ある高さ
山々の谷あいから
しきりに雲が湧き
ある高さをめざす
みずからにふさわしいと思う高さまでくると
そこにとどまる
なぜか、それ以上の高さにはならない
同じような雲が
同じような高さにとどまり
見渡す限りの、深々した雲海になる
私が雲海をいらただずに眺めたのは
若い時ではない
少し年をとってからだ。 (吉野弘さんの詩集より)。
私が、吉野弘さんの詩集をめくりながら、ゴロゴロしていると
ふっと視線を感じ、目の先に雲が顔を出していました。ちょつと気恥かしさを覚えた朝。
写真:ムラサキツユクサ。花言葉:尊敬・変わらぬ想いetc。
スミカフローラ
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