『哀愁のみずうみ』
監督=ドミニク・ドルーシェ
音楽=ジャン・プロドロミデス、S・リタルド
主演=ロベルト・ホフマン、ダニエル・ダリュー、ロミナ・パワー
ナチスの迫害に耐えかねて自殺したドイツの作家ステファン・ツヴァイクの小説『女の24時間の映画化。
第一次大戦のさなか、ヨーロッパでもっとも美しいといわれるスイス国境のコモ湖をバックに、パリの喧騒をのがれやって来た上流階級の未亡人アリス(ダリュー)とドイツ人でありながら軍隊を脱走し、毎日を賭博にあけくれてるトーマス(ホフマン)との間に燃え上がるはかなくも激しい情事を描いたフランス映画。
音楽の方は本来の音楽をジャン・プロドロミデスが受け持っているが、本邦公開版はS・リタルドの音楽が加えられたいるが、このS・リタルドはジャズピアニスト渋谷毅氏の変名。ある時渋谷氏に聞く機会があり、なぜリタルドという変名かを尋ねたら、「僕は仕事が遅いので、音楽用語のリタルド=ゆっくりと、をつけられてしまったのです」「他にもリタルド名機で作った作品があるのですが、もう忘れちゃいました(笑)」
ニセトラの裏話をこうして伺えたのは、これはよかったと思います。サウントトラック盤と称するシングル盤には、「フランスの中堅作曲家として定評のあるリタルドの作曲によるもの」と書いてあります。
こうしたニセトラのこぼれ話は楽しいですね。
YouTubeにUPされていないので、曲を紹介できないのが残念ですね。