我が故郷には
一文字ぐるぐるという郷土料理があります
これまでは
どうも酢味噌が苦手で
手を付けていませんでしたが
ご近所さんにたんと頂いたからと言って
チャチャッとこしらえてくれたので食べてみました
酢味噌もあっさりしてたし
一文字も臭みがなかったのでおいしかった
夕食後
くたびれて転寝をしてしまった母に替わり
台所の片づけをしていたところ
ご近所さんに頂いた一文字が
泥にまみれたまま
ドサッと置いてあった
周りにはごちゃごちゃと調理器具
思うように事が運ばない今の状況が重なり
深くため息をつく
でも
ちょっと
冷静に見てみると
ごちゃごちゃ転がっていると思っていた調理器具は
包丁とスプーンだけ
泥まみれで
散乱しているように見えた一文字も
根元の方はちゃんと束になっている
あれも大変
これも大変
あれもやらなきゃ
これもやらなきゃ
ってなると
実は大して複雑じゃないことも複雑に見えてしまうし
見えるはずのことも見えなくなる
整理すれば
あっという間にスッキリ
大切なことはちゃんと視界にあるのに
そこにいろいろあるって思いこんじゃうから
ものすごく散乱してるように見えちゃう
そんなことを
ぼんやり思いながら
包丁とスプーンを洗い
一文字をビニール袋にまとめて野菜室に入れ
お茶碗をお椀とお皿とご飯を炊いた鍋としゃもじを洗い
洗剤まみれの流し台に水をかけてふきんで拭く
きれいになった流し台を見て
ホッと一息つく
親が転勤族だったっていうこともあってか
一つのところに長く留まるという感覚がかなり希薄
これまで何回引っ越したかな
幼稚園×1
小学校×1
中学校×1
高校×1
大学×3
社会人×10回くらい
年も経たし
いろんな経験してきたし
動く度にだんだん身軽になってきた気がする
特に
インドに渡ってからは
肩の力が抜け始めている
こんな私も
落ち着いてきたかしら
梱包もだいぶ落ち着いた
モノが詰め込まれたデッカイ箱を見ながら物思いに耽る
引っ越しの度にモノが減って
厳選されてきた
何年も前から連れ添ってきたモノたちはごく僅かだけど
きっとこれからも持ち続けていきたい
今回からは
もうあちこち行くっていうことも減ってくし
処分のこととか動くこととかを考えずに基盤を作っていくことになるから
新しい生活の形を作っていくことになりそうです
一区切り
ついたみたい
何だか
春だね…
先週の金曜日は
仕事の最終日でした
挨拶回りの時は
結構スッキリしてたんだけど
その後の飲み会で温かい言葉をかけてもらったり
ちゃんと話したことがなかった人と話したりして
すごく名残惜しくなっちゃった
音楽にも触れられたし
データ処理にも黙々と取り組めたし
面白くて個性的な人たちにも出逢えたし
いい意味で自分に帰るきっかけにもなったし
なかなか味のある経験ができたなぁ…
名古屋での生活は
仕事以外はじっとしてたし
知人といざこざがあったりして淀み気味ではあったけど
性に合う仕事にも出逢えたし
大切な親友たちにも会えたし
ゆっくりできたし
得るものも多かった
そんな生活も残すところ3日
熊本に帰って落ち着いたら
いよいよ再びインドへ
今回は永住覚悟です
行けば何とかなるだろうけど
現時点では不安だらけ
考えすぎず前向きにいく術を磨きます
よし
梱包梱包
掃除掃除