al baritono

アマチュア声楽家の独り言 ~ 歌ときどき仕事(笑)

ハチャメチャな指揮者、突き抜けた「第九」

2011年12月12日 | 演奏会
昨日、浜松フロイデ合唱団で聴いた「第九」の第一印象です(笑)

その「ハチャメチャな指揮者」ってのは曽我大介さん!

いや、ハチャメチャってのはメチャクチャじゃないですよ。悪い意味じゃないです。

佐渡さん(佐渡裕)の指揮がダンスのように大袈裟だ・・と批判する人も居ますが、そんなもんじゃない(笑)

やんちゃな坊主が竹刀を振り回しているような(爆)

第1楽章が始まった。曽我さんを追っかけている合唱仲間からチケットを貰ったので、余程の魅力が?とどうしても指揮者に注意が行く。
のっけから飛んでます。何とも落ち着きません(汗;

俗にいうクラシックの持つ「上品さ」とか「厳格さ」とかからはかなり離れた、そうジャズのフルバンドの指揮者みたいな。

演奏自体もとても元気の良い「第九」で、速いテンポも相まって軽快な迫力といった感じです。

第2楽章は、ここは曽我さんの棒にピッタリの楽章かな?この辺に来ると僕もマエストロを多少理解し始めます(笑)
第3楽章・・ゆったり始まるかと思えばここも意外に速いテンポで。好みで言えば、ここだけはもう少しゆったりと振って欲しかったと思いました。

そして最終章の「歓喜の歌」。飛ばす飛ばす!テンポの揺らしも休符のタメも関係なく突っ走ります(笑)

そんな訳で、一気呵成に最後のPrestissimo!

いやあ・・昨日は「第九」というジャズを聴いてしまいました。

呆気にとられるというか、守旧派のクラシックファンは多少眉をひそめるかもしれませんが、何だか爽快感の残るベートーヴェン!

これもアリかな!

喝采を浴びながら客席に振り返る曽我さんの顔を見たら、わはは、屈託の無い笑顔。

指揮者に注目しながら聴いたせいもあるのでしょうが、これほど指揮者個人のキャラクターが表に出た「第九」は初めてです。

多分、曽我大介・・とっても爽やかな人となりなんだろうね。

合唱団員はみんな曽我さんを好きになり・・
オケはまだ全員が曽我さんを理解しきれず・・
観客は終始圧倒され・・

そんな演奏会でした。

で、あんたは?・・・って?

曽我さんの棒で歌ってみたいというよりも、彼と遊んでみたい((爆))

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2 コメント

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ありがとうございました (ぐーまま)
2011-12-13 07:17:39
「第九だと思って目が覚めた。遠足の日の小学生みたいだ。」と言うのが、その日のマエストロの朝一番の呟き。

楽しいこと、人を楽しませることが大好き。

正面から拝見している時も、後ろ姿の時も、超楽しそうですよ。

そもそも演奏会形式で衣装も白黒だったはずの「カルメン」が、マエストロ始めみんな楽しくなっちゃって、衣装や小道具、振り付けまで付いてドタバタ走り回る「学芸会形式?」になっちゃうんだから。

行動力だけじゃなくて、マエストロ作曲のKIBOWやマリンバの岩見さんのために編曲した「カルメン幻想曲」も改めてすごいと思います。

マエストロを囲む会に行くと、おいしくて(おいしいものも大好き)楽しくて、マエストロが他の団体の人に電話してるな、と思うとまた本番が一本増え(笑)、来年も忙しいです。(爆)
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背中が・・ (al-baritono)
2011-12-13 11:08:18
第一楽章の「葛藤と苦悩」でも、背中がウキウキしてたもんね(w

お陰さまで新しい楽しい「第九」に出会えました。有難う御座いましたm(_~_)m
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