伊藤さん(JA1KSO)の提言(今回は「
聞く耳を持たないJARLのD-STAR計画」)を読んでいつも思うのですが、多くは共感出来る内容なのにも関わらず、どうしていつも「日本のアマチュア無線は滅びに向かっているし、若者がアマチュア無線の世界に入ってくる事は無い」と言う結論になるのでしょうか(苦笑)
実際にアマチュア無線の免許を取得する方は、Web上でもかなりの数が見受けられますし、活動している若者もそれなりの数で存在していると思います(私の所属クラブでも数人は存在しています)。ただ、彼らはJARLに入会していないだけなのです。
#私の所属クラブの若手メンバーはJARL会員ですけどね(笑)
JARLに入会していない理由としては、会費が高い事が大きな理由だと言われていますが、
年間3600円の会費を払えないはずはないので(新作ゲームソフトは1本6800円くらいが相場です)、やはり周囲に指導者がいないと言う事が大きな理由なんじゃないでしょうか?
#もっともJARLの青少年向け助成金制度には疑問があります。どうして助成金ではなく、未成年の会費そのものを値下げしないのでしょうか?
また、CW偏重でPhoneのCQに応答しないハイバンドの風潮(これは関西だけかも知れませんが)も影響しているように思えますし、経験者がほとんどPhoneでのCQを出していない事(これも関西だけかも知れません)も、入門者がアマチュア無線の世界を去る原因になっていると思います。
#QSOできないアマチュア無線に、誰が魅力を感じるでしょうか(苦笑)
なお、D-STARに関しては、私はこれからユーザー数が増えて行くにつれ、「事実上の標準」になって行くと思います(ARRLの機関紙であるQSTでも、大きく取り上げられていますので、少なくとも日本と米国では普及するのではないかと思っています)。
また、デジタル技術の世界は日進月歩ですが、長年その世界にいる人間の意見としては、「実装されて実用化した技術が世の中を席巻する」と言う原則は変わっていないと思っています。
#要するに「絵に描いた餅」は普及しないと言う事です。また、将来の規格(例えばD-STAR2とかになるのでしょうか(笑))では、下位互換性をその規格で考えればよいだけですね。