風を紡いで

旅の記録と料理、暮らしの中で感じた事などを綴っています。自然の恵みに感謝しながら…。

(4)格安の個人旅行計画

2005年05月20日 | 2005年コッツウォルズ母娘旅
そろそろ日程を組まなければ…。
とはいうものの、二女は卒業を控えて多忙なスケジュールをこなしている状態。
卒業制作や研修、運転免許の取得、バイトなど休む暇なく動き回っている。
一緒に計画を立てることは困難だった。どうしようか…。

「イギリスの2月、3月は寒そうだね」
「パリはどうかなぁ~」
「雪降ってるだろうね」
「でも、3月前後しか空てる日はないし…」
「そうだよね~」
「シーズン・オフだと観光客も少ないし、かえっていいかもしれないよ」
「みんなが行かない冬のイングランドかぁ」

―夕食時、二人の話題は旅のことばかり。
卒業制作に追われている長女は留守がちだった。
研究室や友人のアパートに泊まり込んでは、作品づくりに集中していた。

「忙しそうだけど、この辺で具体的に計画していかないと…。もう限界だよ」
「そうかぁ~」

―ネットで二女が調べ始めた。
「イギリスの田舎で、お気に入りの場所を探してのんびりしたいなぁ」
「コッツウォルズがいいよ、お母さん!」
「え?コッツ…、なに?」
「コッツウォルズだよ。すごくきれいな所なんだよ。見てよ!」

コッツウォルズは、まるで絵本のような世界だった…。

とはいうものの、
コッツウォルズの詳しい情報は、ネットではなかなか入手できなかった。
交通事情が悪そうだ。
「多少コストが高くなってもレンタカーを使う?」
「自転車は?」
「歩くのは?」

と思うけれど…。雪の状況はどうなのだろうか?
そんな訳で、近くの旅行会社HIS(エイチ・アイ・エス)を訪ねることにした。

少しずつ具体化させようと、相談にのってもらったものの…
HISではブリティッシュ・エアウェィズの航空券
(成田―ロンドン、パリ―ロンドン―成田)と英国区間乗車券(※)の購入、
そして、海外旅行傷害保険加入申し込みをするだけで終わった。

格安ツアーもチェックしたが、思うようなものが見つからなかった。
そこで、ホテル予約とスケジュールは自分たちですることに…。

「国際免許証発行や、トラベラーズチェックなどの銀行関係はお母さんがするよ」
「スケジュールや宿の予約はお願いね」―ここは、娘に任せることにした。

卒業旅行であるし、娘がどんな旅にするか、口出ししないでおこう!
この経験がのちに、少しでもいいから彼女の成長や自信につながっていけばいい。
そんな親の思いもあったのだ。
「英語もフランス語も駄目なのに~」と最初はぼやいていたが…。
彼女はみごとにやってのけたのだった。

※母・レジャー(バリュー)料金、19歳の娘・ユース料金にすることで割引。
ただし、100%チャージ(買取り)なので、変更が出来ないため余裕を持った時間設定が必要。
(私たちはたっぷり時間を取ったので、幸い、乗り遅れというトラブルは起きなかった)


※写真は現地で出会ったスタントンの萱葺き民家(B&Bのオーナーに教えてもらった夢のような空間)
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