春さんのレアトラ、ニセトラ、レアイージーリスニング三昧

レアなサントラやニセトラ、そしてイージーリスニングをご紹介するブログです✨

『ポーラの涙』(原題''bye bye barbara '')

2019-04-01 05:37:38 | 日記
『ポーラの涙』
 監督=ミシェル・ドビル
 主演=エバ・スワン、フィリップ・アブロン
    ブルーノ・クレメール、他
 音楽=ニナ・コンパーズ
 編曲=クリスチャン・ゴベール

 どちらかと云えば童顔だが、女のコにはモテそうなタイプのジェローム・トーマ(アブロン)は、パリの新聞社のスポーツ記者として敏腕ぶりを見せていた。ピアリッツで行われた試合の取材に来たこの日も、試合場で熱っぽい視線を交わした女のコと ホテルへシケ込み、夜は夜で記者仲間と悲しみのカフェへ行っ
て羽根を伸ばしていた。十二時近くなって街を出ようとした時、白いコートを着て緑色の瞳をもったすごい美人がはいって来た。美しかったためばかりではない。豪勢な身なりにもかかわらず、裸足だったからだ。娘はタクシーを頼んだが都合がつかず、迷って出たジェロームのホテルに泊めてくれと云った。部屋へ行くとエレベーターの中で意識が朦朧として来たらしい。倒れかかった彼女を抱き抱え、ベッドに寝かせたジェロームは、彼女の足首に、銀色のクサリが巻かれているのに気づいた。しやれたプレートがついていてポーラと書かれてあった。翌朝、ポーラ(スワン)を連れてパリのアパートへ帰り、何もきかずに出社したジェロームは、社会面にポーラの写真が大きく出ているのを見て驚いた。その下にはユーゴ・ミケリの令嬢、依然として行方不明と書かれてあった。急いで帰宅したがポーラはいず、代わりに待ち構えていた二人の男に強引に車に押し込まれた。

常に話題作を提供するフランスの女流プロデューサー、マグ・ボダールが、前作『めざめ』のミシェル・ドビル監督と再びコンビを組んで制作したファンタジー・ミステリー。

音楽は脚本のニナ・コンパーズが担当し、彼女自身も歌っている。編曲にはフランシス・レイの名アレンジャーのクリスチャン・ゴベールが担当している。

本国のみ発売のサントラ盤の他に、数々のカバーが出ているが、ここで紹介するテイチクのユニオンレーベルから出ているスクリーン・ランド・オーケストラの演奏は、見事にオリジナルに忠実である。

この邦人演奏による楽団は、フランシス・レイの『栄光への賭け』でもサントラそっくりに演奏されており、NHK - FM で放送されていた関光夫さんの映画音楽番組にもよく取り上げられていた。
 
ここでは本来ならばテーマ曲の聴き比べといきたいとこですが、テーマ曲のサントラはYouTubeにあらず。ということで、ニナ・コンパーズの歌と、スクリーン・ランド・オーケストラの演奏を聴き比べてみましょう。

https://youtu.be/N9QRB3me6ug(ニナ・コンパーズ)


https://youtu.be/5Ge74_U1bW0(スクリーン・ランド・オーケストラ)

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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (サンピン)
2019-04-01 06:28:32
クリスチャン・ゴベールという人は、フランシス・レイのアレンジをされていたのですね。白い恋人たちやある愛の詩が好きです☺
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Unknown (862831)
2019-04-01 06:31:53
サンピンさん。そうなのですよ。フランシス・レイのアレンジは、大半がこの人がされてますね。他のアレンジャーも幾人かされていますが。
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Unknown (春さん)
2019-04-01 06:58:29
サンピンさん。初めまして。ようこそ生まれたてのホヤホヤのブログにようこそ✨ニセトラという言葉は、もう10年以上前から使われていましたね。つまり、日本で公開する際に挿入されたり、または外国人名義の日本の楽団が演奏したものなどを指しますね。まだまだ研究の余地ある分野ですね😆これからも遊びにいらしてくださいね🍀
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Unknown (こめへん)
2019-04-04 10:52:00
春さんにご教示いただくまでは、昔、映画のポスターやチラシの写真を集めた本で見たきりの、忘却の彼方の映画でした。ゴベールの、フランシス・レイ以外との仕事があるのも知りませんでした。主題歌のけだるい感じいいですね。映像中、EPのジャケ自体が出て来るということは、歌のリリースが先行されてて、その歌にあやかって作られた映画なのかな(日本の歌謡曲映画みたいに?)。
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Unknown (862831)
2019-04-05 20:59:43
こめへんさん。私は思ったのですが、案外レイのアレンジ以上にこの『ポーラの涙』や『パリは霧にぬれて』などに、ゴベールらしさはあるのかも知れませんね。ましてや『白い家の少女』などのオリジナル作品に、やはりアレンジャーとは違ったゴベールそのものが感じられますね。
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