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熱い吐息

2024-01-14 15:30:58 | 温泉

 こうタイトルを書くと、色っぽい話かと思われるかも知れないが、全くそんな方面の話ではない。新年初温泉に行ったときの話である。
 10日はユートランド姫神のポイントが5倍デーだったそうで、混むんじゃないかな、と思ってはいたものの、ポイント5倍の誘惑に抗えず、足を運んでみた。どうして人はポイント○倍デーに弱いのだろう? 近所の生協でも、アネックスカワトクでも、なんで今日こんなに混んでるんだろう? と思ったときには大体ポイント○倍デーだったりする。オレはたまたまそんな日に当たっただけで、狙いを定めていくことはあんまりない。この日もたまたまである。とはいえ避けて他のところに行かないあたり、ポイントの誘惑に負けている証拠である。
 ユートランド姫神の駐車場が一杯になることは、考えられないのだが、それなりに混雑を感じられる状態。盛岡市民割でポイントカードを差し出すと、あっという間に一杯になり、次回は無料で入れることになった。ラッキー。
 浴場に入ろうとしたら、「ピンポーン、ピンポーン」みたいな音が響いてきて、カウンターのお姉さんが慌てて「どうしましたー!」と声をかけながら、男風呂の方に駆け込んで行き、すぐさま引き返してきた。「何かあったか?」とはいえあまり気にせず『男湯』ののれんをくぐる。
 脱衣所も結構混んでいたが、浴場に入ると、確かに混んではいるものの、浴槽が芋洗い状態というほどではない。ふと見ると、バスタオルをかけて、横になっているおじさんがいる。傍らには職員と覚しきお兄さんが、ペットボトルの水を持ってアタフタしていたので、あ、さっきのピンポンはこれか? と思った次第。状況はさほど逼迫していないようで、救急車を呼ぶような事態ではなかったようだ。
 身体を流し、まずは露天に。イイ感じに雪がちらつき、露天日和である。しかも先客がいない。しばらくすると、おじさんがひとりやって来た。「あれ? さっき倒れてたおじさんじゃないか?」と思ったのだが、それほど確証は持てない。しかし、水のペットボトルを持っていたので、恐らくこのおじさんだったろう。立ちくらみ程度だったのだろう。ひとまず大事にならなくて良かった。
 温泉もさることながら、最近の主眼は「サウナ」である。まずは温泉で身体を清め、十分に暖まった後、水風呂に入る。それから休憩を挟み、満を持してサウナに突入するのである。今日の水風呂は冷たい! 水温10度くらいだ。30秒くらいしか入ってられない。それは冬のサウナの醍醐味でもある。温冷交代浴と休憩を都合3回、これがオレのルーティーンである。
 ここのサウナ室は小さめで、この日のように混んでいると、結構みちみちとなっていたりする。1度目はそうでもなかった。問題は2度目である。階段状に2列、4人並ぶとかなり窮屈である。そんなサウナに空席ひとつ。そこに滑り込み、汗が噴き出すのを待つ。 すると、後ろのおじさんが大きなため息のような、深呼吸のような、まあそんな感じで息を吐く。これはサウナに入っていると、良く聞かれるサウンドなのだが、それが真後ろから聞こえ、背中に息がかかってくると、これは気持ち悪い!
 サウナの中なので、事実として「熱い吐息」がかかってくるのである。「ちょっとやめてくれよ!」と言いたくなったのだが、そんな勇気はない。
 ただ、息する度に全部それではないので、かかってこないときもあるのだが、何回かに一度「ぷはぁーっ」と、熱い吐息がかかってくるのである。「上向いてくれ!」と念じるものの無駄であった。もう「早く出てってくれ」と念じる以外にない。
 その念が通じたのか通じなかったのかわからないが、オレより先にその熱い吐息のおじさんは出て行った。すぐさま段を上がり、そのおじさんが座っていたところに移動。何となく背中を熱い壁に徐々に密着させ、吐息の余韻を消した。



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