑯各３００

これに自分やら、家族やらの誕生日馬券などを買って、買い目の総数は１９点。
これでも当たればいいが、かすりもしないのが通例で、最後は自己嫌悪に陥る。

　この病気、なかなか治らなくて困ります。