al baritono

アマチュア声楽家の独り言 ~ 歌ときどき仕事(笑)

「晩祷」国立モスクワ合唱団

2011年11月18日 | 演奏会
17日、ウラジミール・ミーニン率いる国立モスクワ合唱団の「晩祷(ラフマニノフ)」を東京オペラシティ、タケミツ記念ホールで聴いてきました。

午後7時からの公演でしたが、前日16日が結婚記念日でもあったので一日遅れのアニバーサリー、1日休みをとって朝から上京し、二子玉ライズのレストラン「Coat de Rouge Table(Maximの支店)」でランチ(^^
ゆっくりお買い物をしてオペラシティに。

いつものように面影珈琲店で一服。ウエイトレスがとても素敵で家内と見とれちゃいました。「お嬢さん、彼は居るんですか?もしフリーだったらウチの次男坊の・・」と言いたくなるような(笑)
200円のエキストラでお代わりまでしてまったり。開演を待つのこの時間が大好きです。

座席はS席。1階の中央少し後ろ寄りの、最も音響の良さそうなシートを取ったのですが、何と隣の席は合唱団「郁の会」のプロ団員の岩村マリコさん!彼女は東京トロイカ合唱団のメンバーで何度もこの「晩祷」を歌っています。ここ数年はミーニンの追っかけで来日の度に聴きに来ているそうです。

オープニングは3.11被害者にスヴィリードフの合唱のためのコンチェルトより「哀歌」。お寺の本堂での大人数での読経にも通ずる厳かな不協和音の波に包まれて不思議な感覚です。

そしてお待ちかねの「晩祷」。今回は抜粋ということで1,2,5,6番の4曲だけですが、流石にロシア人ならではの地を這うようなオクタビストの低音と、倍音いっぱいの厚みのある和声にすっかりヤラレちゃいました。普通のバスはせいぜいD(レ)くらいまでなのですが、それより更に低い♭B(シ♭)まで出すんですから、もう声というよりも低周波振動の様に心身を揺さぶります。重厚な和音の渦の中に身を置いて脳みそと心を存分に揺すられて1部は終了。

2部はお馴染みのロシア民謡。重めのメインディッシュの後のデザートのシャーベットのような(w
「赤いサラファン」とか「カチューシャ」「アムール川の波」「ステンカラージン」「黒い瞳」などなど。
アンコールは「カリンカ」そして大サービオで「ソーラン節」

ロシアならではの厚みのある合唱をたっぷり堪能させて頂きました。

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