毎日のスケッチ・ブログ

山田久仁夫のサイト・日々の暮らしの中で描いた水彩スケッチを毎日掲載・早描きスケッチ、日常の風景、旅の印象、写真等・・

大正村の町並・"Taisyo Mura"Townscape

2011-05-07 | まち歩き

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大正村はいわゆる博物館、テーマパークではない。

明治村、江戸村とは趣きが違う。

度々、この辺りを通るのだが、それは表道路であって、

一歩入り込んだ道は通らなかった。

以前も一度、車で通りながら大正村って何処なんだろと

思いながら走り過ぎた事がある。

言わば、普通の町があるべき姿でそのまま残っている町だ。

幾つかの施設に入るのは有料となるが

普通に散策するが、得策だ。

どの町にも此処のような風景は残っているだろうし、

ついこの間までは見慣れた景色であった筈だ。

遠くて近い懐かしい景色。

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大正という時代は短い事もあり、

歴史的に語るには知識を持たない。

思い起こすは、竹久夢二、武者小路実篤、関東大震災くらいか。

明治以来の文明開化の波が庶民の生活の中にも定着した時代。

国家に変わって個人というものの重みを感じる新しい時代。

デモクラシーが叫ばれ、自由が謳歌された時代。

今に通ずる基本的な事が根付き始めた時代という事か。

未だ至らぬ国が数多くある事に今更ながら考えてしまった。