古民家の庭の片隅にある、山野草園へ。
ナンバンギセル(南蛮煙管)ハマウツボ科:花の形が煙草のパイプに似ていることから付いた名前です。
ナンバンギセルは、葉緑素を持たないことから、ススキやスゲ、(写真のナンバンギセルはリュウノヒゲ)
に寄生し成長する一年草の植物です。
いにしえの人達は、[思い草]と呼んでいました。ススキの足元で咲く姿に想い悩む姿を重ねたようです。
万葉集:道の辺の 尾花(ススキ)が下の 思い草 今さらさらに なにを思はむ(大伴家持)
道端のススキの下に生えている思い草のように、私は、今さら何を思い悩みましょうか。という歌です。
草をかき分けないと見つける事の出来ない小さな花[思い草]、
大伴家持さんは、忘れたはずの想いをフッと思いだしてしまったようですね。
次は、シモバシラ・シソ科、地表が0℃以下になると、枯れた茎が吸い上げた水分で
氷の結晶(霜柱)を作ることから付いた、名前です。
そして、ルツボ:ユリ科、花言葉は、誰よりも強い味方だそうですよ。
小さくてもしっかりとみんなを応援している花なんですね。
楚々とした花達に心なごまされた私です。