バングラデシュに来る方へ その５

バングラデシュに来る方で、服装について気にする人は結構多いですよね。
日本にいたときに、イスラム教の国なので、男性は白いパンジャビ、
女性はブルカ（黒い布でできた全身を覆う服）かと思ってました。

が、ぜんぜんそんなことはありませんでした。

（インドのベンガル地方ともまたがる）ベンガル文化を持つ、独特の色彩の
服を着ています。
イスラム教の国ですし、気候も違うのでどんな格好をすればよいのか悩むと
思いますので、ちょっとだけ書きます。
せっかくバングラデシュに来て、服装のことで失礼なやつと思われるのも
癪ですしね。

男性は、Ｙシャツにパンツで来ればよいでしょう。これならどこでも大丈夫です。
暑い国ですが、Ｔシャツに短パンはやめておいたほうが良いです。
足元はサンダルでも大概の場所は大丈夫です。

・襟付きシャツを着ていれば、一応フォーマルです。
　ネクタイはだいぶ畏まったときです。
・ポロシャツは襟付きですが、かなり砕けています。
　ベンガル語ではＴシャツもポロシャツも「ゲンジ」と呼ばれます。

・Ｔシャツは下着扱いです。柄物のＴシャツであればファッションですが、
　公共施設訪問とかモスク訪問時にはやめたほうが無難でしょう。
・襟付きシャツにルンギ（男性用の腰巻）姿も良く見かけます。
　ただしルンギは基本部屋着です。ルンギのときは下着をはかないのが一般的です。

　※この格好で外国人向けのレストランとかは入れないかも。


※イスラム教のお祈りの時には、足首までのパンツ、手首までの長さの服を
　着ることになっています。このことから夏でも長袖シャツの人は多いです。

・イスラム教では脛を見せるのはあまり良くないことです。
　暑いですが、短パン、七分丈もお勧めしません。蚊に食われやすくなりますし。
　

ついでにイスラム教徒の着る長い服「パンジャビ」はイスラム教徒が着ます。

仏教徒やキリスト教徒、ヒンドゥー教徒は着ません。



女性の服装では注意点がいろいろあります。
男性が女性を見たときに心奪われて、神様を忘れてしまうことがあるため、
イスラム教の教えでは女性が肌や髪、顔を隠さなくてはなりません。
とはいっても、ブルカをかぶる人は多くはありません。

女性の服装はサロワ・カミューズやサリーが一般的です。
これはベンガル文化の服装なので、イスラム教徒もそれ以外の人も着ます。
（たまーに化粧した男性が着ていることもありますが・・。）

サロワ・カミューズの服装は、

　・ゆったりしたパンツ
　・ロングワンピース　
　・オロナという長い布

の３点で構成されています。
最近はテレビなどの影響でジーンズにワンピース、オロナという組み合わせも
ありのようです。

オロナは首や髪、場合によっては顔そのものと、胸を隠すのに使われます。
胸元さえ隠しておけば、とりあえずはＯＫでしょう。



男性と同じく女性もＴシャツに短パン（または七分丈のパンツ）はやめた
ほうが良いです。
Ｔシャツは下着と同じ扱いのため、かなりじろじろ見られることになります。
相当遠慮なしに。（それが原因で囲まれることもあるでしょう。）
女性の足（足首から上）を見せることも良くないとされています。

来るときには、袖のあるワンピースとジーンズかパンツ、長めのスカーフが
あるとよいでしょう。
スカーフは首から垂らすか、両肩から胸にかけます。

足元はパンプスでも、サンダルでもよいでしょう、

ちなみに、スカート姿の成人女性を見ることはまずありません。外国人
（自分もだけど）かテレビ局の人くらいしか、スカート姿を見ることが無い
です。スカートを履いているのは、小学校低学年の女児位ですかね。


サロワカミューズは値段もピンキリで、安いものもあるので、現地で作って
着てみるのも面白いでしょう。




男性はＹシャツにパンツ、女性は艶やかなサリーやサロワカミューズ姿。
仏教徒やヒンドゥー教徒のお祭りに行くと、お父さんやお兄さん方が女性の
付き人のように見えて来ます。

ムスリム（イスラム教徒）の集まりであれば、男性もビシッとパンジャビ
スーツに決まるんですが、よれよれＹシャツだとなーんか、締りが悪いです。





日焼け止め、虫除け、虫刺されもお忘れなく。

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