al baritono

アマチュア声楽家の独り言 ~ 歌ときどき仕事(笑)

河口湖音楽祭「佐渡カルミナ」続編

2011年08月24日 | 演奏会
前編をアップしてから随分と経ってしまった。忘れないうちに書いておこう。

いよいよメインの「カルミナ・ブラーナ」
この世俗的カンタータは、いつか歌ってみたい曲の一つなのですが、実は生では一度も聞いたことがありません(汗;
CDではヨッフム盤と小澤征爾盤を持っていますが・・。

さて、そのカルミナがシエナという吹奏楽団でどのように演奏されるのか?晋友会の支援を得た地元の特別合唱団がどの様な合唱を響かせてくれるのか?キュウさんのバリトンソロは?と興味は尽きません。

で・・ピアノ2台とシエナの演奏は・・迫力あり過ぎの感が否めません。ステラシアターの音響や座席位置との関係もあるのでしょうが、合唱がどうしてもオケを超えて客席に響きを届けられない。というよりもオケとのバランスがイマイチに感じられました。まあ、晋友会との共演ではありますが、いくら人数を頼んでもアマの限界なのでしょうか。佐渡さんの位置でどの様に聞こえていたかは分かりませんが、バランスとしてはオケをもう少し控えめにした方が良かったような気がします。が、音楽祭の性質や佐渡さんの性格を考えれば、兎も角大迫力で音楽祭の幕を閉じるという意味で、あれはあれで良かったのかも知れません。

演出も凝っており、
カウンターテナーの弥勒さんが黒いカラスの着ぐるみで登場し、最後は焼かれてローストチキン状態で串に刺されて担がれて退場して笑いを取っていたし、横田栄司さんの朗読付きという、初めてカルミナに触れる人には分かりやすいものでした。

大喝采とアンコールに応えて中高生も演じたアフリカンシンフォニーをシエナが、そして最後はシエナお決まりの「星条旗」。舞台とオケピットに溢れんばかりの観客が流れこみ、盛大に10周年の幕を閉じました。

晋友会の合唱、ソリストの独唱、中高生のフィンランディアとアフリカンシンフォニー、そして大迫力のカルミナ。デザートにはシエナのアフリカンシンフォニーまで用意されて・・もうてんこ盛りの5時間。

美味しい物をたらふくご馳走になった気分で河口湖を後にしました。

PS

後日、最上階で聴いていた合唱仲間から聞いた話ですが、オケと合唱のバランスも良かったそうです。やはり前から6列目ではすり鉢の底、和声は僕らの頭上を飛び越えていたようです。佐渡さんとシエナの名誉のために書き添えておきます。

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