監督=ケン・アナキン
音楽=ロイ・バッド
出演=三船敏郎、デビッド・ニーブン、安藤一人、高美似子、ハーディ・クリューガー、イレーネ・ツ
張り子の虎。見かけは立派だが結局は見かけだおしという意味だが、日本人の少年とイギリス人の大人との心の交流から真の勇気、友情といったものを描いた映画。日本人少年、安藤一人の素晴らしい演技が観る人の感動を呼んだ。
音楽はロイ・バッド。どうやらテーマを売ろうとしたような、素晴らしい曲。レイ・コニフ・シンガーズが歌う「マイ・リトル・フレンド」は、既にスタンダード・ナンバー。
では、何故このシングル盤がニセトラか?この映画のサントラ・アルバムはフィリップスからリリース。主題歌の「マイ・リトル・フレンド」はCBS・ソニーからリリース。しかし、フィリップスのがサントラ。CBS・ソニーのは再録。ということで、敢えてニセトラに加えてみた。
ロイ・バッド指揮ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団「メイン・タイトル」
ロイ・バッド指揮ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団「メイン・タイトル」
レイ・コニフ・シンガーズ「マイ・リトル・フレンド」
フィリップスのEPを、むかし放送局で嘱託で勤めてた祖父から見本盤でもらい、聴いて感動し、後年LPも買いましたが、かなり違う演奏なので驚きました。いまでもEPのほうが好みです。
テーマを売ろうとした、というのは大いにありそうなことに思われます。
これのコーラスを聴いていると(「マイ・リトル・フレンド」のもそうですが)和風ではないというか、『ひとりぼっちの天使』のムジーク・ミニステナ楽団とどこか違うのが判って、そこがまた面白いです。