ここではインターバルと行きましょう
作詞=ジャン=ルイ・ダバティー
作曲=フイリップ・グリーン
歌 =ジャン・ギャバン
演奏=ジャン=ピエール・サバー指揮のオーケストラ
これはサントラでもニセトラでもなく、ジャン・ギャバンが70歳の誕生日の翌日に録音した、一枚のレコード。
ジャン・ギャバンがこのレコーディングをするにあたって、一人の作詞家による強い希望が叶ったものである。
最初は断った彼も静かに考え、やがて彼の人生を振り返ると同時に気持ちを動かす何かが強く心を打ち、過去への歌の世界への想い出が甦りだしたのだろう。
作詞者ジャン=ルイ・ダバティーとギャバンの間で詩の内容についての話し合いを幾度か重ね、この「今、俺は知った=俺の人生」が生まれた。
一つのものにかける彼の熱心な練習振りは周囲の人の目を見はらせた。
最初の歌を彼の娘に聴かせた時"すばらしいわ"と云う言葉を聞いて彼は安心をした。
彼はこの歌を若い人に感じ取ってもらえるだろうかと言う事が一番の気懸りだったらしい。
実際にこの作品の出来上がりが本当に"すばらしい"の一言につきるのだ。
彼の持ち味を充分に生かした語りと歌は長い芸歴の輝く一筋の光りの如くひときわ感ずるものの大きさを思わせている。
『俺の人生』ジャン・ギャバン
曲の方は幾分「枯葉」に似ているようにも聞こえました。