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acco ZONE

コトバにしなきゃ伝わらないこともある
コトバにしなくても伝わることもある
accosのつらつら日記

【映画】ブラック会社に勤めているんだが、もう俺は限界かもしれない

2010年11月01日 | 映画

2009年 日本
監督 佐藤祐市

★★★★☆


ブラック会社に勤めるITエンジニアの壮絶な生活を描いた作品
2chのスレをもとに作品化されたそうです

第二の『電車男』かな


母親の死後
情報処理の資格を取り
働こうと決めた主人公

しかし
中卒
ニート10年
という経歴で不採用が続く


そんな中
やっと決まった就職先


しかし
そこはとんでもないブラック会社だったのです




崖っぷちに立たされ
我武者羅に生きる主人公




生きるってことは


「限界かもしれない」


と感じながらも


「まだ頑張れるかもしれない」


そんなかすかな希望を抱いて持ちこたえること



主人公の視点で話が進むので
苦しみや希望や絶望や葛藤や達成感や必死さが
ものすごくリアルに伝わってきて
なかなかおもしろかったです



【映画】罪とか罰とか

2010年10月02日 | 映画
2009年 日本
監督 ケラリーノ・サンドロヴィッチ

★★★★☆


笑えた

売れない崖っぷちアイドルが
コンビニで自分の写真が載った雑誌を万引き

その代償として一日警察署長を務めることに

その警察署に刑事として勤める連続殺人犯の元カレに
自首しないように説得するシーンがあるんだけど
どういう理屈じゃい!とつっこみたくなります


この監督さん
劇団出身の方らしいんだけど
ユーモアあるなぁと感心させられます

俳優陣も個性派揃い

おもしろかったです



【映画】食堂かたつむり

2010年09月29日 | 映画
2010年 日本
監督 富永まい

★★★★☆


やっぱり食べ物ネタはいい

田舎育ちの倫子
母親と確執があって家を出ます


都会で面倒を見てくれていた祖母に料理を教わり
いつか自分の食堂を持ちたいという夢を持つようになった倫子

スパイスの香りに魅せられてインド人と恋に堕ち
その恋人と店を開くために
昼夜を問わず働き通していましたが
ある日バイトが終わってアパートに戻ると
家財道具もろとも蛻の殻に…

そうです
その恋人は泥棒だったのです

あまりのショックで話せなくなってしまった倫子
泣く泣く実家に戻ることになりました


田舎に戻った倫子は
実家の物置を改装し『食堂かたつむり』を開業することに

お客は一日一組のみ

倫子の料理を食べた人には次々と奇跡が起こり
願い事が叶うという噂が広まります



普段私たちは
当たり前のように食材を入手して
食べたいものを食べたり
飲みたいものを飲んだりしています

でも
そうやっておいしい食事を摂れるのは
何といっても
自然の恵みがあるから

そういう根本的なありがたさを
作品の端々で感じることができました



【映画】手紙

2010年09月24日 | 映画
2006年 日本
監督 生野慈朗

★★★★☆

東野圭吾原作

弟の大学受験の費用のために強盗殺人を犯してしまった兄と
強盗殺人犯の弟として生きることになった弟の物語

兄と弟との手紙のやり取り
兄と弟の妻との手紙のやり取り
弟の会社の会長に送られた懇願の手紙
殺人者から遺族に送られる謝罪の手紙

さまざまな手紙を通して
人間模様が描かれていました


強盗殺人だけが罪なのではなく
それによって遺族や家族にも罪を犯し続ける
その事実に気づき償っていかなければならない

差別とはどこにでもあるものだから
差別のないところへ逃げたいと願うのではなく
差別のあるここでどうやって生きるかということ
それを考えていかなければならない

弟に語る会社の会長の言葉が沁みました


さて
最近手紙書いてないなぁと思って
はがき買ってきました

メールも電話も嬉しいけど
手紙もやはり

いとをかし
ですよね



【映画】疾走

2010年09月17日 | 映画
2005年 日本
監督 SABU

★★☆☆☆

重松清の原作本レビューはこちら↓
http://blog.goo.ne.jp/accos_accos/e/7d7446299735b903984393aab446804e

この作品は原作本が断然好きだなと思いました

この作品のメッセージはやっぱり
主人公の少年の孤独とか苦しみとか生への執着だと思うんだけど
それが曖昧になってた気がしました

そういうものを強調するためのグロさとか大胆さがなかったからかな



【映画】ゴールデンスランバー

2010年09月08日 | 映画
★★★★☆

2010年 日本
監督 中村義洋

原作本も素晴らしかったけど
映画もすばらしかった

原作本のレビューはこちら↓
http://blog.goo.ne.jp/accos_accos/e/53d7c1a5d2f1ffc32050fb4047fc93d0



「ん?この映画観たっけ?」



と思ってしまうほど
人物も光景も本を読んだときのイメージ通りでした


主人公と
彼を取り囲む人々が
信頼っていう
ものすごくシンプルなものでつながってるんだなってことが
ものすごくストレートに伝わってきて
何というか
…とりあえず泣けました


それにしても堺雅人はすごいね
彼にしかできない役がこの世にはたくさんあると思う

その他のキャスティングも彼らの演技も素晴らしかったです
伊東四郎の父親役も最高でした



今日はゆっくり寝なきゃと思ってたのに
ついつい観ちゃった



【映画】MW

2010年09月01日 | 映画
2009年 日本
監督 岩本仁志

★★☆☆☆

もっとミステリーっぽい作品かと思ってたんだけど
結構あっさりした作品でした
「これっ!」というインパクトもあんまり感じられなかったかな


石橋凌っていう俳優さん
第二の渡辺謙になれそうな気がする
あと部下の刑事さんもいい味出してました
名前わかんないけどちょくちょくいろんな作品に出てますよね

手塚治虫氏の漫画を基に作られたとのことなので
漫画のほうも読んでみようかなと思います


学生たちが
映画とかドラマをどんどん貸してくれるので
本当に助かってます
「観たいものがあれば何でも言ってください」とのことなので
お言葉に甘えていろいろお願いしようと思ってますぅ

【映画】INCEPTION

2010年08月13日 | 映画
2010年 アメリカ
監督 クリストファー・ノーラン

★★★☆☆

難しかったぁ…
英語もストーリーも

ちゃんと理解したらもっと楽しめそう
あと何回か観てみようと思います



潜在意識には
深く
固く
閉じ込めてある想いがあって
それを見つけて解放すると
現実世界でも何かしらの変化が現れるそうです


今回スパイのターゲットになったロバートは
暗証番号つきの重くて重厚な扉の奥に
その“想い”があったし
主人公コブの妻モルの場合は
小さい金庫に閉じ込めてありました


私の場合はたぶん
古くなって固くなってしまった胡桃のような
小さな植物の殻の中に閉じ込めてある気がします


単なるイメージですけど


もしそうなら
トンカチ持って
潜在意識に潜って
勝ち割ればいいんでしょうね



【映画】Knight & Day

2010年07月19日 | 映画
2010年 アメリカ
監督 ジェームズ・マンゴールド

★★☆☆☆

トム・クルーズとキャメロン・ディアス主演の
アクションコメディー

アクションは苦手な私ですが
結構迫力もあって楽しめました
キャメロンが運転する車にトムが降ってくるシーンが
結構好きでした

トムとキャメロンのやり取りもおかしくて
劇場内でも度々笑いが起こっていました

ストーリーがハチャメチャな印象で
よくわからなかったので
★ふたつ


【映画】THIS IS IT

2010年07月01日 | 映画
2009年 アメリカ
監督 ケニー・オルテガ

★★★★★


インド行きの機内で
続け様に2回観てしまいました


これまで
マイケル・ジャクソンの音楽に触れたことがなかったんだけど
声も美しいし
メッセージや想いも強いし
ダンスもかっこよくて
心底びっくりしました


マイケルの音楽や世界への想いや
周りの人に与えている彼の存在感が
ドキュメンタリーだからこそ
すごく透明なまま伝わってきました



【映画】お早よう

2010年06月17日 | 映画

1959年 日本
監督 小津安二郎

★★★★☆


5軒の建売住宅に暮らす夫婦や家族の日常が描かれています

ものすごくたわいない日常
笑えました

子どもたちの間で流行るオナラ遊び
主婦たちの噂話
お兄ちゃんのまねっこばかりする幼い弟

弟役の子がものすごくかわいかったです
お兄ちゃん役の子もすでに味が出てました


『東京物語』に続き小津作品
好きだなぁ小津さんの作品



【映画】UDON

2010年06月15日 | 映画

2006年 日本
監督 本広克行

★★★★☆


これを観た後
さっそく冷凍さぬきうどんを買ってきて
生卵とねぎとつゆといか天をぶっかけて食べました


やっぱりご当地&食べ物ネタはぐっときます



ブームって一時的なもので
来ては去り来ては去りという具合だけど
やっぱり
いいものはいい
うまいものはうまい
そういう判断力は
ブームに乗る乗らないに関係なく
持ち続けたいものです



【映画】Le Scaphandre et le Papillon 潜水服は蝶の夢を見る

2010年06月09日 | 映画

2007年 フランス
監督 ジュリアン・シュナーベル

★★★☆☆


かの有名ファッション誌「ELLE」の編集長
ジャン=ドミニク・ボビー

42歳の若さにして
脳梗塞に倒れる

麻痺していないのは
左目

そして
想像力と記憶


意思の疎通は
瞬き


彼は瞬きによって
小説を書き上げました

この作品は
その小説を基に映画化されたものです


終始静かで
主人公のユーモアと想像力が
豊かに表現されている作品でした