al baritono

アマチュア声楽家の独り言 ~ 歌ときどき仕事(笑)

小学校で歌う!

2012年02月28日 | 声楽
先週に引き続き、菊川市立川城小学校の音楽授業に行ってきました。 今回は6年生です。先生によると、5年生に比べて自己主張が強くまとまりに欠けるクラスだそうです。

さて、先週の反省と対象が1歳上がったことで内容を少し変えてみました。
オペラアリアと日本歌曲という構成は同じながら、曲目を少し大人っぽく(w

まずはオペラの概略を少し説明して、声種と役柄のお話です。
ソプラノはヒロイン。性格によってコロラトゥーラからドラマティコまでの説明。 そしてコロラトゥーラの佐々木元子が前回と同様に「魔笛」から「夜の女王」を。 ドラマティコの松井美有紀が「蝶々夫人」から「ある晴れた日に」

そして僕が男声の説明。テノールがヒーロー(王子様)、バリトンは悪役、バスに善人(国王や裁判官、学者など)が多いとか・・ 。そして「ドン・ジョヴァンニ」から「窓辺においで」を。

日本歌曲は前回と同様ながら、「荒城の月」の歌詞の説明を念入りに。戊辰戦争(会津戦争)での鶴ヶ城の戦いでの白虎隊の最期をイメージして作詞されたこととか。歌曲を歌う場合の歌詞の解釈の大切さを。

そしてオマケとしてドイツ音楽の輸入以前の日本の歌謡としての詩吟「白虎隊」の一節を唸って、その変化を感じてもらったり・・

最後はお決まりの「ふるさと」の合唱。

質問コーナーでは、流石に6年生、先週よりも高度な質問が。
強弱とか抑揚を上手に付けるには?とかね(汗;

フォルテとピアノは音量の大小ではなくて、フォルテは「力強く」「堂々と」「おおらかに」とかいう意味を持ち、それは曲想や歌詞から連想して歌うといいとか、ピアノは「優しい」「寂しい」「可愛い」「可哀想」とかのイメージから・・とか。 クレッシェンドは高揚感、デクレッシェンドは鎮静とか・・・

この話は音楽の先生も知らなくて単なる音量記号としか見ていなかったようで「目からウロコでした!」と喜んでくれました。

そして、「どうして歌い出しが上手なんですか?」だって(w
前奏の間に音程をイメージして身体と息と口の形を準備して、いきなり声を出さずに息の流れにのせてピアノから・・っていつも師匠に言われてることじゃないですかっ!(爆)

あと、どうしたら響きを作れるかとかね(滝汗;
一応、下半身をしっかりさせて息の力を安定させて口の中を広くとか・・いろいろ言いましたが、僕らも苦労してるんですよね(汗;

先週以上に生徒たちの意識も高かったし、コチラも要領が解っていたので良い歌が歌えていたし授業の内容も格段に濃かったと思う。

子供たちとの授業って、すごく刺激的で僕らにも大いにプラスになります。機会があればまたやりたいと思います。

そうそう、先生から合唱の指導も・・との話もあったので、時間が作れたら時々見てあげれたら・・と思ってます。

いやあ・・・楽しいです。

満足の「第九」合唱

2012年02月27日 | 合唱
何度「第九」を歌ったでしょうか?
ざっと40回位になりますか。というか、合唱の始まりが「第九」でしたし声楽を始めたのも合唱が切っ掛けですから、今の僕(趣味の上での)スタート地点が「第九」合唱だったわけです。

その「第九」なのですが、そもそもアマチュアの「第九合唱」は100人超の大合唱団、しかも敷居の低い市民参加のイベント合唱団が多く、演奏会自体も音楽会と言うよりも町起こし的、または市民連帯を意識した市民運動のイベントとして始められたものが多いので、どうしても雑唱団の様相を呈します(笑)

高音に届かずにぶら下がるソプラノとテノール、人数だけは多いのに自信の無さか全く声が飛ばないアルト、吠えまくるバス、オクターブ下で低空飛行を続ける人、果ては別の曲を歌ってる?かの人(爆)

そんな皆さんの中で、何とかちゃんとした歌を歌おうと頑張るのですが、そこは声楽をやっているとは言え生兵法、どうしても周囲に負けて力み過ぎて個人的に満足のいく演奏は出来なかったんです。

さて、昨日は「国技館5000人の第九」でした。都内の方はそれなりに練習会場で声を合わせてはいますが、3000人程の都外参加者はその場限りですから、正にイベント型合唱です。前日のリハーサルでマエストロの方向性を初めて知り、本番当日のゲネプロで仕上げ!ですから何とも・・(汗;

そんな中でも、昨日は今までで一番満足のいく第九が歌えました。座席が第一部で歌う「献堂式」のための特別合唱団であったこと、つまり練習密度が高い皆さんの中でという環境もありましたが、自分自身が周囲の声を聞きながらも自立して歌えたという事でしょうか。周囲から聞こえてくる様々な雑音?(笑)や、大会場でのオケの音が時差を伴って聞こえてくるという音場の悪さに惑わされずに自分の歌が歌えたってことです。

小さな出来事ですが、前から残念に思うことが多かったのでとても嬉しい一日でした。

隣の席の取手のお母様たちと仲良くなれたのも(爆)


AOI 世界の歌 Ⅳ 日本 小川明子(alto)

2012年02月15日 | 演奏会


3月7日(水)19:00~
静岡音楽館AOIホール

小川さんは日本人には珍しい本格派のアルトです。鳴門の第九演奏会でのアルトソロ、そして終演後の打ち上げで披露してくれたハバネラを聴いてすっかりファンになりました。
その小川さんのコンサートが静岡音楽堂AOIで開催されます。
演目はお得意のドイツ歌曲とメインの日本歌曲の数々・・

伴奏ピアニストはご主人の山田さん。とっても素敵なご夫婦です。お近くの方は是非に!





 

facebookでの顔

2012年02月13日 | もろもろ
自分はどんな人なんでしょうか?


62歳
経営者
ロータリアン
妻にとっては夫
子どもにとっての父親
孫にはお爺ちゃん
薄汚いバイク(ハーレー)乗り
気取ったアマ声楽家
会社では偉そうにトップに立つが家では妻の尻に敷かれ(笑)
息子にはそろそろ世話を焼かれる年齢になり
孫にはもてあそばれ
でも社会ではロータリアンとして奉仕する者
体力的には枯れ始めているがスケベ心満載(爆)
小心ながら態度はデカイ(汗;
オレがオレがの自己顕示欲絶大(汗;
外面はいいが内面は悪いらしい・・

いったいどれが本当の私なんでしょうか?
いろんな僕がいます。
全部オレの一面。この顔もアノ顔もね。

いつも同じ自分ではいられない。
時と場所と相手によって違う自分・・

リアル社会でも、ネット社会でも・・・

Facebookは実名登録ですよね。実名で検索すれば取引先様からも見えてしまう。当然、家族からも。
どんな顔で居たら良いですか?どの顔で?どの自分で?

そう思ったら・・急に窮屈に感じてきたなあ・・・


 

MET「The Enchanted Island」

2012年02月12日 | オペラ
すっかりMETライブビューイングづいています(笑)

前々回上映のバロックオペラに続いて今シーズン7作目もバロックオペラ「エンチャンテッド・アイランド(魔法の島)」です。シェークスピアの「真夏の夜の夢」「テンペスト」を題材にヘンデルやヴィヴァルディ、ラモー等の曲を付けた、この度のMET上演のために作られた新作オペラです。ですから、当然に初演ということになりますね。




音楽はバロックが使われていますがオペラ制作の手法は現代的で、ロデリンダで感じた冗長な感じは全く無く、編曲の巧みさやCGを駆使した舞台装置などと相まって、観る側も気が緩むこともなく最後まで一気に楽しめました。

特に素晴らしかったのがカウンターテナーのデイヴィッド・ダニエルズとメゾのジョイス・ディドナート、そしてダニエル・ドゥ・ニース。

ジョイスのアジリタの素晴らしさ!



切々と歌うデイヴィッド



ドン・ジョヴァンニのレポレッロ役ですっかりファンになったピザローニは相変わらずの演技力と素晴らしい”ていおん”を響かせてくれたけど、アジリタが少し溶けてた(笑)のが残念でした。やはりバロックには独特な技巧があるので誰でも!って訳にはいかないんでしょうね。そういえば同じくロデリンダの王グリムアルド役のジョセフ・カイザーのアジリタもだらしなかったなあ(汗;

しかし、装飾的で華麗なバロックオペラ、現代のように社会が複雑化して経済や地球環境など重苦しい時代には、文句なしに美しい世界に誘いこんでくれるこの手のオペラは難しい事を考えずに楽しめていいのかも・・。

ネプチューン役のドミンゴのアップでヨダレを垂らしていたのは・・見なかったことにしておこう(°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥ )


 

重い声

2012年02月07日 | 声楽
演奏会に向けてヴェルディを歌っているのですが、同じベルカントでもドニゼッティやベッリーニに比べてより強いアクートが要求されますね。強い声門閉鎖と呼気圧に支えられた密度の濃い声。ヒラヒラと舞うような軽やかなレジェーロよりもスピントとかドラマティコのような・・。

もともと僕の声は重い方で、今までは軽やかな響きを求めてきたのですが、ここに来て僕の本来持っている声の質が活かせているような。

また、ヴェルディは題材としても重い作品が多く、心の奥底からの感情を強く表現しないといけません。その点では中高年であるという面もプラスに働いていると思います。まあ、役柄にもよりますが、いくら優秀でも音大ぽっと出の若者には精神的な蓄積という面で荷が重いでしょうね。

オテッロ、ナブッコ、リゴレット・・どれも年齢の重みが必要です。

つまり、60歳の声楽歴4年ほどの男が音大声楽科出身の仲間たちの中でそれなりの存在感を示すとなれば、もうソコしか無いわけで(汗;

と言うわけで、今度の演目「ドン・カルロ」のフィリッポ2世は僕にとって千載一遇のチャンスなわけです。「一人寂しく眠ろう」は若い王妃に愛されない我が身の老いを嘆く歌ですから。

昨日の午後は伴奏合わせでした。最後まで微妙なテンポ感が合わなくて宿題を残しましたが、多用されたレチタティーヴォ(つぶやき・独白)と主旋律の歌い分け、それぞれのテンポの使い分けが一つのポイント。

手持ちのDVDやYoutubeでオペラの舞台での映像で研究ですね。

しかし・・ルーナ伯やロドリーゴも歌いたい・・って欲張りですか?(滝汗;

新兵器(^^

2012年02月02日 | 声楽
ZOOM Q3 HDをポチしちゃいました。

フルHD画像の録画とリニアPCM音質の録音が出来るハンディ・ビデオレコーダーです。


今まではローランドのEDIROL R-09HRという、これもまた優れモノのレコーダーを使っていたのですが、そろそろ歌だけでなく歌う姿や所作も気になってきたもので・・


音質の良いビデオカメラを探していたところ見つけちゃったんですね。ビデオカメラというよりも高性能ICレコーダーにビデオ機能が付いたような音質重視の、しかもハンディ(^^
その上に1920×1080のフルHDムービー、更には専用ソフトで編集可、そのままYoutubeやFacebook等のSNSにアップロードもできるしiTunesに放りこんでiPodやiPhoneで持ち歩ける!

ここまで来たら・・買わずに居られないでしょ?(汗;

専属ピアニスト

2012年02月01日 | 声楽
落合洋美さんと契約しました。


掛川市出身。信愛学園高校(現浜松学芸高校)音楽科卒業。東京音楽大学ピアノ演奏家コース卒業。同大学院ソルフェージュ科卒業。第8回中東遠PTCピアノコンクールE級金賞、PTC賞。第15回静岡県学生音楽コンクール高校の部、第1位。第9回ヤングアーティストピアノコンクールF級金賞、最優秀賞受賞及び桜井賞受賞。第5回浜松国際ピアノアカデミー修了。第11、12、13回浜松若い芽コンサート出演。カザルスホール、東京文化会館等でジョイントコンサート出演。現在県内外ソロ及び室内楽、合唱団のピアニストとして活躍。東京音楽大学研究助手を経て東京音楽大学付属高等学校講師。大場多恵子、小高明子、三浦捷子、石井克典、長峰和子、藤井一興の各氏に師事。


専属契約と言っても、師匠レッスンとは別に月に1~2回のレッスン契約です。いやピアノを始めるんじゃなくてピアノ伴奏です。

師匠について声楽を勉強していますが、極端に言えば歌唱練習は演奏会で歌うアリアだけ。その演奏会も多い時で年に3回ですから、このペースだと1年に3曲が限度です。歌いたい歌は山ほどあるのに10年で30曲?

間に合いません!
・・・自分の人生の残り時間を考えると・・・(汗;

って訳で、師匠レッスンとは別に(時に合流しますが)自分の歌いたい歌を練習し、レパートリーを増やしていきたいと思っています。

ま、その内にホームコンサート。知人にお茶とお菓子でもご馳走して週末の午後のひとときを音楽の話に花を咲かせて・・とかね。

声楽家仲間と小さなオペラハイライトなんかもやりたいし・・・

もうひとつの理由が、師匠が女性で生徒も女性ばかりなので、どうしても師匠の男性の曲のレパートリーが少ない。稽古での師匠自身のピアノ伴奏も大変そうです。部分練習はいいのですが通しで、となると・・ね?

そんなこんなで、ちょっと一段ギアを上げてレッスンに励みます!