al baritono

アマチュア声楽家の独り言 ~ 歌ときどき仕事(笑)

何のために表現する?

2011年07月31日 | もろもろ
というか、なぜ表現するんだろう?

話すという事。書くという事。描くという事。歌うという事。どれもが自己表現。

何を言いたい?誰に言いたい?何のために?表現してどうなるの?その表現が何かの実現につながるの?

他者の話を聞いて共感する。誰かの著作物を読んで共感する。誰かの絵画を見て美しいと思う。誰かの歌を聴いて心が和む。そこには、自分の心には何が具現化した?

よく、良い話し手になるには良い聞き手にならないといけないと言われます。そのセオリーに当てはめると、良き表現者になるためには良き鑑賞者または良き受動者にならないといけませんね。

相手の心を動かす、そのためには自分の心も相手に対して柔軟に動かなければ。

最近の僕の音楽鑑賞の仕方が、少し一方的になっていることに気が付いた。どうも、生兵法のせいなのか「こうでなければ!」という概念を先に作って音楽に向かっている自分に気が付いた。なまじっか少しばかり音楽を齧ったせいで却って視野が狭くなっている。

芸術に触れるだけに限らず、何か頑固になってきている。生きてきた過去の記録が何か新しい別のものを受け入れる邪魔をしている?

もっと柔軟に音楽に触れよう・・・・・
もっと柔軟に周囲のすべてに触れよう・・

それはより良き表現者になるためではなく、自分に残された20余年の残りの人生をより楽しむために。その結果、副産物としてより良き表現者になれればそれにこしたことはない・・・

鼓膜再生オペ終了

2011年07月29日 | もろもろ
水曜日に入院し、木曜午後に手術、そして今日の昼前に無事退院しました。手術は30分という短いもので、お陰さまで術後の経過も順調で、退院後の今日も普通に仕事が出来ています。

当初は1日入院の予定でしたが、その日の午前中に大きな手術(甲状腺のようです)があるので前日から入院して欲しいとの要望があり、加えて術後の経過が思わしくなかった時を考えて土曜日までの3泊の申し込みをさせられました。最初の話と随分と違います。担当医は結構優秀らしいのですが、言うことがその都度違うので面食らいます。

初日は9:30に診察。軽く洗浄消毒してそのまま入院。全くの健康体が翌日午後の手術のために病室に押し込められるのが拷問以外何ものでもありません(汗;
こんなことも予想してポータブルDVDを持ち込んだのは正解でした・が、音は出すな、イヤホン禁止なので、辛うじて正常な片耳だけイヤホン付けて片チャンネルだけで(笑)

しかし、最初はたっぷり時間があるからと楽しみにしていたのですが、狭く硬いベッドで小さな画面の映画を一個のイヤホンで一日見続けられるワケもなく・・、院内をブラブラしたり、許可をもらって外に出て構内をぶらぶらするも・・暇で死にそう(爆)

消灯は9時なのでとても健康的なのですが、普段とリズムが狂う上に隣のベッドからは呻き声が聞こえるし、通路を挟んだ向かいのオヤジは矢鱈と低周波の屁をコクし(滝汗;

んなわけですが朝は早く目が覚めます。手術当日、オペの看護師が説明に来るというので散歩もできず病室で待っていたら来たのが10時。点滴で3回も針を刺されて管付きに。スタンドを押してトイレに行くところで、やっとオペ前の入院患者の自覚が(笑)

14時に手術室に入り、麻酔、耳裏の皮膚切除、鼓膜整形&皮膚貼りつけと作業は進みます。痛くないと言われますが、いくら局部麻酔してもやっぱ痛いは痛い。特に耳穴への麻酔注射は・・痛い。麻酔打つから痛くないよって、そりゃ麻酔が効いてからは痛くないけど、耳穴の奥への注射は痛いよね。しかも3本(汗;

耳裏の皮膚を切除する段で、危うく静脈を切りそうになって別の場所で切り直すってドタバタを除いてオペは成功(爆)って言うほど大袈裟なオペじゃないんだけど。

お陰さまで術後の経過も順調で、その日もオモロイ事が多少はあったけどスルーして(w)今日の昼前に無事退院しました。

術前は薄い紙が鼓膜の代わりに貼ってあってすこぶる良く聞こえてましたが、今はそれよりも分厚い自分の皮膚が付いているので、なんだか水中で音を聞いているようなゴボゴボした感じと、何となく圧迫感で不自然な感じですが、次第に皮膚が鼓膜のように薄くなって、数カ月後には全く鼓膜になるそうです。それまではこの不自然さに慣れるしかありません。しかし・・皮膚が自然に鼓膜になるなんて・・人間の体って不思議ですね。

ということで、ご心配くださった皆様、有難う御座いました。

鼓膜再生オペ

2011年07月13日 | もろもろ
本日、診察して28日に手術することになりました。

ファイバースコープで鼓膜と内耳の状態をチェック。鼓膜が約1/2穴が開いている事は既に解っていますが、大事なのは内耳の状態です。長年外気に晒されていましたから汚れていたり損傷があったりすると、鼓膜再生の前の処置が必要になります。幸いなことに内耳は綺麗でした。

そんな説明を聞いていると、いきなりシューッ!チューッ!と勢い良く空気を送り込まれてびっくり(汗; 風圧で耳の奥が痛い(汗;
何したんですか?と聞いたら、「残った鼓膜の周囲にカサブタ(耳垢?)が有ったので吸引除去したんです、痛くないでしょ?」痛いってば(爆)

その後、聴力検査。そして紙の仮鼓膜の装着・・これが痛い(汗;
「大分痛いですけど我慢してください」
え?さっき痛くないと言っててあのくらいだから・・
と思うまもなく・・・・(涙;
いやあ、鼓膜を触るって・・痛いんですね。うぅっ!と唸りながら診察台の端を凄い力で掴んでました。

で、装着後の聴力検査ですが、結果を待つまでもなく・・すごい変化です。え?これが通常なの?と思うほど。結果は・・反対の耳よりもいい(笑)

いやあ・・小学生の頃に右耳の鼓膜に傷をつけて以来、ずっと右が難聴だったので、それが当たり前のように生活してきたんですが・・本来の聞こえ方ってこんなんだったんですねえ。

まあ、普段の生活で困ることもなく、あえて手術なんて考えても居ませんでした。が、年をとるに連れて症状は悪化し、合唱をする時に右からの音が聞こえにくいことや、騒音の中で右から話しかけられても気づかないことがあったりして手術に踏み切ろことにしたんです。それに昔は鼓膜再生って大変な手術だったんですが、今では1日の入院で済むようになったんですね。

と言う事で、今月末には紙ではなく自分の皮膚が鼓膜になります。ミミの後ろの皮膚を一部切り取って鼓膜の代わりに貼り付けるんです。鼓膜より皮膚のほうが厚みがあるので、完全に同化して鼓膜本来の厚みになるには数ヶ月かかるらしいですが、オペ直後でも聴力は大幅に改善されるようです。

「せっかくですから手術の日まで紙は貼っておきましょう・・・」

帰り道、カーオーディオから流れる音楽のよく聞こえること(^^
左右のバランスが全然違います。特に高音域の広がりが違います。
自分で歌ってまたまたびっくり。自分の声の大きいこと((爆))
ピアニッシモをメゾピアノくらいで歌ってたかも(滝汗;

それに、とても響いて聞こえます。今まで響きを大きくしようとリキんでいたかも知れません。そしてその分逆に響きを失っていたかも・・。今はとても楽に軽く声が出せるような気がします。

なんかとても嬉しい(^^

シンフォニエッタ静岡定期演奏会

2011年07月10日 | 演奏会
■会場:グランシップ 中ホール
■指揮:中原朋哉
♪オネゲル:夏の牧歌
♪モーツァルト:協奏交響曲 変ホ長調 KV452より
 オーボエ:植田明美、クラリネット:竹内未緒
 バソン:小山清、ホルン:月原義行
♪長谷川勉:匿名の歌たち
♪モーツァルト:交響曲第40番 ト短調 KV550(第2稿

小編成のプロのオーケストラ「シンフォニエッタ静岡」の演奏会に行ってきました。この交響楽団は初めてです。実は専属の合唱団を創設するというので以前から気になっていて、マエストロがどんな音楽を紡ぐのか?それを確認の意味もあって聴きました。

で・・・正直言って微妙(汗;

いや、決して下手ではないのですが、小編成ゆえにそれぞれの楽器の本数が少なく、そのためにちょっとした事がアンサンブルを乱します。木管と弦のバランスも時として??な感じも・・・。それを傷とみると味とみるか意見の分かれるところでしょうか。常設楽団ではなく、他の楽団で活動している演奏家の寄合所帯的な楽団なのでアンサンブルに若干の無理があるんでしょうか。その点がちょっと残念に感じました。

マエストロ中原さんの指揮は、しごく真っ当というか破綻なく予定通りにきっちり進める・・という感じでした。綺麗にまとめていらっしゃるのですが、僕の好みからすると面白みに欠けます。演目が演目ですけれども、その中でももう少しドラマが欲しかった。

とても美味しいお料理をいただいたのですが、これは旨い!というインパクトのある一品のないコース料理みたいな。何かちょっと物足りなさを感じながら・・

いつも大編成の交響楽団ばかり聴いていて、このような小編成を聞きなれていないからなんでしょうか(汗;
様々な試みをしているようなので、長い目でこれからも聴いてみたいですね。

そうそう専属合唱団・・取り敢えずエントリーしてみましょうかね。少なくても今の所属団の使うオケよりは圧倒的に上手いから(笑)

レッスン7/5

2011年07月07日 | 声楽
2週間ぶりのレッスンでした。

このところの寒暖の差で喉の調子がイマイチです。軽い風邪症状でしょうかたまに痰が絡みます。軽くウォーミングアップですが、流石に師匠の暖機運転は上手い。あっと言う間に息の通りも喉のザラツキ感も治ります(^^

まずはIDEALEから。随分と歌いこんでいるのでサラッとOKが出ましたが、歌が平板にならないよう、いわゆるサビの部分でのアッチェレ(加速)を明確にするよう指示が。明確にし過ぎてレガートさに欠けてしまい何度か直されました。前のめりにテンポ感良く、しかもレガートに(汗;

ドン・ジョヴァンニは母音歌い、子音抜き、そして歌詞で・・と。まだ曲が身体に染み込んでいないのでレガートには程遠いです。「窓辺においで」と恋人に囁く歌なので甘さが必要なのですが、バスバリトンとしては結構高音域で歌うので甘い響きが作り難いんですよね。声を丸くしようとすると響きが落ちるし、響きを落とさないようにしようとするとアッケラカンとした明るいテノールのような声になる(笑)
どうやらバリトンをあまり意識せずに色男を演じたほうが良さそうです(爆)

師匠からは、「まあ後は歌いこみね。歌いこめば歌詞も声(音符)も綺麗に繋がるようになるから」と。

ってゆうかあ・・・師匠も伴奏を甘く弾いて下さいよ(苦笑)

GUCCI関係者特販会atお台場

2011年07月03日 | もろもろ
行ってきました。
買っちゃいました(汗;

TFT 西館の会場に入ってすぐに目に止まったのがこれ。



光の関係で青っぽく見えますが黒です。ラペルがサテン?でタキシードっぽいです。生地も細かいラメのように光の当たり具合によってチラチラと光ります。ディテイルも凝ってます。

ステージ衣装にイイぢゃん!と値札を見たら・・
何と45万円なり!!
でも、それが8万円(笑)

スタッフに「なんで45万もするん?」と聞いたら、これは09年秋物のショーモデルでショーのために数点作った内の一着らしい。倉庫から引っ張り出してきたばかりみたいで畳み皺だらけだけど、試着したらジャストサイズ!!
思わず買い物袋に(^^

物欲を満たし、家内の買い物を待ちながらぶらぶらしてると・・嗚呼!また見つけちゃいました。

光沢のあるコットンのブラウスです。スタンドカラーで共布のスカーフが付き、カラーにも前見頃にもプリーツが。そしてカフスにはブリリアントカットのガラスボタン。

おお!と試着したら少し肩が下がります。どうしようと迷ってると後ろから家内が「似合うわよ!仕立て屋さんで治せるわよ、その位なら・・。買っちゃったら?」
ってことでコレもゲット。ちなみにコレも一点物で、何と正札は12万円(汗; だけど1万2千円(^^

他の商品を見てると、定番モノや量産ものはせいぜい半額~60%オフ。数もサイズも揃わない個性的な一点物は特にバーゲンみたいです。

ってことで10万近く遣っちゃいましたが、家内は欲しい物がなかったようで・・安心、わははは。

今年後半の予定

2011年07月01日 | もろもろ
2011年も半分が過ぎてしまいましたね。
今年の上半期は何と言っても東日本大震災。震災の影響で何もかもが大きな変更を余儀なくされました。社会全体が大きなターニングポイントを迎えています。様々な混乱(負の部分)から明るい国の未来への芽吹きが期待されます。日本人の真価が問われていますね。

さて、私的には今年の前半は出番も多く充実したものでした。昨年末のピッコロカンターテ以来、2月のバレンタインコンサート、4月には浜松シティオペラ協会演奏会、5月には浜松声楽研究会の演奏会と次々に新曲が与えられ、忙しいながらも刺激的な重質した毎日。

声楽研究会も立て続けに演奏会を行ったので、今年の後半はちょっと一休みです。年末の演奏会も中止することになりました。というよりも・・今年は大発表会の年なんです。田代門下の生徒さんがほとんど全員参加し、日頃の練習の成果を発表します。思えば3年前の発表会。始めてのソロの舞台、ガチガチになりながら「O Cessate Di Piagarmi 私を傷つけるのをやめるか」と「Ombra mai fu かつて木陰は」の2曲を歌ったのがソリストの第一歩でした。

そして来年春には大きな演奏会を計画しています。4月1日、浜松アクト中ホールでヴェルディとプッチーニに焦点を当てたコンサート。ここでドン・カルロのフィリッポ2世の「ひとり寂しく眠ろう」を歌う予定です。

と言う事で、少しゆったりした後半になりますが大まかな予定を防備録的に記載してきます。

出演視聴
7/10 シンフォニエッタ静岡定期演奏会
7/24 浜松フロイデ合唱団「モーツァルト:レクイエム」
8/21 河口湖音楽祭「カルミナ・ブラ-ナ」

8/29 浜松声楽研究会発表会
9/24 合唱団「郁の会」定期演奏会
12/3 一万人の第九