『テンタクルズ』でもお馴染みのヴィンセント・ベルのアルバム。
『大空港』の愛のテーマが、このアルバムのタイトル。ですが、今回このアルバムを選んだのは、それなりのワケがあります。
曲目
曲目
『大空港』のラブ・テーマ
『真夜中のカーボーイ』からうわさの男
『1008日のアン』
『ひまわり』
『ア・タイム・フォー・アス』
『いそしぎ』
『地獄に堕ちた勇者ども』
『ダーリング・リリ・マルレイン』『ニッキー』
と、ありますが、入っていない曲もあります。
私がこの中で嬉しかったのは、彼の演奏による『地獄に堕ちた勇者ども』が入っていたからでした。これは、まだ「ポピュラーアラカルト」になる前の、毎月第4火曜日にオンエアされていた「FMコンサート」で関光夫さんが映画音楽番組をやっていた頃、私は中学二年。その年の6月、主にジェリー・ゴールドスミスの特集をしていたが、リクエストのコーナーで、このヴィンセント・ベルの演奏する『地獄に堕ちた勇者ども』が流れたのだ。その時はよく覚えていなかったこともあり、ヴィンセント・ベルも知らなかった。ご存知この作品はルキノ・ヴィスコンティ監督作品で、モーリス・ジャールが音楽を担当しているが、この演奏では、あのゴツゴツ感がない、イージーリスニング・ナンバー。何故関さんがサントラを使わずこのヴィンセント・ベルの演奏をチョイスしたかはわからないが、とにかくこちらが流れ、しばらく演奏者を探していた。そして、遂に彼の演奏と知った。当時モノラルのラジカセしか持っていなかったので、今、こうしてステレオで聴けた喜びは大きい。
これも、こめへんさんが個人輸入で入手させてくださった。手元でCDで聴ける喜び。感激ですなあ。
では、フル・アルバムでお楽しみください。
では、フル・アルバムでお楽しみください。
「地獄に堕ちた勇者ども」はモーリス・ジャールによるものとは随分違っている、というかこれをイージーリスニング調にアレンジしてしまうというのはなかなか思いつかないアイデアのような気がします(笑) もとのBGMでは舞台になった時代の雰囲気を伝える感触になってましたが、ここではそれがすっかりそぎ落とされて、イージーリスニング風に聞きやすくなってます。ただ、その分、却って陰の部分が際立っているようにも聞こえますが←賛辞のつもり
とはいえ、これだったら、他の曲に中に混ざってもそれほど違和感はなさげなので、チョイスされた理由はそれかもです。
他に「冒険また冒険」「オフサイド7」とか、ツボなアイテムを出してました。このアルバム、私は、「1000日のアン」が入っていたのが驚きでした。この曲のカバー演奏というものを初めて聴いたので。