オカンとワンコ

過去と他人は変えられない 自分と未来は変えられる

「消えた子供」読了

2022年09月03日 11時30分23秒 | 読書
江戸から離れて洋物へ。
『消えた子供』を読了しました。

『消えた子供 トールオークスの秘密』クリス・ウィタカー著

誰もが顔見知りの小さな町で3歳の子供が嵐の夜に消えた。
物語の中心はこの事件だけど、
取り巻く住民のそれぞれの事情が代わり番こに綴られていく。
「日常は螺旋である」
解説の冒頭に書かれたように、くるくると場面が展開する。
そして、その裏の事情もだんだんとあかされてゆく。

やっと授かった息子を6ヶ月で亡くし、危ない関係の夫婦。
父親に捨てられた反発でマフィアを気取る高校生の息子と母と幼い妹。
母親の友達は彼氏に振られたばかりのパティシエ。
元々なのか病気のせいなのか精神的に異常な母親と暮らす縦にも横にも巨漢の写真店員。
何かから逃げて仕事を転々とし、今は自動車販売店に勤める男性。
などなど、まぁたくさんの登場人物。
名前を記憶するのが大変だった。

ひょっとしてこれが犯人では。
この子たちはこの先どうなるのか。
子供を探す母親の暮らしぶりは。
この夫婦はこのまま破綻しちゃうのか。
なんで逃げ回るの、ひょっとして危ないことをやってしまったか。

人物によって立場を替え、ハラハラとしながら読むのでした。
それぞれに解決(?)して、納得したり、哀しくもあり安堵もありで、
かなり面白かったです。

しかし…いつものことだけと…
ブランド物や車の種類、紳士物の靴の種類など、
全く知らないので調べながら読むから、かなり遅読でしたニャ〜。