何か
民族っぽい太鼓とか
鐘の音とか歌声が聴こえん?
うちらもやろう
中学時代の友人たちと
わくわくしながら手を取り合い
フォークダンスの輪を作る
すると
インド人の男の子が走ってきて
じゃあ
僕が教えてあげまーす
と大きな声を張り上げる
はしゃぎながら
その男の子を見ていると…
目が覚めた
夢の中で聴いていた
太鼓の音と鐘の音と歌声が
現実の音にぼんやりとつながってくる
やけに賑やかな音が
寝静まった町に響いている
時計を見ると
午前2時を回ったところ
そんな馬鹿な
こんな非常識なこと
あるわけないじゃーん
夢だね
夢の続きだよね
と言い聞かせてみるものの
意識はハッキリとしてくるばかり…
音は
まるでお祭りのごとく
大音量で鳴り響いている
眠れるわけないから耳をすましていると
突然おばちゃんの怒号が飛ぶ
どうして
誘ってくれなかったのよーーー!
私もやる!
私もやる!私もやる!
私もやるーーーーーーー!
…夜中2時に
しかも
おばちゃんが出す声ではない
拗ねてないで
やりゃーいいじゃーん
部外者の私はそんなことを
思っている
さっきまでの音はパタッと止み
おじさんらしき男性の声が
必死になだめている
が
おばちゃんの怒りは
全く収まらない
しばらくすると
ハッハッハッハッと笑うおばちゃんの声
周りの人は
誰も笑ってない
続いて再び
おばちゃんの怒号
これがしばし繰り返されていた
こ…こえー
音の出処は隣の御宅
そこに住む家族は
新興宗教のお寺を自前で作っており
おじさんは自分のことを神様だと言っている
そんなおじさんを崇拝する信者が
毎日集まってきては集会やら何やらをやっているのである
今回の騒ぎも
お祈りか何かなんだろうね
このお寺に限らず
爆竹も大音量ダンスミュージックも
時間も周りのこともおかまいなしに
平気で鳴らすような場所だから
きっと
近所の人たちも
迷惑だと思ってはいるんだろうけど
苦情を言うことはないみたい
あのあと
おばちゃんのおかげで(?)音は収まったと思ってたのに
いつの間にか懲りずに再開し
せっかくウトウトしていたのに
眠れなくなってしまった
とまぁ
私はものすごく困っていたわけだけど
旦那さんはというと
あー何か
夢の中で音が聞こえた気がする…かもー
ぐらいで
イビキかきながら気持ち良さそうに寝てたっていうね(苦笑)