◆イベント情報◆
〇第33回講演会のお知らせ 2020年1月22日(水)
「バングラデシュ経済発展の展望と投資機会」
http://www.japan-bangladesh.org/info/20200122_event33
〇「各国の人材活用」徹底比較セミナー 1/22
https://www.digima-japan.com/event-news/lp/hr-hikaku/?fbclid=IwAR0-uukBb4ttAr2bTBepYRx-CjtIrTXU7Q2EWGc6Vrof3RCx0N2YJ3KPjaY
〇1/24(金) バングラデシュの映画監督 タンビール・ムカッメル氏の映画上映と対話の会
https://kyosei.u-sacred-heart.ac.jp/event/20200124/
■見出し(2020年1月19日) No2020-02
〇バングラデシュに冬が到来、服装やフライト遅延に注意
〇北海道大学発AIスタートアップがバングラデシュに開発拠点を設立
〇2018/2019年度のGDP成長率を8.15%に上方修正、過去最高を更新
〇日本海事、新たなシップリサイクル条約 バングラデシュ施設に適合証明発行
〇ビーマン・バングラデシュ、ダッカ、シレット発着マンチェスター線に就航
〇バングラデシュから6人 技能実習生受け入れ人材育成
地域に根差し19年 町田病院
〇空手指導で国際貢献 富山出身の北村さん バングラデシュ代表育成
〇番組表 ワタシが日本に住む理由~岩手の温泉宿で修業中のバングラデシュ人~
ワタシが日本に住む理由~岩手の温泉宿で修業中のバングラデシュ人~
〇「各国の人材活用」徹底比較セミナー
〇バングラ初、女子ボディービル大会開催 露出は少なめ
〇たこ揚げや花火、レーザーショーも バングラデシュで冬を祝う祭事
〇名門大の女子学生が性的暴行被害、学生らが大規模抗議 バングラ
〇難民キャンプがあるバングラデシュの町の学校 校長が日本語を教えている訳
■バングラデシュに冬が到来、服装やフライト遅延に注意
https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/2020/373ec6782a34db9d.html
(日本貿易振興機構 2020年1月15日)
バングラデシュに冬が到来した。当地は通常12月中旬から2月中旬が冬季となる。バングラデシュ
統計局のデータでは、2018年1月の月間平均最低気温は12.8度、2018年12月の月間平均最低気温は
16.2度だった。特に朝晩は冷え込み、日中との気温差が大きくなる。温暖な気候のイメージがあ
るバングラデシュだが、特に冬季の出張時などは、着用や持参する服装選びには注意が必要だ。
2019年は12月18日から一気に冷え込みが始まり、街中を歩く人たちがジャケットやセーターを着
用、頭にはマフラーやフードをかぶり、寒さをしのぐ姿が一般的になった。12月24日のダッカの
最低気温は14度となり、道行く人が体を縮めながら足早に歩いていた。日本人にとって目を引く
のが、バングラデシュ人のマフラーの巻き方だ。頭をくるむようにマフラーを巻くのがバングラ
デシュのスタイルだが、道行く人に理由を聞くと「昔から耳が冷えると頭全体が冷えてしまうか
ら」という生活の知恵のためという。駐在して3カ月というある日系企業の駐在員は、バングラデ
シュが寒いというイメージが全くなく驚いたという。2月中旬までは、朝晩の気温が下がる時期が
続く一方で、日中は最高気温が20度を超えて温暖になる。冬の時期は、一日の温度差が大きくな
るため、特に冬季にバングラデシュに出張する際などは服装に注意が必要だ。
また、冬季には降水量が非常に少ないことから、空気が乾燥する。2018年のダッカの月間総降水
量を見ると、1月は0ミリ、12月は13ミリとほとんど雨が降らない。そのため、冬は空気が滞留・
乾燥し、蚊も多くなる。道行く人の中でもマスクを着用する姿が目立つ。また、デング熱の発症
のピークとなる7月から9月に比べて極端に少なくなるものの、感染事例自体はあるため、出張時
などにはマスクや虫除けスプレーを持参するなどの対策が必要だ。
もう1つ、冬の特徴が霧の発生だ。特に朝晩は霧が濃くなるため、飛行機が遅延することが多く、
比較的霧の少ない日中のフライトを利用する乗客が多くなる。しかし、2019年12月20日昼にダッ
カからチョットグラムへ移動したある日系企業の駐在員によると、フライトが2時間遅延したとい
う。冬季に飛行機を利用する際は遅延の可能性があるため、シャージャラル国際空港(ダッカ空
港)のフライト情報外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを参照するなど、最新情報の入
手が必要だ。
バングラデシュには、6つの季節があると言われ、駐在員にとっては、冬が最も過ごしやすい時期
となる。2月以降には再び暑さが戻り、4月以降は雨季を迎え、降水量が増加する。バングラデシ
ュの季節の豊富さはバングラデシュ人にとっても自慢のネタの1つだ。日本人が持つイメージと違
った、バングラデシュの姿を知っていただけると幸いだ。
■北海道大学発AIスタートアップがバングラデシュに開発拠点を設立
https://www.jetro.go.jp/biznews/2020/01/20324fa3aeabc7d4.html
(日本貿易振興機構 2020年1月06日)
北海道大学発の人工知能(AI)開発スタートアップの調和技研(北海道札幌市)が12月15日、海
外初となる開発拠点をバングラデシュのダッカに開設した。日本では少子高齢化が進む中、バン
グラデシュに拠点を設け、優秀な現地のエンジニアを積極採用していく。
調和技研は、2009年に北海道大学大学院調和系工学研究室発のスタートアップとして創業し、現
在、札幌市に開発拠点、東京には営業拠点を持ち、34人の研究開発者を雇用する。日本では、「
恋愛ナビゲーター」と呼ばれる恋愛のサポートをしてくれるAIソフトや、魚を加工する際、事前
に骨の位置を特定できるソフトなどを開発し、日常生活や社会で生じる課題を解決するAIサービ
スを展開する。
今回、海外初の拠点としてダッカに「AI SAMURAI JAPAN」を設立し、4人のITエンジニアを雇用し
た。中でも、バングラデシュの最高学府であるバングラデシュ工科大学(BUET)から2人の採用に
成功した。
開所式に参加した調和技研の中村拓哉代表取締役は「バングラデシュに開発拠点を設置した理由
は、人材の優秀さだ。バングラデシュ発のAIでバングラデシュを豊かにしていきたい」とし、今
後は同地を海外の研究開発拠点とする。社外取締役の川村秀憲北海道大学教授は「10年前に調和
技研を起業し、アカデミックとビジネスの間に橋を架けた。今回は日本の少子高齢化問題への打
ち手として、日本とバングラデシュの間に橋を架け、バングラデシュの優秀な人材を積極活用す
る。今回の橋で、各地の社会問題の解消に少しでも寄与したい」とした。
また、同じく同社開所式に出席した瓦本一大(かわらもといちだい)札幌市国際経済戦略室IT・
クリエイティブ産業担当課長は「市の政策として外国人材受け入れに動いており、特に高度IT人
材にフォーカスしている。市としても札幌の企業がバングラデシュからの人材採用を進めるため
に、企業側の理解促進や採用された外国の方々が札幌の生活になじめるようサポートしていきた
い」とした。
調和技研は、ダッカに拠点を開発するに際し、2023年までにアジアでトップのAI企業になる目標
を掲げ、今後はグローバルマーケットへのアクセスも見据える。同社は、札幌で高度人材を受け
入れる中心的な企業になりそうだ。
■2018/2019年度のGDP成長率を8.15%に上方修正、過去最高を更新
https://www.jetro.go.jp/biznews/2020/01/7b5f8e70b6729ca2.html
(日本貿易振興機構 2020年1月08日)
バングラデシュ統計局は12月12日、2018/2019年度(2018年7月~2019年6月)のGDP成長率を8.15
%と発表した。当初は8.13%の見込みだったが、確定値では0.2ポイントの上方修正となり、過去
最高だった2017/2018年度の7.86%を更新し、初の8%台のGDP成長率を記録した(表1参照)。
GDPの6割を超える民間消費が 3.9%増(前年度:11.0%増)と伸び率が下がったものの、前年に
続き、インフラ需要を背景とした民間投資が8.5%増(8.8%増)、好調な政府投資は8.4%増(
16.0%)、さらに輸出額の8割を占める衣料品の輸出増により、財・サービスの輸出は10.9%増(
8.1%増)と好調な伸びになった。また、財・サービスの輸入については、前年度の27%という大
きな伸びから、2.0%減とマイナスに転じた。
セクター別のGDPについては、サービス分野が51.4%と最も大きなシェアで、郷里送金などを背景
とした小売業、健康分野などが好調な伸びを示し、6.8%増となった。シェア35.0%で続く鉱工業
分野では、特に縫製業が好調だったことを受け、製造業が14.2%増となった。また、好調なイン
フラ開発を背景として、建設業は10.3%増だった。13.7%のシェアを占める農業分野は3.9%増と
、前年度並みの伸びとなった。
バングラデシュ統計局は、経済成長率以外の指標も発表した(表2参照)。人口は1億6,555万と前
年度から190万人の増加になった。また、為替レート(期中平均)は、1ドル=84.0タカとなり、
前年度(82.1タカ)よりタカ安傾向が進んだ。1人当たりGDPは1,828ドル、1人当たり国民総所得
(GNI)は1,909ドルとなった。GNIの5.2%を占める海外出稼ぎ労働者からの郷里送金は、前年度
の150億ドルから164億ドルへと9.6%増加した。
バングラデシュは、2019/2020年度のGDP成長率の目標を8.2%に設定している。上半期は、旺盛
なインフラ需要に加え、海外出稼ぎ労働者による郷里送金額が7~11月に77億ドルとなり、前年同
期比22.7%増で順調な一方、輸出の8割を占める衣料品輸出は7~11月が前年同期比7.7%減と不調
が続いている。2020年の年明け以降、バングラデシュの下半期の動向が注目される。
□http://bbs.portal.gov.bd/sites/default/files/files/bbs.portal.gov.bd/page/057b0f3b_a9e8_4fde_b3a6_6daec3853586/2019-12-12-11-55-26007214ee20f95f34bf0446aa81e646.pdf
■日本海事、新たなシップリサイクル条約 バングラデシュ施設に適合証明発行
https://www.kankyo-business.jp/news/023901.php
(環境ビジネスオンライン 2020年01月16日)
日本海事協会(ClassNK)は1月15日、バングラデシュの都市チッタゴンにある船舶リサイクル施
設PHP Ship Breaking and Recycling Industries Limited(PHP)に対し、シップリサイクル条約
への適合鑑定を行い、適合証明を発給したと発表した。
同協会は、PHPにより作成された船舶リサイクル施設計画(SRFP)が条約の要求事項への準拠、ま
た、SRFPに従ったリサイクル作業の実施を、書類審査および現地調査による純技術的な検証を通
じて確認したため、適合証明を発給した。なお、今回の適合証明はバングラデシュでは同協会初
、また今回の結果を踏まえ、同協会による世界各地の船舶リサイクル施設への適合証明発行件数
は累計34件となった。
現在、バングラデシュでは、シップリサイクル条約の早期締結を目指し、IMOなどの技術支援を受
けた取り組みが推進されている。PHPは、条約に基づきSRFPを作成するなど、安全かつ環境上適正
な船舶リサイクルのための施設改善に取り組んでいる。
同協会は今後も、条約基準に適合した施設に対する証明を通じ、シップリサイクル条約に則った
安全かつ環境上適正な船舶リサイクル推進に取り組むとしている。
■ビーマン・バングラデシュ、ダッカ、シレット発着マンチェスター線に就航
https://flyteam.jp/news/article/119881
(FLY TEAM 2020年01月11日)
ビーマン・バングラデシュ航空は2020年1月4日(土)、バングラデシュのダッカ、シレットの2都市
とマンチェスターを結ぶ路線に就航しました。往路はダッカ発マンチェスター着、復路はマンチ
ェスターからシレットを経由してダッカに帰着する路線です。
運航は、火、木、日の週3便で、ダッカ発BG007便が12時30分、マンチェスター着18時、バングラ
デシュ行きBG208便はマンチェスター発が20時、シレット着翌日12時、シレット発13時、ダッカ着
13時40分です。機材は、ビジネス24席、エコノミー247席の787-9を使用します。
□運航スケジュール
BG007便 ダッカ 12:30 / マンチェスター 18:00 (火、木、日)
BG208便 マンチェスター 20:00 / シレット 12:00(+1) (火、木、日)
BG208便 シレット 13:00 / ダッカ 13:40 (水、金、土)
■バングラデシュから6人 技能実習生受け入れ人材育成
地域に根差し19年 町田病院
https://www.townnews.co.jp/0304/2020/01/01/512070.html
(タウンニュース 2020年1月1日号)
「地域医療を守ることは皆様の健康と幸せを守ること」と、地域に根差した医療を行う医療法
人社団創生会町田病院(五十子桂祐院長)は各種外来の診療を行いながら急患を随時受け入れる
「東京都指定二次救急医療機関」。かかりつけ医と、最先端の医療機器で最良の医療を提供する
大学病院などの総合病院をつなぐ、地域になくてはならない存在だ。
看護師らのアシスタント業務を担うために外国人材を受け入れ、その育成を行っている町田病
院。昨夏よりバングラデシュからの技能実習生6人が働いている。
高齢者が多い入院患者の身体介助が主な仕事。清拭や入浴・食事の介助などを行っている。医
師や看護師、患者とのコミュニケーションがしっかりと取れることが重要なため、難しい日本語
の習得や生活面も病院を挙げてサポート。名札をひらがな表記にしたのもその一環だ。教育係を
務める看護部長の岩淵美和子さんは「いつでも笑顔で、頑張りたい、学びたいという意欲が強い」
と評する。技能実習生のメイタンヌエ・マルマさん(20)は「初めてのことが多く、最初は難しかっ
たけど慣れてきました。色々と教わるのが楽しい」と笑顔で話した。
6人は3年の実習を終え、希望すればその後2年働くことができる。人手不足に悩む医療現場
。同院が取り組む人材育成が、日本の医療を守る選択肢の一つとなる。
■空手指導で国際貢献 富山出身の北村さん バングラデシュ代表育成
https://webun.jp/item/7627809
(北日本新聞 2020年1月6日)
富山市出身の北村哲郎さん(58)が赴任先のバングラデシュで空手の代表コーチとして奮闘
している。昨年12月の南アジア大会は指導のかいがあり、金メダル3個の好成績を収めた。今
年の東京五輪出場はかなわないが、「五輪が目標の選手もいる。残りの人生は、できる限りこの
国で選手を支えたい」と話す。 (政治部・柵高浩)
北村さんは小学生の頃に空手を始め、競技歴は48年。1985年に青年海外協力隊の空手指
導員としてバングラデシュに派遣された。帰国後、金沢市内の高校で保健体育教師を12年間務
め、再び同国で指導を再開、カンボジアでも教えた。帰国後は国際協力機構北陸センター(JI
CA北陸)で調整員をしたり、大型バスの運転手をしたりしていたが、昨年2月に日本の貿易会
社の現地代表として赴いた。
バングラデシュの空手連盟幹部になっていた教え子から、南アジア大会に向け代表コーチ就任
の依頼を受けた。月数十万円の報酬を受ける他競技の外国人コーチとは違い、ほぼ無報酬で週に
6日間、早朝や夕方に指導してきた。
南アジア大会は、金メダリストに国から報奨金100万円が贈られる。現地オリンピック委員
会が力を入れる種目は高額報酬で外国人コーチを雇い、専用の練習場所を持つ一方、空手は独自
の練習場所すらない厳しい環境で稽古を重ねた。
大会結果は想定以上で、金3個を含む計18個のメダルを獲得。メダル数はバングラデシュの
全出場競技の中で最多だった。帰国すると、空港には多くの報道陣が集まっていた。政府に競技
施設の整備を要請できるようになり、競技力向上へ確かな一歩を踏み出した。
ただ、同国はアジア最貧国とも言われ、選手は五輪出場に必要な国際大会出場すら難しい。北
村さんは、練習相手に日本選手を招いたり、富山で受け入れ可能な団体を探したりしている。「
レベルの高い選手と交流させたい。教え子は自分の子どものようなものなので、これからも支え
たい」と語った。
■番組表 ワタシが日本に住む理由~岩手の温泉宿で修業中のバングラデシュ人~
ワタシが日本に住む理由~岩手の温泉宿で修業中のバングラデシュ人~
https://www.bs-tvtokyo.co.jp/nipponsumu/
(BSテレビ東京 2020年1月20日21:00~)
貧富の差に心を痛め、警察官を夢見たバングラデシュ出身のエムディさん。大学院で哲学を学び
一流企業に合格するなど、母国で順風満帆な人生を歩むと思われたが、安全な国・日本でビジネ
スの勉強がしたいと来日!
スマイル0円に感動し、徹底したおもてなしを身に付けるべく、岩手県の山里にある一軒宿に就
職した。厳しい接客チェックに苦戦しながらも「毎日勉強!」と笑顔で語るエムディさんの、日
本に住む理由とは?
■「各国の人材活用」徹底比較セミナー
https://www.digima-japan.com/event-news/lp/hr-hikaku/?fbclid=IwAR0-uukBb4ttAr2bTBepYRx-CjtIrTXU7Q2EWGc6Vrof3RCx0N2YJ3KPjaY
(Dijima 2020年1月22日(水)15:00~19:00)
当日スケジュール
15:00~15:20
はじめに はじめに『海外進出白書』から読み解く日系企業の人材活用事情(株式会社Resorz)
15:20~16:05
第1部 質の高いグローバル人材なら「インド」! インド人材の魅力と活用成功のポイントとは?
(株式会社エージェント)
16:15~17:00
第2部 最先端技術能力を持つエンジニア多数! バングラデシュ人材の魅力と活用成功のポイント
とは?(株式会社BJIT)
17:05~17:50
第3部 日本語話者も豊富! ASEAN最後のフロンティア〜 ミャンマー人材の魅力と活用成功のポイ
ントとは?(グローバルイノベーションコンサルティング株式会社)
18:00~18:20
まとめ/質疑応答
18:20~19:00
名刺交換/ネットワーキング
会場
DIGIMA BASE
東京都新宿区市谷八幡町2-1大手町建物市ヶ谷ビル3階
<アクセス>
(JR総武線、東京メトロ南北線・有楽町線、都営新宿線 市ヶ谷駅より徒歩2分)
http://base.digima-japan.com/
主催
Digima〜出島〜
■バングラ初、女子ボディービル大会開催 露出は少なめ
https://www.afpbb.com/articles/-/3261714
(AFP通信 2019年12月30日)
【12月30日 AFP】バングラデシュの首都ダッカで、同国初となる女子ボディービル大会が開催さ
れ、19歳の学生が優勝した。ただイスラム教国とあって物議を醸すことのないよう、筋肉の露出
は限られていた。
国際ボディービル大会では小さなビキニが主流だが、本大会で優勝したアフォナ・ラーマン(
Awhona Rahman)さんら出場者30人は、数百人の観衆を前に、たくましい筋肉そのものはほとんど
見せなかった。
29日まで3日間にわたって開催された同大会でラーマンさんらは、ぴったりとしたレギンスと体
の線が分かるトップスを着用し、舞台の上でポーズを決めた。
ラーマンさんはAFPの取材に対し「とてもうれしいです、このために本当に一生懸命やってきた
ので」と語った。
「自分の体を見せることで誰かに批判されるかもしれないと考えたことは一度もなかったです。
フィットネスセンターを経営している兄弟が、いつも励ましてくれました」とラーマンさん。
「特別な服装規定があると聞いていました。提供されたウエアは、バングラデシュ人から見れば
申し分なかったです」と話した。
バングラデシュ・ボディービルディング連盟(Bangladesh Bodybuilding Federation)のノズ
ルル・イスラム(Nazrul Islam)事務局長は、健康と体力増進を目的にした今回の歴史的な女子
大会には大反響があったと明かしている。
ただ宗教・社会的文化に配慮して服装規定には細心の注意を払い、女子には丈は短くても長袖
のトップスと、レギンスを選んだと説明した。(c)AFP
■たこ揚げや花火、レーザーショーも バングラデシュで冬を祝う祭事
https://www.afpbb.com/articles/-/3263808
(AFP通信 2020年1月18日)
【1月18日 AFP】バングラデシュの首都ダッカで、ベンガル暦で冬の始まりの月の末日を祝うたこ
揚げ祭り「Sakhrain Utsab」が開催され、数十万人が参加した。
イスラム教徒が大半を占める同国で最も宗教色のない祭りの一つであるこの祭事は、信仰する
宗教や信条、政治観、性別に関係なく誰もが楽しめる。人々は、密集する家屋の屋根に上ってた
こ揚げをしたり、打ち上げ花火やレーザーショーを楽しんだりした。14日撮影。
■名門大の女子学生が性的暴行被害、学生らが大規模抗議 バングラ
https://www.afpbb.com/articles/-/3262313?cx_part=search
(AFP通信 2020年1月6日)
バングラデシュで5日、同国最高峰のダッカ大学(Dhaka University)の学生が性的暴行を受け
た。翌6日には怒りの抗議活動が繰り広げられ、デモ参加者らは有罪判決を受けたレイプ犯には死
刑を科すよう求めた。
被害者は、ダッカ大学に通う21歳の女子学生。友人宅へ向かっていた際、口をふさがれて首都
ダッカ郊外の人けのない場所に連れて行かれ、性的暴行を受けた。
抗議活動に参加した同大の学生の一人は「レイプは許されざる犯罪。バングラデシュでは、レ
イプに対する処罰が非常に緩慢だ」「こうした犯罪を抑止するため、私たちは加害者らの迅速な
処刑を求める」と訴えた。
デモ参加者らは腕を組み合い、ダッカ市内の主要道路を行進。交通を遮断し、加害者を24時間
以内に逮捕するよう要求した。
一方警察当局の幹部はAFPの取材に対し、容疑者逮捕に向け動いていると話した。
警察は、平和的に行われた今回の抗議活動には1500人前後の学生が参加したと発表したが、現
場で取材に当たったAFPの特派員は、その倍の規模だったと推定している。
活動家らによると、バングラデシュでは昨年、通報されたレイプ事件の件数が倍増。市民の怒
りの矛先は、鈍い反応しか示さない警察と司法制度に向けられている。
■難民キャンプがあるバングラデシュの町の学校 校長が日本語を教えている訳
https://withnews.jp/article/f0200118000qq000000000000000W06s10401qq000020360A
(withnews 2020年1月18日)
バングラデシュ南東部、コックスバザールという町に、子どもたちの日本語の声が響く学校があ
ります。日本人を見かけることがない、ロヒンギャ難民のキャンプがあることで知られる国境の
町でなぜ? 理由をたずねると、記者の前で泣きだしたバングラデシュ人校長。涙の理由を聞き
ました。
あちこちから日本語のあいさつが
「来てくれて本当にありがとう。とてもうれしい」。ミザヌール・ラフマンさん(38)は満面の
笑顔で両手を広げて迎えてくれました。
「日本の人に学校を見てもらえるのは本当に感激だ」と、少々過剰では……というくらいの強さ
で握手をします。
周りからは、子どもたちが「こんにちは」「ありがとうございます」と元気に日本語であいさつ
してくれます。ここは本当にバングラデシュ?
ここ、コックスバザールは、20万人ほどの人が暮らす町。ミャンマーと国境を接し、郊外には
2017年に逃げてきた約70万人の巨大なイスラム教徒ロヒンギャキャンプがあります。
記者はロヒンギャ難民取材のために何度もコックスバザールを訪れていました。難民取材には、
複数のバングラデシュ人スタッフとともに取り組みますが、そのうちの1人で、通訳をしてくれて
いるコックスバザール生まれのハサン・ヤシンさん(26)から、「キャンプの取材が終わったら
連れていきたいところがある」と言われました。
2019年12月、一通りの取材が終わり、訪れたのは、町の中心部から車で約30分にある「アイディ
ール(理想)・インスティテュート」。その校長がラフマンさんでした。「さあさあ、どうぞ中
へ」。少し薄暗い石造りの校舎で、子どもたちは元気にあいさつしてくれました。
「日本の人のように礼儀正しく育ってほしい、そんな思いで私が教えたんです」。ラフマンさん
が、にこにこしながら教えてくれました。
今、この学校では約500人の子どもたちが学んでいます。約170人が暮らす下宿も隣接しています
。
設立は2008年。日本の中学校にあたる中等学校の教師だったラフマンさんが友人らとお金を出し
合い、立ち上げました。「でも、始めは13人しか生徒がいなかったんです」。
「いらない」から「通わせたい」学校へ
当時、学校は地域から白い目を向けられていました。
「子どもを学校に行かせる余裕なんてない。教育なんて必要ない」。子どもを集めようにもなか
なか来てくれません。
働き手として子どもを見る親たちにはなかなか教育の必要性が伝わりませんでした。
「地域に愛される学校にしたいのに……」。そんなことを考えていた時、たまたま、人材育成プ
ログラムで日本に行った知り合いから、日本の教育のことをききました。
教室をきれいにする、あいさつを元気よくする、そういった日本の「姿勢」に感動したというラ
フマンさん。「戦争で一度どん底までになった国がどうして世界有数の経済大国になれたのか。
そこに答えがある気がした」と言います。
学校の中だけでなく、外でも元気にあいさつすること。毎日、みんなで学校の掃除をする習慣も
つけると、段々と地域の人たちから「うちの子どももあそこに通わせたい」と言われる場所にな
りました。成績優秀者も輩出し、地域で何度も「ベスト・スクール」に選ばれています。
現地にも「シュークレア」という「ありがとう」を意味する言葉はあります。でも、子どもたち
には、「ありがとう」と日本語で教えることにしました。「子どもたちも日本という国にあこが
れを持っている。その国の言葉を使い、日本人の気持ちを感じさせたかった」
「ようやく私の夢が現実に近づいてきた」とラフマンさんは言います。
これまでに自ら多額のお金を投じ、友人らに頼み込んで支援を受けながら学校を大きくしてきま
した。
なぜ、そこまでするのでしょう?
「子どもたちが犠牲になる社会はごめんだ」。以前は大人たちが子どもを脅して金をとったり、
暴力を振るったりするのがこの地域では日常茶飯事でした。「教育がないからそういう社会にな
る。それを変えたかった」と言います。
「子どもたちに明るい未来を届けたかったから」とラフマンさん。
記者はこういう時、少し立ち止まります。ラフマンさんの言葉は美しい。そのまま受け取っても
いいのですが、これまでの経験上、こういう人たちには、突き動かすようなもっと強烈な動機が
あるはず。
涙の理由は……
「子どもたちのことを思っても、ここまでできる人はまずいない。あなたの人生での経験が影響
しているのではないですか」ときいてみました。すると、ラフマンさんは黙り、眉間に指をあて
て涙を流し始めました。
「私は(日本の中学校にあたる)7年生の時、兄から『学校をやめてサウジアラビアにいって働け
』と言われました」。涙の混じった声で説明します。ラフマンさんは5人の兄と1人の姉のいる末
っ子。幼いときに父親を亡くし、苦しい生活が続いていました。勉強するより働け、という兄の
言葉でした。
しかし、勉強も好きで「将来のために学びたい」と思っていたラフマンさんは、学費を稼ぐため
に毎日、家の近くの森や林で果物の種を集め、それを路上で売る仕事を始めます。1日50バングラ
デシュ・タカ(約60円)ほどでしたが、それをかき集めてノートや文房具を買ったといいます。
「周りの都合で子どもから教育の機会を奪ってはいけない」
そんな思いが芽生えるきっかけでした。
高等学校や大学時代は家庭教師のアルバイトで学費をため、全て自分のお金で学費をまかないま
した。
念願の教員になり、充実感もありましたが、「もっと多くの子どもたちを救いたい」という思い
は消えず、学校をつくることを決めたというのです。
今、運営する学校では貧しい家庭からは学費をもらっていません。子どもたちの4分の3がラフマ
ンさんたちがつくる基金から奨学金を受けています。
「そんな、勉強できる環境に感謝する心を表すのに、日本での教育もぴったりでした」とラフマ
ンさんは言います。
ただ、実はラフマンさんは最近、様々な壁に当たっています。
1年ほど前、脳の病気で右半身が不自由になってしまいました。教壇にも立てなくなり、学校運営
の仕事も手伝ってもらうことが増えました。
さらに、ロヒンギャ難民約70万人がコックスバザールに入ってきたことで、支援する国際団体が
多くの地元の人を雇ったことから、教員のなり手が激減しました。
「うちの学校で支払える給料は国際機関の3分の1程度。仕方ない」と言いますが、人材確保は深
刻な危機です。
それでも、「教育は必ず子どもたちを救ってくれる」と信じ、学校運営に力を尽くしています。
2019年10月には、日本の財団法人「海外産業人材育成協会(AOTS)」の誘いで、念願の来日も果
たしました。
「何もかもが新鮮で、子どもたちのためにこんな国をつくってあげたいと強く思った」と言いま
す。
「まだまだ時間はかかりますが、自分にできることを続けていきたい」。しんどい現実を振り払
うくらいの笑顔で、話してくれました。
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