ほぼ一週一ネタgoo

2016年の投稿を最後に滞っていたブログを提供元の閉鎖を機に引っ越し。今後の更新は不明瞭。

無人駅で何かしよう

2012-04-09 10:25:00 | エンターテイメント
ものすごく久しぶりにブログの記事を書いてみる。他に書かなければいけないものがあるのだけれど、勢いを付けるために何か書くのだ。

昨日のことだが、田沢湖線の春木場駅に行った。何しにいったかというと、企画会議をしにだ。
何のことやらさっぱり分からないので、その経緯から説明しよう。

去年、ふと、あくまでも「ふと」、無人駅でなんかしたら面白いんじゃないか? と思い立った。
何をするかは分からないのだが、とにかく無人駅に行って、その無人駅の様子や、周辺などを観察、撮影、で、何かする。
そういうことをするとなんか面白いんじゃないかと思ったのだ。

何しろ岩手には無人駅がたくさんある。うちの近所も無人駅だ。で、鉄のKちゃんと、とりあえず変なことをするのが好きな、Hに声をかけた。
「無人駅に行って何かするんだけど一緒に行かない?」
鉄のKちゃんは二つ返事で
「俺、行きます!」
Hも
「いいっすよ」
と軽く応じてくれた。
冬の間は寒いので、とりあえず雪が消えたら行ってみるかなぁ、ってくらいのつもりで考えていた。
で、まずはどこに行くかだ。Kちゃんにその話をしながら何となく
「近くて遠い……」
とつぶやくと、二人同時に
「大志田駅」
と声が揃った。
んじゃまあ、第一回目は大志田駅ってことで、なんて軽いノリで場所を決定し、雪も消えたので、さて行ってみるかなどと、予定を組んでみることにした。
鉄のKちゃんは鉄道で、俺とHは車で、駅で待ち合わせる、ということにして、山田線の時刻表を調べてみると、なんと、盛岡から大志田に午前中に行く車両は無い。午後も無い。夕方5時過ぎに1本あるだけ。
あららっ、夕方行って、そりゃちょっとなんか、夕方かぁ……。
宮古側から来るのは……あらら、午前中に、あるけど、6時台?
いや驚きました。って当たり前なのかも知れないけど、早朝か夕方しかダメとなると、ちょっとこのゆるゆる気分の企画には合わない気がする。

というわけで、KちゃんとHに、どっか違うところ無いかしら? と打診すると、Kちゃんは鉄らしく「ちと遠いのですが八戸線の久慈の北、有家駅も秘境駅としては評価高いですよ」との提案。
Hは、近場の田沢湖線春木場駅を提案。
まあ初回なので、近場でということにして、で、春木場になったのだ。

で、何をするかというと
「企画会議」
これから俺たちは、無人駅に行って何をすべきなのか、ということを話し合うために無人駅に行ったのだ。
車班が先乗りして、周辺を撮影した。天気は曇り、気温は途中の道路にあった温度計で4℃だった。結構寒い。最初、駅の北側の道路から、線路を挟んでホームを撮影し、待合室のある南側へまわる。
駅の手前には「ネージュ」というパン屋さんがあって
「おう、なんだかパン屋があるぞ、知ってるか?」
「あ、道の駅とかで売ってます」
とどうでもいい会話をしていたら、うっかり駅に入る道を通り過ぎた。すると右側にいい感じにレトロな酒屋がある。なんかの撮影で使えそうないい雰囲気だ。かといってそこで買い物をするわけでもなく、車をUターンさせて、駅前に入っていく。
まず看板から始まり、待合室の中や、駅前のトイレなども撮影。一体何に使うのか、それとも使わないのか、多分使わないんだろうなぁと思いながらも、とりあえず撮影。

そうこうするうちに突然放送が入り、上り「こまち」が警笛を鳴らして通り過ぎたり、白鳥が近くの田んぼに舞い降りたり、10分ほど経つと下りこまちが通り過ぎたり、盛岡へ向かう乗客がやってきたりした。もちろんそれもビデオで撮影する。
そして何故か俺がそういうモノを撮影する姿をHが撮る。
俺を「撮り鉄」に見立て「撮り鉄撮り」という、これもまたなんだかよく分からない撮影をしているのだ。
そんなこんなと、どうでもいいことをしながらKちゃんの到着を待つ。
「2両編成かな?」
「いや、昼間だし1両だよな」
とか何とか言いながら待っていると、Kちゃんから
「5分ほど遅れてます」
とのメール。
「何で遅れてんの?」
と返事を返すと
「新幹線の待ち合わせで、原因は不明」
と返信。
「こっちは待合室でおやつ食べてる」
と返すと
「こちらは駅弁を食べ終わりました」
と来た。
盛岡駅から春木場駅までの間は約20分。その間に駅弁を食べるとは強者である。
「Kちゃん駅弁食ったって」
とHに言うと
「満喫してんなぁ」

メールも会話もまったくもってどうでもいいやりとりだ。
1両編成だとすると、止まるのはホームのこの辺だろうか? と当たりをつけて、列車を待つ。
お、5分遅れくらいで到着だ。おお、来た来た。と、撮影していたら、2両編成だった。運転席が撮影している俺たちを通り過ぎる。
で、どこだ? どこのドアから出てくるんだ?
運転席近くか?
と、運転席のドアを撮影していると、2両目から降りて来やがった。
慌ててビデオを構え直してKちゃんを撮る。すると向こうも、デジタル一眼レフカメラを構えてこちらを撮る。お互いカメラを構え合って撮っている。
まるで訳の分からない光景だ。

さて、待合室で企画会議だ。帰りの列車は約30分後。それまでに次に行く無人駅と、何をするかを決めなければいけない。車でKちゃんを乗せて帰ってもいいのだが、ヤツは鉄なのでどうしても鉄で帰りたいらしい。

無人駅には何もないので、何かをするとしたら何かを持って行かなければならない。
何を持って行って何をするのか?

・将棋「無人戦」
・オセロ
・鍋←火気は厳禁らしいので、外でなら可能か?
・ビデオ撮影。写真撮影←もうやってる
・夏に日光浴←海パン一丁で
・昆虫採集←Hは虫が嫌い
・デスティネーションキャンペーンの特別列車「ジパング」で無人駅に行く←これいいんじゃない

世界遺産平泉のイメージでつくられた「ジパング」という愛称の特別列車が、盛岡-一関間を走っている。運行日は限られているのだが、6月末まで走っている。
これで無人駅に行ければ、と調べてみると、ジパングの走る東北本線沿いには、無人駅が無い。
早朝夜間無人になるところはあるのだが、基本的に昼間は無人になるところは無いようだ。
となると、ジパングで、花巻か北上あるいは一関に行って、横のローカル線に入るしかない。
花巻から釜石線、北上から横手線、一関からは大船渡線だ。

Hが言った。
「北上から立川目ってのはどうすか?」
「いいんじゃない」
「問題は、何をするかだな」
「横手線に行くんだったら、ほっとゆだで温泉入りましょう」
「でも、ほっとゆだは人いる駅だよな」
「んじゃ、立川目で降りて、車でほっとゆだに行って、温泉入ってきましょう」

というわけで、立川目で降りて温泉に行くことになった。
あれ? 立川目駅では何をするの?
そうだね、駅で何かしなきゃいけないから、それはこれから考えましょう。なんかやって、それから温泉行かないと。
そんなわけで、これから季節に一回ずつくらい、無人駅で何かをするのだ。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿