色々な所でこの件は報道されていますが、取り合えず国土交通省の「姉歯(あねは)建築設計事務所による構造計算書の偽造とその対応について」と言うニュースリリースにリンクを。
この件に関しては、偽造を行った一級建築士が技術者として言語道断なのは間違いないですね。
ただ、今の日本では、発注元が「コストを最優先」と要求する事があまりにも多く、まっとうにコストを計算する業者の仕事がどんどん無くなっているのが現実です。
今回の件は、今の日本社会の「何でもええから安くして」と言う風潮が招いた事態なんじゃないかと考えています。
#良い仕事には、お金も時間もかかると言う基本的な事が、全く無視されてるんじゃないかなぁ。
追記:今朝のTVニュースの報道で、建築元であるヒューザーの社長へのインタビューが流されていますが、やはり「コストダウンが最優先。だから姉歯事務所を使った。」と明言していますね(苦笑)。しかし、堀江社長が「ホリエモン」だから、私は「オジャマモン」とか暢気な事言ってる場合じゃないんじゃないかなぁ(苦笑)>ヒューザーの社長
追記:今日のTVニュースによると、やはり発注側が「鉄筋を減らさないと、事務所を変えるぞ」と姉歯側に無理やり要求してたようですね。現代日本における下請けいじめの構図の典型例なんでしょうねぇ。
この件に関しては、偽造を行った一級建築士が技術者として言語道断なのは間違いないですね。
ただ、今の日本では、発注元が「コストを最優先」と要求する事があまりにも多く、まっとうにコストを計算する業者の仕事がどんどん無くなっているのが現実です。
今回の件は、今の日本社会の「何でもええから安くして」と言う風潮が招いた事態なんじゃないかと考えています。
#良い仕事には、お金も時間もかかると言う基本的な事が、全く無視されてるんじゃないかなぁ。
追記:今朝のTVニュースの報道で、建築元であるヒューザーの社長へのインタビューが流されていますが、やはり「コストダウンが最優先。だから姉歯事務所を使った。」と明言していますね(苦笑)。しかし、堀江社長が「ホリエモン」だから、私は「オジャマモン」とか暢気な事言ってる場合じゃないんじゃないかなぁ(苦笑)>ヒューザーの社長
追記:今日のTVニュースによると、やはり発注側が「鉄筋を減らさないと、事務所を変えるぞ」と姉歯側に無理やり要求してたようですね。現代日本における下請けいじめの構図の典型例なんでしょうねぇ。
最近は行き過ぎたコスト重視もありますが、もう一つ「納期短縮」の要求も厳しいですね。今日中とか明日朝一でとか平気で要求して来る場合もありますから…。
運送業界なども厳しいでしょうね。"Just in time"の材料発注が普及していますが、決まった時間にトラック便がつかないとエライことになるそうですから。大きな会社で「効率化できました」というときは下請とかにもの凄い皺寄せが行っているんですよね。
>直接人命に関わるが故に
まったくもってその通りですよね。
極端なコストダウンを要求されると、品質を落とすしかしょうがないと言う結論しか出ない訳で、今回の件もまさしくそのケースに当てはまるんじゃないかと思います。
#建築士の周囲の人は「あの人は、自分から偽造なんかする人じゃない」と言う声も聞かれているようです。もしかしたら、発注元の「強力な」要請で、今回の偽造に手を染めてしまったのかも知れませんね(苦笑)
>「納期短縮」の要求も厳しいですね。
納期短縮の要求は本当に厳しいですね。メーカーさんは、常に「納期短縮=開発費の圧縮」と考えられるようで、私の方にもとんでもない納期で商談がやって来る事があります。
ただ、うちの場合は品質を落とさざるを得ない仕事はお断りしておりますので、超特急の仕事は割増料金を頂いておりますが(笑)
>下請とかにもの凄い皺寄せが行っているんですよね。
某大手自動車会社での運送業務を請け負っている運送会社の社長さんを知っていますが、まったくbuchiさんと同じ事を言っていました。
最近の「Just in time」は、輸送中のトラックの荷物になっている部品も、生産計画の中に組み込まれているそうですから(要するに、輸送経路もラインの一部になっている)、天候の悪化や事故による部品到着の遅れがあると、ラインが停止するそうです。
#で、その責任は運送会社に負わせるそうですから、そりゃ史上空前の利益も出るわなと(苦笑)>下請けにリスクを背負わせている訳ですから。
>輸送中のトラックの荷物になっている部品も、生産計画の中に組み込まれているそうですから
こういう計画は「得に描いた餅を本当に喰わせる」計画ですよね。システムには本来余裕がないとうまく機能しないはずなのですが、こんなタイトな生産計画で破綻しないものか心配になって来ます。
>こんなタイトな生産計画で破綻しないものか
いや、そこは下請けの会社が全部「無理をする」事によって成り立っているわけです(苦笑)
日本の労働組合運動は、こう言う不当な労働を強いる事に対する、労働者の抵抗運動として始まったはずなんですが、バブル崩壊後「会社が潰れるよりは...」と言う話で骨抜きの御用組合に成り下がった所が多いですよね。
#で、若者は役に立たない組合活動には参加しませんから、さらに弱体化して行くと言う事なんでしょうねぇ...orz